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敗北
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「あっ、ああっ!」
智は桐山に何度もイカされ、本気で感じまくっていた。
プロの風俗嬢である智でも、桐山のテクニックには抗う事ができなかった。
前回、この男と関係をもったとき、知らず知らずのうちに覚醒剤を使われていた。
それが理由で、常軌を逸するような快感に襲われたが、そのまま気づかずに続いていたら、多分廃人になっていたであろう。
だが、今回、クスリは使用しておらず、桐山のテクニックだけで何度もイカされてしまったのだ。
桐山は覚醒剤など使用しなくても、単純にテクニシャンであったのだ。
「トモ、やっぱり最高だよ。相変わらず美人だし、肌も綺麗、胸の膨らみ、乳首の色、アナルの締まり具合、どれを取っても素晴らしいの一言に尽きる。」
「もうダメ‥おかしくなっちゃう‥」
あれだけ憎んでいた桐山の前で、トモは従順な仔猫に成り下がってしまった。
「本気で感じてくれる風俗嬢なんて、素晴らしいよ。」
「相変わらず‥スゴイ‥ですね」
智は敗北を感じながらも、カラダは満たされていた。
「トモ、キミには本当に申し訳ない事をしたと思ってる。
奈々とヨリを戻す為に、やってはいけない事をキミにしてしまった。
でも、キミを何度か抱くうちに、俺は本気でキミの事を好きになったんだ。」
「‥」
「俺のやった事は犯罪だし、何も言い訳出来ない事だから、これからキミをどうこうしたいなんて思ってはいない。
でも、こうやって会いに来る事だけは認めて欲しい。」
「桐山さん。
あなたがした事に対し、到底許す事など出来ません。
ワタシは廃人にされ、そして犯罪者として逮捕される可能性があったんですから。」
「本当に申し訳ない。」
「ですが、同時に、ワタシはプロの風俗嬢です。
あなたがお店の禁止事項に抵触せずに、来店されるなら、これからもちゃんとお相手致します。」
「ありがとう。」
「ここにいつまで在籍するかはわかりませんけどね。」
智がそう言うと、桐山は深く頷いた。
「ありがとう、トモ。
キミにした事は取り返しがつかないが、償いはしていくつもりだ。
仕事も、また一から頑張って、軌道に乗せられたらと思っている。
何か困った事があれば、いつでも言って欲しい。」
そう言って桐山は帰っていった。
まあ、どれだけ困窮しても、桐山に頼る考えなど毛頭なかったが。
変わった事が起こると、立て続けに似たような事が起こるのは往々にしてある。
夜になって、また、顔見知りが来店した。
「貴島さん!」
元上司の貴島が客として来店したのだ。
「どうしたんですか?」
智の質問に、貴島は頭を掻きながら
「あ、いや、ちょっと会いたくなって」
と赤面しながら答えた。
「びっくりしちゃいました。
でも、来てもらえて嬉しいです!」
智は笑って貴島の腕に自分の腕を絡めた。
「いやあ、本気の女モードはやっぱスゴイな。
美しすぎるわ」
現在の智の姿を見て、貴島は思わず、感嘆の声を上げた。
智は桐山に何度もイカされ、本気で感じまくっていた。
プロの風俗嬢である智でも、桐山のテクニックには抗う事ができなかった。
前回、この男と関係をもったとき、知らず知らずのうちに覚醒剤を使われていた。
それが理由で、常軌を逸するような快感に襲われたが、そのまま気づかずに続いていたら、多分廃人になっていたであろう。
だが、今回、クスリは使用しておらず、桐山のテクニックだけで何度もイカされてしまったのだ。
桐山は覚醒剤など使用しなくても、単純にテクニシャンであったのだ。
「トモ、やっぱり最高だよ。相変わらず美人だし、肌も綺麗、胸の膨らみ、乳首の色、アナルの締まり具合、どれを取っても素晴らしいの一言に尽きる。」
「もうダメ‥おかしくなっちゃう‥」
あれだけ憎んでいた桐山の前で、トモは従順な仔猫に成り下がってしまった。
「本気で感じてくれる風俗嬢なんて、素晴らしいよ。」
「相変わらず‥スゴイ‥ですね」
智は敗北を感じながらも、カラダは満たされていた。
「トモ、キミには本当に申し訳ない事をしたと思ってる。
奈々とヨリを戻す為に、やってはいけない事をキミにしてしまった。
でも、キミを何度か抱くうちに、俺は本気でキミの事を好きになったんだ。」
「‥」
「俺のやった事は犯罪だし、何も言い訳出来ない事だから、これからキミをどうこうしたいなんて思ってはいない。
でも、こうやって会いに来る事だけは認めて欲しい。」
「桐山さん。
あなたがした事に対し、到底許す事など出来ません。
ワタシは廃人にされ、そして犯罪者として逮捕される可能性があったんですから。」
「本当に申し訳ない。」
「ですが、同時に、ワタシはプロの風俗嬢です。
あなたがお店の禁止事項に抵触せずに、来店されるなら、これからもちゃんとお相手致します。」
「ありがとう。」
「ここにいつまで在籍するかはわかりませんけどね。」
智がそう言うと、桐山は深く頷いた。
「ありがとう、トモ。
キミにした事は取り返しがつかないが、償いはしていくつもりだ。
仕事も、また一から頑張って、軌道に乗せられたらと思っている。
何か困った事があれば、いつでも言って欲しい。」
そう言って桐山は帰っていった。
まあ、どれだけ困窮しても、桐山に頼る考えなど毛頭なかったが。
変わった事が起こると、立て続けに似たような事が起こるのは往々にしてある。
夜になって、また、顔見知りが来店した。
「貴島さん!」
元上司の貴島が客として来店したのだ。
「どうしたんですか?」
智の質問に、貴島は頭を掻きながら
「あ、いや、ちょっと会いたくなって」
と赤面しながら答えた。
「びっくりしちゃいました。
でも、来てもらえて嬉しいです!」
智は笑って貴島の腕に自分の腕を絡めた。
「いやあ、本気の女モードはやっぱスゴイな。
美しすぎるわ」
現在の智の姿を見て、貴島は思わず、感嘆の声を上げた。
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