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正論
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「遥の言うこともわかるが、死んだ妻のご両親だって、可愛い孫が父子家庭のまま暮らすのは、当然良くない事だと思ってるはずだよ。
たとえ、血は繋がっていなくても、俊斗の事を心から愛してくれる人に孫を託したい
きっと、そう思っているはずだよ。」
結婚に躊躇する遥に、良太は持論を熱く語った。
「それは、たしかにそうだけど…」
「この結婚は遥には負担をかけるけど、俊斗の幸せにも直結するんだ。」
「うん。
ワタシは、俊斗君のお母さんにはなれないけど、俊斗君のお母さんがしてあげてた事は、少しでもしたいって思ってる。」
「遥の優しさとか、思いやりに、子供は敏感に気付くもんだし…
俊斗も遥の事を母親だと思い込んでる。
それに、まもなく保育園に転園するし、そうなったら、もう俺たちの間に何も障害は残らないよ。
あるとすれば、気持ちの部分だけさ。
遥が今話してくれた悩んでる事とか、そういった類のね。」
「うん…」
「俺は遥を心から愛してる。
ずっと一緒にいたいし、ずっといっにいて幸せになりたい。
遥も同じ気持ちでいてくれるんだったら、多少の悩みや迷いは振り切って、俺のところへ飛び込んできてほしい。」
「もう…良ちゃんて、営業マンだから、そういう話を上手く言うよね。」
「そうかなあ。」
「わかったわ。
もう、クヨクヨするのは、やめにする。」
「遥…
っていうことは?」
「こんな不完全極まりないワタシですけど、どうかよろしくお願いします。
良ちゃんの奥さんにしていただけますか。」
遥は真剣な表情で、良太を見つめて言った。
良太もまた、真剣極まりない顔で、遥の言葉を受け止め
「ありがとう…
こちらこそよろしくお願い致します。」
と、深々と頭を下げた。
あまりに変な空気と、会話に
遥と良太は、思わず笑ってしまった。
「遥、愛してるよ。」
良太は、立ち上がって、遥も立たせると、力強く抱きしめた。
たとえ、血は繋がっていなくても、俊斗の事を心から愛してくれる人に孫を託したい
きっと、そう思っているはずだよ。」
結婚に躊躇する遥に、良太は持論を熱く語った。
「それは、たしかにそうだけど…」
「この結婚は遥には負担をかけるけど、俊斗の幸せにも直結するんだ。」
「うん。
ワタシは、俊斗君のお母さんにはなれないけど、俊斗君のお母さんがしてあげてた事は、少しでもしたいって思ってる。」
「遥の優しさとか、思いやりに、子供は敏感に気付くもんだし…
俊斗も遥の事を母親だと思い込んでる。
それに、まもなく保育園に転園するし、そうなったら、もう俺たちの間に何も障害は残らないよ。
あるとすれば、気持ちの部分だけさ。
遥が今話してくれた悩んでる事とか、そういった類のね。」
「うん…」
「俺は遥を心から愛してる。
ずっと一緒にいたいし、ずっといっにいて幸せになりたい。
遥も同じ気持ちでいてくれるんだったら、多少の悩みや迷いは振り切って、俺のところへ飛び込んできてほしい。」
「もう…良ちゃんて、営業マンだから、そういう話を上手く言うよね。」
「そうかなあ。」
「わかったわ。
もう、クヨクヨするのは、やめにする。」
「遥…
っていうことは?」
「こんな不完全極まりないワタシですけど、どうかよろしくお願いします。
良ちゃんの奥さんにしていただけますか。」
遥は真剣な表情で、良太を見つめて言った。
良太もまた、真剣極まりない顔で、遥の言葉を受け止め
「ありがとう…
こちらこそよろしくお願い致します。」
と、深々と頭を下げた。
あまりに変な空気と、会話に
遥と良太は、思わず笑ってしまった。
「遥、愛してるよ。」
良太は、立ち上がって、遥も立たせると、力強く抱きしめた。
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