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routine

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奈々と莉愛が智の部屋に転がり込んできてから1ヶ月が経過し、奈々の心の傷もすっかり癒えて、よく笑うようになった。
莉愛も智に懐き、血縁的には本当の家族なのだが、心も通じ合っていると、智自身も実感するようになった。
まだ仕事は見つからずにいたが、今二人を残して自分が家を空ける事はあまり良いことではないと思い、就職活動自体を控えていた。

その日の夜もいつものように三人でご飯を食べ、お風呂に入り、莉愛を寝かしつけて
リビングでくつろぐ智と奈々だった。

「智、最近映画とか見てる?」

「あ、全然だよ」

「えーっ、あんなに好きだったじゃん」

「なんとなく忙しかったっていうか、そういう心境にならなかったっていうか」

「そうなんだ。

じゃあさあ、何か一緒に見ようよ」

「ネットの契約もしてないし、昔から持ってるDVDしかないよ。」

「いいじゃんいいじゃん、ちょっと選ばせて」

奈々はテレビの下のラックの引き出しを開けた。

「!」

少し前の映画のDVDと共にアダルトDVDが数枚出てきた。

「智もこんなの見るんだ

っていうか興味あったっけ?」

奈々が振り返って聞くと、智は気まずそうに

「それ、ワタシが出てるやつ」

と答えた。


「えっ!うそっ、あ、ホントだ智だ!」

「実はね、会社辞めてから次の働き口が決まるまで風俗でバイトしてたのよ。
その時、そういうAV関係の人がお客さんで来てて、誘われてついつい出演しちゃったの。
今はすごーく後悔してる。もう黒歴史以外の何ものでもないわ。」


奈々はパッケージを見ながら、一々感心した。

「智の今のカラダって見た事なかったけど、こんななんだね、まるっきり女の子じゃん。おっぱいも大きいし、乳首とか乳輪も変化してる」

「うーん
どうなのかなあ」

「興味出てきたわ。このAV、ちょっと見させて」

「ヤダよ!
思いっきり後悔してて、自分でも見返した事ないんだから。」

智は頑なに拒絶したが、奈々は構わず持っていたDVDをプレイヤーに入れ、再生ボタンを押した。

タイトルは「T大出身の激カワ、エリートニューハーフ本気でイッチャいました!」
というものだった。

最初は智がバッチリメイクしてワンピース姿でソファに腰掛け、自己紹介し、続けてカメラの向こうにいるインタビューに答えるというものだった。
智は恥ずかしげに好きな体位や性感帯を答えていった。

その後、T大の卒業証書を手に持たせ、エリートニューハーフという事を強調させた。

ここで、ようやく男優が登場し、智と濃厚なキス、そして、服を脱がせると、豊満なおっぱいを舌で転がした。

智は男優のいきり勃ったペニスを舌で舐め回し、顔を上下に動かして激しいフェラを行った。

アナルファックからの中出し、顔射、ありとあらゆる痴態を画面狭しと繰り広げ、後半は智が男優のお尻に自らのペニスを挿入し、バックからガンガン突いた。

一時間、ほぼやりっぱなしの濃密な内容に、奈々は言葉を発せず、食い入るように画面を見つめた。

「もうやめて、早く消してよ」

智はたまらず、奈々からリモコンを取り上げて停止ボタンを押した。

奈々は智の方に視線を向け、何も言わなかったが、少し上気してる感じがした。
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