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引け目
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「真弥君はとても素敵だし魅力的で、私も年甲斐もなくこんな短期間ですごく好きになったわ。
でもね、あなたの事が好きという気持ちとは別に、やはり自分自身の年齢と、あなたとの年齢差がどうしても気になって踏み切る事が出来ないのも事実」
美智香は、ハッキリとした口調で言った。
「いえ、それは…」
「ううん。
真弥君が私に言ってくれた言葉に偽りはないって、それは信じてるのよ。
でも、これは私の気持ちの問題であって、真弥君がどうっていうわけじゃないの。」
美智香の言葉を聞いた真弥は、暫くの間、何も言わずに考えているような素振りを見せていたが、すぐに美智香を見つめて
「わかりました。
だったら、僕は待ちます。
美智香さんの気持ちが整理つくまで。」
と、はっきりと言った。
「ちょっと待って
真弥君、私なんかの為に時間を無駄にしてほしくないのよ。
だから…」
「美智香さん、あんまり自分の事をそういう風に言わないで下さい。
あなたはすごく美しくて、魅力的で…
美智香さんを知ってしまった今、僕はもうあなたしかムリなんです。
だから、答えが出るまでいくらでも待てます。」
どこまでも真っ直ぐな真弥の自分への想いに、美智香は受け入れたくて仕方ない心境だったが、19も歳が離れている事実の前では、やはり素直になる事は出来なかった。
「ありがとう。
でも、私の気持ちは、さっき言った通り。
だから、今はあなたの気持ちに応える事は出来ないの。」
互いに気持ちを出し合う事が出来たのか、二人はもうその話をするのをやめて、話題を変えた。
あっという間に二時間が経過し、二人は店を出た。
「まだ九時前ですね
美智香さん、まだお時間あります?」
真弥は時計を見て美智香に確認した。
「うん、私は大丈夫だけど…」
「この先の公園でもう少しだけ話しませんか?」
真弥は道路を挟んで100mほど向こうにある公園を指差して言った。
美智香も頷き、二人は夜の公園に足を伸ばした。
こんな時間でも、公園には数組のカップルがいて
ベンチに座って話をしたりしていた。
「けっこう賑やかですね」
「そうね、こんな時間なのにね
街の中にあるし、来やすいのかもね。」
美智香はきょろきょろと周囲を見回しながら言った。
でもね、あなたの事が好きという気持ちとは別に、やはり自分自身の年齢と、あなたとの年齢差がどうしても気になって踏み切る事が出来ないのも事実」
美智香は、ハッキリとした口調で言った。
「いえ、それは…」
「ううん。
真弥君が私に言ってくれた言葉に偽りはないって、それは信じてるのよ。
でも、これは私の気持ちの問題であって、真弥君がどうっていうわけじゃないの。」
美智香の言葉を聞いた真弥は、暫くの間、何も言わずに考えているような素振りを見せていたが、すぐに美智香を見つめて
「わかりました。
だったら、僕は待ちます。
美智香さんの気持ちが整理つくまで。」
と、はっきりと言った。
「ちょっと待って
真弥君、私なんかの為に時間を無駄にしてほしくないのよ。
だから…」
「美智香さん、あんまり自分の事をそういう風に言わないで下さい。
あなたはすごく美しくて、魅力的で…
美智香さんを知ってしまった今、僕はもうあなたしかムリなんです。
だから、答えが出るまでいくらでも待てます。」
どこまでも真っ直ぐな真弥の自分への想いに、美智香は受け入れたくて仕方ない心境だったが、19も歳が離れている事実の前では、やはり素直になる事は出来なかった。
「ありがとう。
でも、私の気持ちは、さっき言った通り。
だから、今はあなたの気持ちに応える事は出来ないの。」
互いに気持ちを出し合う事が出来たのか、二人はもうその話をするのをやめて、話題を変えた。
あっという間に二時間が経過し、二人は店を出た。
「まだ九時前ですね
美智香さん、まだお時間あります?」
真弥は時計を見て美智香に確認した。
「うん、私は大丈夫だけど…」
「この先の公園でもう少しだけ話しませんか?」
真弥は道路を挟んで100mほど向こうにある公園を指差して言った。
美智香も頷き、二人は夜の公園に足を伸ばした。
こんな時間でも、公園には数組のカップルがいて
ベンチに座って話をしたりしていた。
「けっこう賑やかですね」
「そうね、こんな時間なのにね
街の中にあるし、来やすいのかもね。」
美智香はきょろきょろと周囲を見回しながら言った。
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