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カラダトココロ
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「おう、お帰り」
夜遅くに帰ってきた遥に、起きてテレビを見ていた大輝が声をかけた。
「ただいま」
「どうだった?コンパは」
「うん、まあね
でも、付き合いで参加しただけだし」
「お前、顔は可愛いから声掛けまくられたんじゃねえの?」
「そんな事ないよ。
お風呂入ってくるわ。」
遥はそう言って部屋に戻り着替えを取って洗面所に行った。
服を脱ぎ、下着だけの姿になると、髪をヘアバンドで止め、洗面台でメイクを落とした。
そして、ブラとパンティを脱ぎ、浴室に入った。
浴室の大鏡の前で、遥は自分の体をじっと見つめた。
巨乳とは言えないが、二つの乳房が備わっている。
乳輪と乳首も女性ホルモン剤の効果でそれなりに大きくなり、普通の女性と比べても遜色ないレベルにまで育った。
体つきも皮下脂肪が付いて丸みを帯びた柔らかな雰囲気を纏っている。
腰のくびれ、お尻の大きさについては骨盤の違いもあってどうしても女らしさというものが出にくいが、コルセット矯正のおかげで、一応くびれもある。
しかし、股間に付いたペニスだけは隠しようがない、。
大学二年の夏休みに去勢をして既にタマは無いが、竿だけはずっと付いたままだ。
ただ、元々小さかった事もあるが、女性ホルモン剤の影響で、遥のペニスはかなり小さく、勃起しても8センチ程度しかない。
それでもこれが付いてるのと付いてないのでは大違いで、今日参加したコンパや日常生活において、遥は後ろめたさのようなものを常に感じていた。
将来的には性適合手術をする事も視野に入れてはいるが、技術はタイなどの外国の方が進んでおり、渡航費用などを合わせるとかなりの大金が必要となる。
遥自身、他の性同一性障害者に比べて、自分のペニスにそこまで嫌悪感を抱いておらず、今のところ手術を行う具体的な予定は持っていなかった。
遥はそんな事を考えながらゆっくり湯船に浸かり、お風呂から出た後、お肌の手入れをして髪を乾かした。
男子だった時の三倍の時間を要するようになっていたが、この部分だけは絶対に短縮できなかった。
全てを終えて、Tシャツにショートパンツ姿ですっぴんの遥はリビングに顔を出した。
大輝はまだテレビを見ていたが、遥が来た事に気付くと
「あっ、テレビ見る?」
と、聞いた。
「うん。録画してたやつ、見てもいい?」
遥は申し訳なさそうに答えた。
彼女が見たいのは、ドラマでも歌番組でもなく、朝にやっている子供番組だった。
その番組で流れる歌を覚えたり、キャラクターを把握したりするのが日課となっていたのだ。
「ホントにお前って仕事に熱心だな。
さて、俺は寝るとするか。」
「ごめんね、大輝
おやすみ」
「あー、おやすみー
あっ、遥」
「ん、何?」
「シャツから乳首透けて見えてるぞ」
大輝は遥の胸元を見つめながら言った。
遥は慌てて手で胸を隠し、顔を真っ赤にした。
その様子を見ながら、大輝は声を出して笑いながら自分の部屋に入っていった。
夜遅くに帰ってきた遥に、起きてテレビを見ていた大輝が声をかけた。
「ただいま」
「どうだった?コンパは」
「うん、まあね
でも、付き合いで参加しただけだし」
「お前、顔は可愛いから声掛けまくられたんじゃねえの?」
「そんな事ないよ。
お風呂入ってくるわ。」
遥はそう言って部屋に戻り着替えを取って洗面所に行った。
服を脱ぎ、下着だけの姿になると、髪をヘアバンドで止め、洗面台でメイクを落とした。
そして、ブラとパンティを脱ぎ、浴室に入った。
浴室の大鏡の前で、遥は自分の体をじっと見つめた。
巨乳とは言えないが、二つの乳房が備わっている。
乳輪と乳首も女性ホルモン剤の効果でそれなりに大きくなり、普通の女性と比べても遜色ないレベルにまで育った。
体つきも皮下脂肪が付いて丸みを帯びた柔らかな雰囲気を纏っている。
腰のくびれ、お尻の大きさについては骨盤の違いもあってどうしても女らしさというものが出にくいが、コルセット矯正のおかげで、一応くびれもある。
しかし、股間に付いたペニスだけは隠しようがない、。
大学二年の夏休みに去勢をして既にタマは無いが、竿だけはずっと付いたままだ。
ただ、元々小さかった事もあるが、女性ホルモン剤の影響で、遥のペニスはかなり小さく、勃起しても8センチ程度しかない。
それでもこれが付いてるのと付いてないのでは大違いで、今日参加したコンパや日常生活において、遥は後ろめたさのようなものを常に感じていた。
将来的には性適合手術をする事も視野に入れてはいるが、技術はタイなどの外国の方が進んでおり、渡航費用などを合わせるとかなりの大金が必要となる。
遥自身、他の性同一性障害者に比べて、自分のペニスにそこまで嫌悪感を抱いておらず、今のところ手術を行う具体的な予定は持っていなかった。
遥はそんな事を考えながらゆっくり湯船に浸かり、お風呂から出た後、お肌の手入れをして髪を乾かした。
男子だった時の三倍の時間を要するようになっていたが、この部分だけは絶対に短縮できなかった。
全てを終えて、Tシャツにショートパンツ姿ですっぴんの遥はリビングに顔を出した。
大輝はまだテレビを見ていたが、遥が来た事に気付くと
「あっ、テレビ見る?」
と、聞いた。
「うん。録画してたやつ、見てもいい?」
遥は申し訳なさそうに答えた。
彼女が見たいのは、ドラマでも歌番組でもなく、朝にやっている子供番組だった。
その番組で流れる歌を覚えたり、キャラクターを把握したりするのが日課となっていたのだ。
「ホントにお前って仕事に熱心だな。
さて、俺は寝るとするか。」
「ごめんね、大輝
おやすみ」
「あー、おやすみー
あっ、遥」
「ん、何?」
「シャツから乳首透けて見えてるぞ」
大輝は遥の胸元を見つめながら言った。
遥は慌てて手で胸を隠し、顔を真っ赤にした。
その様子を見ながら、大輝は声を出して笑いながら自分の部屋に入っていった。
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