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beauty pair
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「ミカちゃん」
ミカは自分の名前を呼ばれて、ハッとして横を向いた。
名前を呼んだのはサオリだった。
「どうしたの?
ボーっとしちゃって。」
「えっ、うん…
ちょっとさあ、昔のこと思い出しちゃって。」
「昔の事?」
「そうなの。
ウチがここに入って、サオリがちょうど寮でワタシと同部屋になった時のことを。」
「そうなんだ。
いくら新幹線でヒマだからって、その辺からの回想をするなんて、壮大すぎない?」
「そうね。
なんかさあ、ミサトと美月を見てたら、ワタシとアンタの十代の頃とオーバーラップしちゃってさ。」
「あー、わかる!
ワタシらは年が一個違いだったけど、あの二人は同い年だもんね。
なんか、似てるってワタシも思ってたの。」
「サオリも可愛いけど、美月もミサトも可愛いもんね。
多分人気出ると思うわ。
きっと。」
「一番可愛いミカちゃんの名前を出さないなんて奥ゆかしいわね。」
「ワタシ?
可愛いとは自分では思わないわ。本当に。
でも、結構努力はした。
高校生の途中まで炎天下でボール追いかけてたからね。
肌もダメージ受けてたし、野球を辞めてからは、めちゃくちゃ気を遣ったわ。
お肌のケアには特にね。」
「ミカちゃんの場合、性転換手術をしてるから、結構大変だったよね。」
「そうだね。
忘れもしないわ、タイで手術して帰ってきてからのあの地獄。」
「うんうん
あれは大変だった。」
サオリも同調した。
二人は思い出していた…
ミカ十九歳、サオリ十八歳
その年の夏に、ミカが久美子を伴ってタイに行き、性転換手術を行った、あの年の出来事を…
ミカは自分の名前を呼ばれて、ハッとして横を向いた。
名前を呼んだのはサオリだった。
「どうしたの?
ボーっとしちゃって。」
「えっ、うん…
ちょっとさあ、昔のこと思い出しちゃって。」
「昔の事?」
「そうなの。
ウチがここに入って、サオリがちょうど寮でワタシと同部屋になった時のことを。」
「そうなんだ。
いくら新幹線でヒマだからって、その辺からの回想をするなんて、壮大すぎない?」
「そうね。
なんかさあ、ミサトと美月を見てたら、ワタシとアンタの十代の頃とオーバーラップしちゃってさ。」
「あー、わかる!
ワタシらは年が一個違いだったけど、あの二人は同い年だもんね。
なんか、似てるってワタシも思ってたの。」
「サオリも可愛いけど、美月もミサトも可愛いもんね。
多分人気出ると思うわ。
きっと。」
「一番可愛いミカちゃんの名前を出さないなんて奥ゆかしいわね。」
「ワタシ?
可愛いとは自分では思わないわ。本当に。
でも、結構努力はした。
高校生の途中まで炎天下でボール追いかけてたからね。
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お肌のケアには特にね。」
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「そうだね。
忘れもしないわ、タイで手術して帰ってきてからのあの地獄。」
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あれは大変だった。」
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