18 / 46
Lesson18
しおりを挟む
「新開君」
「はい」
「私もあなたのことが好きよ。」
「えっ、ホントですか!
じゃあ…」
「でも、私が今言った年齢差の事とかを心配しているのも事実なの。」
「はい、それは…」
「重たく受け止めて欲しくないんだけど、私って今まで人を好きになったり交際した事が全くないの。
だから、どう答えていいかわからないんだけど、私も新開君のことが好きな事には変わりないわ。
でも、不安はあるけどあなたを信じる事にするわ。
お互いの気持ちなんて、相手にはどうにもならない事なんだし、結局は自分にしかコントロール出来ないものなんだから、ダメになる時はダメになると思うの。
だから、そのときは正直に言い合おう。
もう、無理だって。
そしたら、傷が深くならないうちに違う道に進めると思うんだ。」
「なるほど
やっぱり部長はすごいですね。
そんなところまで俺、考えが及ばなかったです。」
「別にすごくもないわ。
ただ臆病なだけ。
こんな事に慣れてないから、私。
最初から予防線を張ってるだけなのよね。」
「わかりました。
部長の言う通りにします。
それじゃあ、俺のカノジョになってくれるってことでいいですね?」
「…うん」
香菜子は頷いたが、異常なまでの恥ずかしがりようだった。
「よしっ
ありがとうございます、部長」
優斗は無邪気に喜びを爆発させ、両拳を握りしめた。
「でも、新開君
付き合うって言っても…
これからどう接していけばいいか、私わかんないよ。」
「えっ、そうですか。
僕は色々したいことがありますよ。」
「えっ、どんなこと?」
「今日、金曜日ですし
よろしければ、部長の家に泊まりに行ってもいいですか」
「えっ」
「今日、付き合うのオッケーしてくれたら、必ず言おうと思ってたんです。
フフッ」
優斗はまた少年のような笑みを浮かべた。
「ちょっと待って、何でそうなるのよ。」
いきなりの要求に、香菜子は面食らってしまった。
優雅な独身者である香菜子は、10年前にマンションを購入した。
少々高かったが、もらった給料は全て自分のためだけに使えるという特権を活かし、決断したのだ。
優斗を泊めることくらい余裕だ。
しかし、香菜子は今まで、誰も部屋に呼んだ事がなく、結界を張るかのこどく、自分のテリトリーを守ってきた。
自分の城に、異物が入るのが許せなかったからだ。
それなのに、この青年は家に泊まりたいと言っている…
(付き合うって、そういうことなの?)
香菜子は頭に?マークが点灯したが、最終的にはOKした。
「はい」
「私もあなたのことが好きよ。」
「えっ、ホントですか!
じゃあ…」
「でも、私が今言った年齢差の事とかを心配しているのも事実なの。」
「はい、それは…」
「重たく受け止めて欲しくないんだけど、私って今まで人を好きになったり交際した事が全くないの。
だから、どう答えていいかわからないんだけど、私も新開君のことが好きな事には変わりないわ。
でも、不安はあるけどあなたを信じる事にするわ。
お互いの気持ちなんて、相手にはどうにもならない事なんだし、結局は自分にしかコントロール出来ないものなんだから、ダメになる時はダメになると思うの。
だから、そのときは正直に言い合おう。
もう、無理だって。
そしたら、傷が深くならないうちに違う道に進めると思うんだ。」
「なるほど
やっぱり部長はすごいですね。
そんなところまで俺、考えが及ばなかったです。」
「別にすごくもないわ。
ただ臆病なだけ。
こんな事に慣れてないから、私。
最初から予防線を張ってるだけなのよね。」
「わかりました。
部長の言う通りにします。
それじゃあ、俺のカノジョになってくれるってことでいいですね?」
「…うん」
香菜子は頷いたが、異常なまでの恥ずかしがりようだった。
「よしっ
ありがとうございます、部長」
優斗は無邪気に喜びを爆発させ、両拳を握りしめた。
「でも、新開君
付き合うって言っても…
これからどう接していけばいいか、私わかんないよ。」
「えっ、そうですか。
僕は色々したいことがありますよ。」
「えっ、どんなこと?」
「今日、金曜日ですし
よろしければ、部長の家に泊まりに行ってもいいですか」
「えっ」
「今日、付き合うのオッケーしてくれたら、必ず言おうと思ってたんです。
フフッ」
優斗はまた少年のような笑みを浮かべた。
「ちょっと待って、何でそうなるのよ。」
いきなりの要求に、香菜子は面食らってしまった。
優雅な独身者である香菜子は、10年前にマンションを購入した。
少々高かったが、もらった給料は全て自分のためだけに使えるという特権を活かし、決断したのだ。
優斗を泊めることくらい余裕だ。
しかし、香菜子は今まで、誰も部屋に呼んだ事がなく、結界を張るかのこどく、自分のテリトリーを守ってきた。
自分の城に、異物が入るのが許せなかったからだ。
それなのに、この青年は家に泊まりたいと言っている…
(付き合うって、そういうことなの?)
香菜子は頭に?マークが点灯したが、最終的にはOKした。
1
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
NH大戦争
フロイライン
ファンタジー
呪詛を家業として代々暮らしてきた二階堂家。
その二十六代目にあたる高校二年生の零は、二階堂家始まって以来の落ちこぼれで、呪詛も出来なければ、代々身についているとされる霊能力すら皆無だった
そんな中、彼の周りで次々と事件が起きるのだが…
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる