カジュアルセックスチェンジ

天職

ニューハーフヘルスは昼間の仕事が決まるまでという約束だったが、その昼間の仕事がなかなか決まらず、ずるずると半年が過ぎていった。
その間、客として来た男がAVメーカーの者で、智を執拗に誘い、出演契約を結んだ。
高学歴、超美人ニューハーフとして、このニッチな世界で爆発的な人気を得た智は、既に6作品をリリースしていた。
AVで人気が出ると、ヘルスの方も智目当てで来る客が殺到し、人気No. 1嬢として押し倒されぬ地位に上り詰めた。
ニューハーフヘルスでは新人と人気嬢では受け取る料金に差があり、智は入店まもなくにもかかわらず、トップの星5で、昼間の仕事などしなくても十分すぎるくらい稼ぐようになった。

だが、智自身はこの二つの仕事に虚しさというか限界を感じ始めていて、もう潮時だという予感がしていた。見ず知らずの男たちのペニスを舐め、お尻に挿入され、ときには自分が挿入することもある。そういうオプションを予約してくる客がいる場合にはED薬を飲み、無理やり勃起させなければならない。
智自身、男性とのセックスは大好きで、行為自体は苦痛ではなかったが、やはり、基本は受け身であり、自分から挿入するのは大きなストレスがかかった。
AVに関しては、もっと破廉恥でキツイ内容のプレイをさせられ、精神的にもかなりキツかった。
やはり、たとえ給料が安くても、昼間に普通に働きたい。
もう一度本腰を入れて仕事を探す事を誓うのだった。