19 / 25
family history
しおりを挟む
海から帰ってくると、親父とオカンが晩御飯の食材を買って帰ってきたところだった。
「千尋ちゃん
夕方から庭でバーベキューをするわよ
BBQよBBQ」
「わぁ、やったー」
オカンの変なテンションに無邪気なキャラをぶつけられる千尋に感心。
千尋が皆から好かれる理由がわかるような気がした。
俺たちはご飯までまだ時間があるという事で、部屋に移動した
あ、俺の部屋の方に千尋も来た。
しばらく二人で窓から見える景色を見ていたが、それにも飽き、ベッドの上に二人で腰掛けると
「聖也、ねえ、キスしよ」
と、千尋が瞳を潤ませて俺に顔を近づけてきた。
断る理由なんて1ミリもない俺は、頷き、唇を合わせた。
自分で言うのは何だけど、かなりキスが上手くなったような気がする。
千尋も少し興奮しているのか、息が荒い。
俺は嬉しくなってもっと激しいキスをしようとしたが、そこまでだった。
慌てて唇を引き離した。
「どうしたの?聖也」
「ごめん…出そうになった…」
「出してもええやんか」
「いや、まだ昼間やし…」
「そうやな
夜にゆっくりしようよ」
千尋はニコッと笑って言った。
その顔が異常なくらい可愛かった。
「なあ、千尋」
「どないしたん?」
「お前、可愛すぎるねん
中2病の中2の童貞の俺にはキツすぎるわ」
「なんやねんソレ
ワタシも中2やんか、聖也って変やな」
千尋は笑って言った。
「あの、」
「うん?」
「ここのお風呂ってめっちゃデカイねんけど…
夜、一緒に入る?」
俺は思い切って誘ってみた。
でも、千尋の表情が少し曇っていくのがわかった。
「あ、ごめんごめん、ウソウソ
今の提案、無しな」
俺はすぐに撤回した。
「ちゃうねん、聖也…
ワタシ、自分のこの体がイヤで、自分で見ても落ち込むねん。
それやのに、好きな人に見られるのは…」
千尋のような人間の事は俺にはよく理解が出来ない。
体を見られたくないのか…
何でだろう…
「ごめんな、千尋
俺、お前の気持ちも考えんと変な事言うてしもて…
今言うた事はナシで」
「ちゃうねん、聖也
ワタシも一緒に入りたいねんで、それはホンマに思てるねん。
でも、聖也をガッカリさせたくないし…
当たり前の現実やのに落ち込んでしまうねん、自分の体に…」
「そうなんやな…
でも、俺はどんな千尋でも好きやで。
それだけはわかってな」
俺が言うと、千尋は涙ぐんで抱きついてきた。
「千尋ちゃん
夕方から庭でバーベキューをするわよ
BBQよBBQ」
「わぁ、やったー」
オカンの変なテンションに無邪気なキャラをぶつけられる千尋に感心。
千尋が皆から好かれる理由がわかるような気がした。
俺たちはご飯までまだ時間があるという事で、部屋に移動した
あ、俺の部屋の方に千尋も来た。
しばらく二人で窓から見える景色を見ていたが、それにも飽き、ベッドの上に二人で腰掛けると
「聖也、ねえ、キスしよ」
と、千尋が瞳を潤ませて俺に顔を近づけてきた。
断る理由なんて1ミリもない俺は、頷き、唇を合わせた。
自分で言うのは何だけど、かなりキスが上手くなったような気がする。
千尋も少し興奮しているのか、息が荒い。
俺は嬉しくなってもっと激しいキスをしようとしたが、そこまでだった。
慌てて唇を引き離した。
「どうしたの?聖也」
「ごめん…出そうになった…」
「出してもええやんか」
「いや、まだ昼間やし…」
「そうやな
夜にゆっくりしようよ」
千尋はニコッと笑って言った。
その顔が異常なくらい可愛かった。
「なあ、千尋」
「どないしたん?」
「お前、可愛すぎるねん
中2病の中2の童貞の俺にはキツすぎるわ」
「なんやねんソレ
ワタシも中2やんか、聖也って変やな」
千尋は笑って言った。
「あの、」
「うん?」
「ここのお風呂ってめっちゃデカイねんけど…
夜、一緒に入る?」
俺は思い切って誘ってみた。
でも、千尋の表情が少し曇っていくのがわかった。
「あ、ごめんごめん、ウソウソ
今の提案、無しな」
俺はすぐに撤回した。
「ちゃうねん、聖也…
ワタシ、自分のこの体がイヤで、自分で見ても落ち込むねん。
それやのに、好きな人に見られるのは…」
千尋のような人間の事は俺にはよく理解が出来ない。
体を見られたくないのか…
何でだろう…
「ごめんな、千尋
俺、お前の気持ちも考えんと変な事言うてしもて…
今言うた事はナシで」
「ちゃうねん、聖也
ワタシも一緒に入りたいねんで、それはホンマに思てるねん。
でも、聖也をガッカリさせたくないし…
当たり前の現実やのに落ち込んでしまうねん、自分の体に…」
「そうなんやな…
でも、俺はどんな千尋でも好きやで。
それだけはわかってな」
俺が言うと、千尋は涙ぐんで抱きついてきた。
4
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
転生先はご近所さん?
フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが…
そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。
でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。
NH大戦争
フロイライン
ファンタジー
呪詛を家業として代々暮らしてきた二階堂家。
その二十六代目にあたる高校二年生の零は、二階堂家始まって以来の落ちこぼれで、呪詛も出来なければ、代々身についているとされる霊能力すら皆無だった
そんな中、彼の周りで次々と事件が起きるのだが…

W-score
フロイライン
恋愛
男に負けじと人生を仕事に捧げてきた山本 香菜子は、ゆとり世代の代表格のような新入社員である新開 優斗とペアを組まされる。
優斗のあまりのだらしなさと考えの甘さに、閉口する香菜子だったが…
ハンターがマッサージ?で堕とされちゃう話
あずき
BL
【登場人物】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ハンター ライト(17)
???? アル(20)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後半のキャラ崩壊は許してください;;
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる