カジュアルセックスチェンジ

復活へ

ケイコに励まされ、その優しさに絆された智は、もう一度気力を取り戻し、社会復帰する事を心に決めた。

ケイコが帰った後、智は服を脱ぎ、全裸となり、鏡の前に立った。

もはや見る影もなく変わり果てたその体‥

自慢だった美乳は垂れ下がり、大きくなった分、乳首や乳輪も肥大して、少し黒ずみ、ビジュアル的にも良くない。

お腹の脂肪は特に酷く、テレビやマンガでしか見た事のないような見事な三段腹でおへそも全く見えない。

ついでに小さ目のタマのないペニスも完全に脂肪の中に埋もれて、全く見えない。
二の腕も動かす度にぷるんぷるん揺れる。

お尻や脚は言うまでもなく大きく太い。

太り過ぎの影響で肌には湿疹のような
ものや汗疹が出来、痒くて掻くので常に赤くなっていて汚い。

体臭も太った人特有の甘ったるいような汗臭いようなものがするようになり、自分でも気になってはいた。

体重計に乗ると、112キロと表示された。
これまで、体重を測ったことがなかったが、こうして自分の状況がわかると、空恐ろしくなってきた。

やれる事からしようと、一日中食べていたスナック菓子等のジャンキーな食べ物をやめ、毎日ウォーキングをする事にした。

太り過ぎたこの体では、急に激しい運動をすると、色々弊害があるので、先ずはウォーキングが適当であった。

しかし、それでもやはり膝への負担は大きく、始めて早々に膝関節に激しい痛みが走った。

それならばストレッチで汗をかこうと思ったが、お腹が邪魔して満足に動けず、何も出来ない。
自暴自棄になってたときはそれでも良かったが、いざ、改善しようと思ってる中でのこの肉体は、智をイラつかせた。

幼少期から太っていたわけではなく、この一年で60キロ以上増えたという事は、頑張れば痩せていくのも早いのではないか、という信念のもと、智は日夜、自分を厳しく律した。

食生活と日々の運動には注意するようになった智だったが、何故か、依然として性欲だけは旺盛で、こんな太った体でも、オナニーは毎日した。

ぷよぷよの乳房を揉み、お尻にバイブを突っ込むその姿は、デブ専マニアにはたまらないと思われたが、自分でも余計に興奮した。
それでも、早く元の姿に戻りたいと、快感に喘ぐ醜い自分の姿を鏡に写し出しながら、智は強く願った。