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婚活
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「じゃあ、自己紹介から始めましょうか」
男側の幹事である皆山 修太がきっかけを出した。
ちょっと時代遅れ感のある三対三のこぢんまりとしたコンパが始まっていたが、紀藤彩と遥は、あくまでも引き立て役に徹しなければならず、敢えて口数を減らして、存在を消していた。
逆に樋谷奈緒美はかなり無理をした若作りなファッションと派手目の化粧で猛烈にアピールし、その存在感を出しまくっていた。
「じゃあ、僕から
皆山 修太です
年齢は三十一です。ここにいる紀藤さんとはお兄さんと仲が良くて、学生時代からよく遊びに行ってて彩ちゃんとも顔見知りになっていました。
職業は、この店にもありますが、この注文するときに使うタブレット端末のシステムを組んで販売する会社に勤めています。
僕はシステム開発をする部署にいます。」
「えーっ、すごい!」
奈緒美はわざとらしいくらいに驚いてみせた。
「藤原 歩です。
年齢は三十二歳
仕事は今、皆山からご説明したように、僕も同じ部署にいます。
よろしくお願いします。」
「へえ、藤原さんも同じお仕事なんですねー」
また奈緒美だけが反応した。
「平嶋 健太です
年齢は三十です
仕事はこれまた同じです。
趣味は食べ歩きっす」
男性側は三人とも眼鏡をかけて、見るからに真面目そうな感じがしたが、業績の良い会社の中の、それもかなり有望な面々と思われ、奈緒美をさらにやる気にさせた。
女性側は幹事の彩から自己紹介を始めた。
「紀藤 彩と言います。
皆山さんが言ったように、私の兄が皆山さんとお友達で、小さい時からよく家に遊びに来てらしたので、私も仲良くさせてもらってました。
仕事は幼稚園で働いています。
よろしくお願いします。」
続いて、今回一番入れ込んでいる奈緒美の自己紹介だ。
「樋谷 奈緒美といいます。
紀藤さんと同じ幼稚園で勤務しています。
趣味は、今ソロキャンプにハマってて、週末に車で行く事が多いです。
よろしくお願いします。」
「へえ、ソロキャンプですか。」
藤原 歩夢が反応した。
「はい。
今年から始めたばかりで、まだ全然なんですけど
私みたいな素人でも大丈夫な施設が揃ったキャンプ場もありますし。」
「あー、そうですね」
ただ、それ以上は話が広がらなかった。
最後に遥が自己紹介をした。
「石川 遥です。
樋谷さん、紀藤さんと同じ幼稚園で今年から勤務しています。
よろしくお願いします。」
彩と事前に打ち合わせていた通り、あまり自分の事はアピールせず、あくまでも黒子に徹し、手短に自己紹介を済ませた。
「ていうことは、三人とも保育士さんなんですか?」
平嶋が質問すると、すぐに奈緒美が反応した。
「私たちは保育士じゃなくて幼稚園教諭です。
みんなその辺を混同されるんですけどね。」
「あ、そうなんですね
知らなかったです」
平嶋は美人の彩とさらに美人の遥に向けて質問したつもりだったが、一番答えて欲しくない奈緒美がグイグイ入って来た為、それ以上話を膨らませる事はなかった。
男側の幹事である皆山 修太がきっかけを出した。
ちょっと時代遅れ感のある三対三のこぢんまりとしたコンパが始まっていたが、紀藤彩と遥は、あくまでも引き立て役に徹しなければならず、敢えて口数を減らして、存在を消していた。
逆に樋谷奈緒美はかなり無理をした若作りなファッションと派手目の化粧で猛烈にアピールし、その存在感を出しまくっていた。
「じゃあ、僕から
皆山 修太です
年齢は三十一です。ここにいる紀藤さんとはお兄さんと仲が良くて、学生時代からよく遊びに行ってて彩ちゃんとも顔見知りになっていました。
職業は、この店にもありますが、この注文するときに使うタブレット端末のシステムを組んで販売する会社に勤めています。
僕はシステム開発をする部署にいます。」
「えーっ、すごい!」
奈緒美はわざとらしいくらいに驚いてみせた。
「藤原 歩です。
年齢は三十二歳
仕事は今、皆山からご説明したように、僕も同じ部署にいます。
よろしくお願いします。」
「へえ、藤原さんも同じお仕事なんですねー」
また奈緒美だけが反応した。
「平嶋 健太です
年齢は三十です
仕事はこれまた同じです。
趣味は食べ歩きっす」
男性側は三人とも眼鏡をかけて、見るからに真面目そうな感じがしたが、業績の良い会社の中の、それもかなり有望な面々と思われ、奈緒美をさらにやる気にさせた。
女性側は幹事の彩から自己紹介を始めた。
「紀藤 彩と言います。
皆山さんが言ったように、私の兄が皆山さんとお友達で、小さい時からよく家に遊びに来てらしたので、私も仲良くさせてもらってました。
仕事は幼稚園で働いています。
よろしくお願いします。」
続いて、今回一番入れ込んでいる奈緒美の自己紹介だ。
「樋谷 奈緒美といいます。
紀藤さんと同じ幼稚園で勤務しています。
趣味は、今ソロキャンプにハマってて、週末に車で行く事が多いです。
よろしくお願いします。」
「へえ、ソロキャンプですか。」
藤原 歩夢が反応した。
「はい。
今年から始めたばかりで、まだ全然なんですけど
私みたいな素人でも大丈夫な施設が揃ったキャンプ場もありますし。」
「あー、そうですね」
ただ、それ以上は話が広がらなかった。
最後に遥が自己紹介をした。
「石川 遥です。
樋谷さん、紀藤さんと同じ幼稚園で今年から勤務しています。
よろしくお願いします。」
彩と事前に打ち合わせていた通り、あまり自分の事はアピールせず、あくまでも黒子に徹し、手短に自己紹介を済ませた。
「ていうことは、三人とも保育士さんなんですか?」
平嶋が質問すると、すぐに奈緒美が反応した。
「私たちは保育士じゃなくて幼稚園教諭です。
みんなその辺を混同されるんですけどね。」
「あ、そうなんですね
知らなかったです」
平嶋は美人の彩とさらに美人の遥に向けて質問したつもりだったが、一番答えて欲しくない奈緒美がグイグイ入って来た為、それ以上話を膨らませる事はなかった。
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