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不穏当

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午後7時過ぎ、いつものように真弥が会社から帰ってきた。


「ただいまー」

「お帰り。
お疲れ様、真弥君」

美智香はエプロン姿で真弥を玄関で出迎えた。


「もうご飯できてるわよ、手洗ってきて」

「その前に、みっちゃん

チュー」


「うん。」

真弥はお決まりとなっているお帰りのキスを求め、美智香もそれに応えて、濃厚なキスをした。

同棲を始めて二ヶ月近くが経過し、二人にとって毎日が充実し、幸せな日々が続いていた。
一緒に暮らせば、年齢差のこともあり、ジェネレーションギャップによるすれ違いを懸念していた美智香であったが、そのような心配事は全く起きず、ホッと胸を撫で下ろしていた。

「やった、今日はカレーか!」

手洗いをうがいを終え、食卓にやってきた真弥は美智香が運んできたカレーに歓喜した。

「真弥君の好きな甘口よ」


「ごめんね、お子ちゃまな口で。」

「良いのよ。あんまり辛いのも体に良くないからね。」


「いただきますっ」

真弥は手を合わせて言うと、勢いよく食べ始めた。


「美味しい!

感動するわ」


「大げさに褒めないでよ
こんなカレーくらいで、恥ずかしいわ」


「だって、すげー美味いんだもん
やっぱりみっちゃんて天才だわ」

美智香は自分は食べずに、真弥の豪快な食べっぷりを見つめるのが大好きで、向かい側に座って、真弥の食べっぷりに惚れ惚れしていた。


「あ、そうだ

真弥君」


「ん?
どうしたの」


「今日ね、11時頃に智がウチに来るって言ってるのよ。」


「へえ、智さんが。

僕もしばらく会えてないなあ」


「何か話があるらしくてね。
詳しい事は何にも聞いてないんだけど、こっち来て話すって。」


「えーっ
何かイヤな話かなあ」


「そんな事ないと思うけどね。
あの子ももうすぐ田舎に帰っちゃうから、向こうに戻ったらここにも来れなくなるし」


「そっか

寂しくなるね」


「ううん。
私には真弥君がいるから、全然寂しくないよ。」


「ありがとう!

キスしたいところだけど、カレー食べてる途中だから自重しまーす」

「そんなの構わないわよ

口移しでちょうだい」

美智香はそう言って、身を乗り出し、真弥にディープキスをした。

食べかけのカレーを口移しでもらい、その自らの行為に興奮した。


キスを終えると、真弥は

「もう、みっちゃんエロすぎだよ

したくなっちゃうじゃん」


「ごめん、ついつい…
真弥君の口の中のカレーが欲しくなっちゃって」

美智香は紅潮した顔で真弥に言った。

異常なまでの愛情をぶつけ合う二人は、いつしか周りが見ればあり得ないくらいの変質的な行為も平気で行うようになり、潔癖で真面目な美智香も日に日にエロさを増していった。
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