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再出発
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「ごめんね、智。
なんか智のAV見てたら変な気分になっちゃって、無性にしたくなったの。」
「ううん。ワタシもそうよ」
「でも、すごく良かった。」
智と奈々は体をくっつけて横になりながらピロートークを交わした。
「智、でもさあ、智は男の人が好きなんだよね?
私とするの嫌じゃなかったの?」
「うーん‥説明するのが難しいんだけど、ワタシ達の世界って画一化されていないっていうか、人によって千差万別なのよ。
ワタシの場合は女性になりたいっていう願望自体は強いんだけど、だからといって自分の性自認は男なの。
心とカラダの性が一致しなくて苦しんでる人が性適合手術を受けたりするけど、ワタシはそこまで求めてないのよ。
だったら異性装、えっと、女装だけでいいんじゃない?って思うかもしれないけど、ワタシはどうしてもおっぱいが欲しくてね。
それで女性ホルモンに手を出したのよ。
それだけで膨らみが足りなかったら多分豊胸手術を受けてたと思う。」
「そうなんだね。正直言うと、昔よりも今の智の方が魅力的だし、私は好きよ。」
奈々は智の頬にキスをした。
智も応えるように顔を奈々の方に向け、唇を合わせた。そして舌の絡みつく激しいキスを終えると、智はまた話を始めた。
「奈々、もう一度やり直せないかな。」
「えっ?」
「ワタシ、もう男じゃないし普通の夫にはなれないけど、あらためて奈々の事が好きなんだって認識したわ。」
「智‥」
「もちろん、こんな身なりの父親がいたら莉愛ちゃんの精神衛生上良くない事も重々わかってる。それでも二人を守りたいし、ずっとそばにいてほしい。」
「智、莉愛の事は気にしないで。私があなたに告げず、勝手に出産したんだし、それに私の方からあなたを裏切ったんだから。
でも、私もやっぱり智の事が好き。
今ハッキリ言えるのは性別を超えた、もっと深い愛情を持つ自分がいるってこと。」
「ありがとう、奈々」
智は涙を流し、そして奈々に顔を擦り付けた。
なんか智のAV見てたら変な気分になっちゃって、無性にしたくなったの。」
「ううん。ワタシもそうよ」
「でも、すごく良かった。」
智と奈々は体をくっつけて横になりながらピロートークを交わした。
「智、でもさあ、智は男の人が好きなんだよね?
私とするの嫌じゃなかったの?」
「うーん‥説明するのが難しいんだけど、ワタシ達の世界って画一化されていないっていうか、人によって千差万別なのよ。
ワタシの場合は女性になりたいっていう願望自体は強いんだけど、だからといって自分の性自認は男なの。
心とカラダの性が一致しなくて苦しんでる人が性適合手術を受けたりするけど、ワタシはそこまで求めてないのよ。
だったら異性装、えっと、女装だけでいいんじゃない?って思うかもしれないけど、ワタシはどうしてもおっぱいが欲しくてね。
それで女性ホルモンに手を出したのよ。
それだけで膨らみが足りなかったら多分豊胸手術を受けてたと思う。」
「そうなんだね。正直言うと、昔よりも今の智の方が魅力的だし、私は好きよ。」
奈々は智の頬にキスをした。
智も応えるように顔を奈々の方に向け、唇を合わせた。そして舌の絡みつく激しいキスを終えると、智はまた話を始めた。
「奈々、もう一度やり直せないかな。」
「えっ?」
「ワタシ、もう男じゃないし普通の夫にはなれないけど、あらためて奈々の事が好きなんだって認識したわ。」
「智‥」
「もちろん、こんな身なりの父親がいたら莉愛ちゃんの精神衛生上良くない事も重々わかってる。それでも二人を守りたいし、ずっとそばにいてほしい。」
「智、莉愛の事は気にしないで。私があなたに告げず、勝手に出産したんだし、それに私の方からあなたを裏切ったんだから。
でも、私もやっぱり智の事が好き。
今ハッキリ言えるのは性別を超えた、もっと深い愛情を持つ自分がいるってこと。」
「ありがとう、奈々」
智は涙を流し、そして奈々に顔を擦り付けた。
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