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湖
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「ごめん、昨日興奮しすぎてずっと美智香って呼び捨てにしてた。」
朝昼兼用というか、昼過ぎにやっと一度目のご飯を食べながら、真弥は美智香に昨夜の事を浴びた。
「私も夜は真弥って呼んじゃってるし、良いんじゃないかなあ
その時その時で
でも、美智香って言われて、なんかゾクゾクしたよ」
「えっ、ホント?」
「私の方がすごーく年上だから、真弥君も何かと気を遣ってくれてるし、私もどうしてもそういう意識が根底にあった事は否定できないの。
でも、年齢とか関係なく、真弥君は私の旦那さんだから、美智香とかおまえって呼んでもらいたいって日頃から思ってはいたのよ」
「美智香はともかく、お前って言い方は抵抗あるなぁ
でも、僕も真弥って呼ばれるのすごく好きだよ」
「あと、第三者に私の事を妻ですって紹介してくれるのもすごーく嬉しい」
「だって妻なんだもん」
「真弥君、なんか重い女でごめんね
こんなに誰かを愛した経験ないから」
「僕もそうさ
みっちゃんには重すぎるってか、もはやストーカーみたいにまとわりついてしまうんだよ。
何をするのも一緒じゃなきゃイヤだし」
「ありがとう
愛してる…
もう真弥君のいない人生なんてあり得ないよ
結婚して真弥君への依存度が少しマシになってくるかなって思ってたんだけど、もっと酷くなってきて…
あなたがいないと私、もうダメなの
そんな事考えると涙が出てくる
私、良い奥さんになるから…捨てないで欲しい」
「みっちゃん、怒るよ
それ言わない約束したじゃん
僕らは一生共に笑ったり泣いたりしながら生きていくんだよ。
何があろうと君を離さないよ。
みっちゃんは僕の全てなんだから」
「ありがとう
そう言ってくれるのを期待して、わざと変な言い方をしてしまって…
ずるいよね」
「ずるくない
すげー可愛い」
「もう、真弥君
これ以上好きにさせないでくれる?」
美智香は幸せの絶頂にいた。
そして、もっともっと幸せになっていけると確信していた。
自分の理想を具現化した、この真弥という青年が自分をさらに幸せにしてくれると信じて。
だが、後から思えば、この時が美智香にとって幸せのピークだったといえる。
これから起きる数々の出来事に、二人は否応なしに巻き込まれていく事になる
朝昼兼用というか、昼過ぎにやっと一度目のご飯を食べながら、真弥は美智香に昨夜の事を浴びた。
「私も夜は真弥って呼んじゃってるし、良いんじゃないかなあ
その時その時で
でも、美智香って言われて、なんかゾクゾクしたよ」
「えっ、ホント?」
「私の方がすごーく年上だから、真弥君も何かと気を遣ってくれてるし、私もどうしてもそういう意識が根底にあった事は否定できないの。
でも、年齢とか関係なく、真弥君は私の旦那さんだから、美智香とかおまえって呼んでもらいたいって日頃から思ってはいたのよ」
「美智香はともかく、お前って言い方は抵抗あるなぁ
でも、僕も真弥って呼ばれるのすごく好きだよ」
「あと、第三者に私の事を妻ですって紹介してくれるのもすごーく嬉しい」
「だって妻なんだもん」
「真弥君、なんか重い女でごめんね
こんなに誰かを愛した経験ないから」
「僕もそうさ
みっちゃんには重すぎるってか、もはやストーカーみたいにまとわりついてしまうんだよ。
何をするのも一緒じゃなきゃイヤだし」
「ありがとう
愛してる…
もう真弥君のいない人生なんてあり得ないよ
結婚して真弥君への依存度が少しマシになってくるかなって思ってたんだけど、もっと酷くなってきて…
あなたがいないと私、もうダメなの
そんな事考えると涙が出てくる
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「みっちゃん、怒るよ
それ言わない約束したじゃん
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何があろうと君を離さないよ。
みっちゃんは僕の全てなんだから」
「ありがとう
そう言ってくれるのを期待して、わざと変な言い方をしてしまって…
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そして、もっともっと幸せになっていけると確信していた。
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