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意識改革
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「美智香さん、僕を受け入れてくれてありがとう。」
真弥は美智香と手を繋ぎながら歩き、目をうるうるしながら言った。
「ううん。
私の方こそ、ウジウジ言ってごめんね。
リスクのない人生なんてあり得ないし、あったとしても面白くないよね。
もう悩まないようにするね。」
美智香は吹っ切れた様子で言った。
「美智香さん、僕を信じてくれますか」
「うん。信じるよ。」
「ありがとうございます」
「あ、そうそう
私とこれからお付き合いしてくれるのなら、一つだけお願いしたい事があるの。」
「えっ、何ですか?」
「年齢差があるのは確かなことで、これについてはどうしようもないんだけど
恋愛してるときは、せめて対等な立場でありたいの。
だから、真弥君、今後は私への敬語は禁止よ。」
「えっ、それは…難しいなあ
僕の場合、美智香さんには愛情と共に尊敬の念もあるから、ついつい敬語になってしまうんです…
いや、これから、フツーに喋るよ。
じゃあ、僕の方からもお願いを聞いてもらってもいい?」
「うん?どういうお願い?」
「美智香さんていう呼び方、何となく距離を感じちゃうから、違う呼び方で呼ばせてもらってもいいかな?」
「あ、そんなの全然いいよ。
美智香って呼び捨てで言ってくれたら」
「えっと、みっちゃんて呼ばせてもらってもいい?」
「みっちゃん?
いい歳したオバサンにみっちゃんて、キツくない?」
「それと、もう一つお願い。
自分の事をオバサンて言うのはやめようよ。
みっちゃんはオバサンじゃないし。」
「うわっ、早速みっちゃんて言ってる」
美智香は声を出した笑った。
「でも、私はオバサンである事には変わりないし、まあ、あまり言わないように気をつけるよ。」
「うん、そうして。」
「はーい」
「でも、嬉しいなあ。
こんなに好きな人を彼女に出来るなんて、夢に描いてはいたけど、本当に成就出来るとは思ってもみなかったよ。」
「大げさね。
でも、そう思ってくれて嬉しいよ。
こんなオバサン…あっ、じゃなくて
こんな女ですけど、どうかよろしくお願いします。」
「こちらこそ!
みっちゃんのこと、大切にするんで、僕を信じて、ついて来て下さい。」
真弥は自信を持って言い切った。
美智香は真弥の言葉に勇気をもらい、この若くて素敵な男性を信じてみようと心に誓った。
こうして42歳と23歳の19も歳の差のあるカップルの交際がこの日から始まった。
真弥は美智香と手を繋ぎながら歩き、目をうるうるしながら言った。
「ううん。
私の方こそ、ウジウジ言ってごめんね。
リスクのない人生なんてあり得ないし、あったとしても面白くないよね。
もう悩まないようにするね。」
美智香は吹っ切れた様子で言った。
「美智香さん、僕を信じてくれますか」
「うん。信じるよ。」
「ありがとうございます」
「あ、そうそう
私とこれからお付き合いしてくれるのなら、一つだけお願いしたい事があるの。」
「えっ、何ですか?」
「年齢差があるのは確かなことで、これについてはどうしようもないんだけど
恋愛してるときは、せめて対等な立場でありたいの。
だから、真弥君、今後は私への敬語は禁止よ。」
「えっ、それは…難しいなあ
僕の場合、美智香さんには愛情と共に尊敬の念もあるから、ついつい敬語になってしまうんです…
いや、これから、フツーに喋るよ。
じゃあ、僕の方からもお願いを聞いてもらってもいい?」
「うん?どういうお願い?」
「美智香さんていう呼び方、何となく距離を感じちゃうから、違う呼び方で呼ばせてもらってもいいかな?」
「あ、そんなの全然いいよ。
美智香って呼び捨てで言ってくれたら」
「えっと、みっちゃんて呼ばせてもらってもいい?」
「みっちゃん?
いい歳したオバサンにみっちゃんて、キツくない?」
「それと、もう一つお願い。
自分の事をオバサンて言うのはやめようよ。
みっちゃんはオバサンじゃないし。」
「うわっ、早速みっちゃんて言ってる」
美智香は声を出した笑った。
「でも、私はオバサンである事には変わりないし、まあ、あまり言わないように気をつけるよ。」
「うん、そうして。」
「はーい」
「でも、嬉しいなあ。
こんなに好きな人を彼女に出来るなんて、夢に描いてはいたけど、本当に成就出来るとは思ってもみなかったよ。」
「大げさね。
でも、そう思ってくれて嬉しいよ。
こんなオバサン…あっ、じゃなくて
こんな女ですけど、どうかよろしくお願いします。」
「こちらこそ!
みっちゃんのこと、大切にするんで、僕を信じて、ついて来て下さい。」
真弥は自信を持って言い切った。
美智香は真弥の言葉に勇気をもらい、この若くて素敵な男性を信じてみようと心に誓った。
こうして42歳と23歳の19も歳の差のあるカップルの交際がこの日から始まった。
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