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cherry
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遥と良太は、結局最後まで出来ずに終了の時を迎えた。
遥の一生懸命な奉仕は良太の気持ちを大いに満足させ、高揚もさせたが、やはり不慣れな遥の技術では、フィニッシュに持ち込む事が出来なかった。
また、良太自身、そんな遥の姿を見て、これ以上自分が責め手に回って続けても、嫌な気分になるだけだと判断し、続行は不可と判断した。
遥にとっては、ほろ苦い男性との初体験となってしまい、ひたすら反省を口にした。
「良太さん、ごめんなさい。
ワタシがこんなだから、上手く出来なくて…」
「遥、謝らないでよ。
一生懸命頑張ってくれて、本当に嬉しかったんだから。」
「でも…」
「俺の方こそ悪かった。
遥の気持ちも考えずに、付き合ってから間がないっていうのに、早く求めすぎちゃった。
心の準備も出来てないのに、ホントにごめんね。」
「ううん。
嬉しかったよ…
ワタシ、男なのに…嫌がらないで向き合ってくれて…」
「何言ってんだよ。
遥は美しいよ。
俺はキミほど美しい人に出会った事はない。
今、すごく幸せな気分なんだ。」
「良太さん…」
「これからもよろしくね」
良太はそう言うと、遥の唇にそっと自分の唇を重ね合わせた。
遥も積極的にそれに呼応した。
良太の舌の温もりが、自分の舌を伝って胸の奥底まで熱くさせ、遥の心に火をつけた。
ずっと本当の自分を隠し、気持ちを押し殺して生きてきた。
それが当たり前だと思っていた。
大輝や凛太郎、母親など、自分の正体を知っている人間には、少なからず本当の自分をさらけ出してきた。
しかし、心の奥底では、理解してもらえないのではないかという怖れが出てしまい、本当の意味での自分を出す事が出来なかった。
そんな中で、初めて好きになり、初めて恋人と呼べる存在となった岩見良太は、自分の硬くなってしまった心の殻を打ち破ってくれた。
彼の優しさに応えるには…
自分は信じてついて行く他ない
遥は、そんな思いに包まれながら、キスをし、強く抱きついたのだった。
すっぴんも見せたし、股間も見せた。
もう何も隠さなくていい
遥は幸せを実感していた。
遥の一生懸命な奉仕は良太の気持ちを大いに満足させ、高揚もさせたが、やはり不慣れな遥の技術では、フィニッシュに持ち込む事が出来なかった。
また、良太自身、そんな遥の姿を見て、これ以上自分が責め手に回って続けても、嫌な気分になるだけだと判断し、続行は不可と判断した。
遥にとっては、ほろ苦い男性との初体験となってしまい、ひたすら反省を口にした。
「良太さん、ごめんなさい。
ワタシがこんなだから、上手く出来なくて…」
「遥、謝らないでよ。
一生懸命頑張ってくれて、本当に嬉しかったんだから。」
「でも…」
「俺の方こそ悪かった。
遥の気持ちも考えずに、付き合ってから間がないっていうのに、早く求めすぎちゃった。
心の準備も出来てないのに、ホントにごめんね。」
「ううん。
嬉しかったよ…
ワタシ、男なのに…嫌がらないで向き合ってくれて…」
「何言ってんだよ。
遥は美しいよ。
俺はキミほど美しい人に出会った事はない。
今、すごく幸せな気分なんだ。」
「良太さん…」
「これからもよろしくね」
良太はそう言うと、遥の唇にそっと自分の唇を重ね合わせた。
遥も積極的にそれに呼応した。
良太の舌の温もりが、自分の舌を伝って胸の奥底まで熱くさせ、遥の心に火をつけた。
ずっと本当の自分を隠し、気持ちを押し殺して生きてきた。
それが当たり前だと思っていた。
大輝や凛太郎、母親など、自分の正体を知っている人間には、少なからず本当の自分をさらけ出してきた。
しかし、心の奥底では、理解してもらえないのではないかという怖れが出てしまい、本当の意味での自分を出す事が出来なかった。
そんな中で、初めて好きになり、初めて恋人と呼べる存在となった岩見良太は、自分の硬くなってしまった心の殻を打ち破ってくれた。
彼の優しさに応えるには…
自分は信じてついて行く他ない
遥は、そんな思いに包まれながら、キスをし、強く抱きついたのだった。
すっぴんも見せたし、股間も見せた。
もう何も隠さなくていい
遥は幸せを実感していた。
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