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恋慕
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翌朝、冷静になった莉愛は、昨夜の自分の醜態を恥ずかしく思い、朝食前に智とユウに顔を合わせた途端に謝罪した。
智は自分の親だからまだいいとして、いや、いいことはないが、ユウには謝らなければならないと思った。
ここはユウの家であり、他人の家でオナニーをして大騒ぎしてしまったからだ。
「あの、昨日は大きな声を出して本当にごめんなさい…」
莉愛は顔を真っ赤にして俯き加減で弱々しく言った。
「ん、昨日?
だったらワタシとトモちゃんの声も聞こえたんじゃない?」
「えっ、あ、はい…」
「だったら良いじゃん、そんなの気にしなくて。
別に何も悪い事してるわけじゃないんだし、そうだよね、トモちゃん」
「えっ、うん
気にしない気にしない」
智もユウに同調した。
こういうところが、父親でありながら母親でもある智の柔軟さである。
「えっ、いいの?ママ」
「うん。」
「だったら、ユウさんに色々教えてもらおうかな。」
「えっ、ワタシ?
莉愛ちゃんに教えられる事なんてないわよ。
本当の女じゃないし、ワタシは。」
「だってユウさん美人だし、ワタシ、一目で憧れの気持ちを持ちました。
それ以外にも、メイクとか色々教えて欲しいです。」
そんな莉愛の言葉に、ユウは困ったような表情を浮かべて智の方に視線を送った。
しかし、智は
「ユウちゃんだったら、ワタシも安心だわ。
よろしくお願いね」
と、莉愛の願いに乗っかってきた。
「わかったわ。
ワタシにわかる事とわかんない事があるけど、何でも聞いてきて。」
ユウは莉愛に微笑みながら言った。
朝食の後、三人は支度をして出かけた。
田舎育ちで、幼い頃の記憶でしか東京を知らない莉愛は、渋谷や原宿に行きたいと希望した。
莉愛は東京の、それも渋谷や原宿の人の多さに驚き、また戸惑いを見せた。
それでも、友達に見せるんだと言い、写真を撮りまくった。
徐々に慣れてきて、東京を楽しむ莉愛の姿を見ながら、智もユウも微笑ましく思った。
智は、我が娘のことをいつの間にか大人になったと思っていたが、こうして無邪気に喜ぶ姿を見ると、まだまだ子供なんだなと、あらためて認識した。
だが、夜になると違う一面を見せる莉愛に、智の頭は少し混乱した。
智は自分の親だからまだいいとして、いや、いいことはないが、ユウには謝らなければならないと思った。
ここはユウの家であり、他人の家でオナニーをして大騒ぎしてしまったからだ。
「あの、昨日は大きな声を出して本当にごめんなさい…」
莉愛は顔を真っ赤にして俯き加減で弱々しく言った。
「ん、昨日?
だったらワタシとトモちゃんの声も聞こえたんじゃない?」
「えっ、あ、はい…」
「だったら良いじゃん、そんなの気にしなくて。
別に何も悪い事してるわけじゃないんだし、そうだよね、トモちゃん」
「えっ、うん
気にしない気にしない」
智もユウに同調した。
こういうところが、父親でありながら母親でもある智の柔軟さである。
「えっ、いいの?ママ」
「うん。」
「だったら、ユウさんに色々教えてもらおうかな。」
「えっ、ワタシ?
莉愛ちゃんに教えられる事なんてないわよ。
本当の女じゃないし、ワタシは。」
「だってユウさん美人だし、ワタシ、一目で憧れの気持ちを持ちました。
それ以外にも、メイクとか色々教えて欲しいです。」
そんな莉愛の言葉に、ユウは困ったような表情を浮かべて智の方に視線を送った。
しかし、智は
「ユウちゃんだったら、ワタシも安心だわ。
よろしくお願いね」
と、莉愛の願いに乗っかってきた。
「わかったわ。
ワタシにわかる事とわかんない事があるけど、何でも聞いてきて。」
ユウは莉愛に微笑みながら言った。
朝食の後、三人は支度をして出かけた。
田舎育ちで、幼い頃の記憶でしか東京を知らない莉愛は、渋谷や原宿に行きたいと希望した。
莉愛は東京の、それも渋谷や原宿の人の多さに驚き、また戸惑いを見せた。
それでも、友達に見せるんだと言い、写真を撮りまくった。
徐々に慣れてきて、東京を楽しむ莉愛の姿を見ながら、智もユウも微笑ましく思った。
智は、我が娘のことをいつの間にか大人になったと思っていたが、こうして無邪気に喜ぶ姿を見ると、まだまだ子供なんだなと、あらためて認識した。
だが、夜になると違う一面を見せる莉愛に、智の頭は少し混乱した。
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