ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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最終決戦篇

炎と灰

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垂水組九代目組長の佐々木は、椅子に深く腰掛けたまま天井を見上げた。
そして、大きなため息をついた。

そこに現れた鷹村は、元気のない佐々木に向かって声をかけた。


「佐々木さん。
どうしたんですか、ため息ばかりついて。」


「そりゃそうですよ。

これだけ離脱する組が多いと…」



「清水組はどうなんですか?」



「正式に離脱が決まりました。

それに呼応する形で五つの組が集まりまして、新たに神戸垂水組を名乗り、活動するそうです。」


「阻止出来なかったんですか?」



「出来るわけありまへんやろ。

大友や警察には弱腰対応で、参加組織だけ締め付けるんかって。
組織が余計にバラバラになってしまいますわ。」


「なるほど。

それにしても、頭の痛い話ですね。」



「鷹村先生、私は七代目と八代目から引き継いだこの垂水組を、どうにかして守っていかなあかんと思て、九代目に就かせてもらいました。
この難局を乗り切ったら、もっと優秀な人間に後を任せたいと思てます。」


「私もですよ。
垂水組に私も一方ならぬ恩があります。

なんとしてでも守りたい。」


「それにはどないしたらええんでしょうか。

警察に従って大人しゅうしとっても、報復に出ても、組織が瓦解してしまう。

もう、私には何が正しいかわかりません。」



「佐々木さん。

どちらにしても大友組は潰さないと、我々に未来はありません。」


「それは私にもようわかってます。
ですが、どないも動かれへんやないですか。」


「岡田未来…」


「はっ?」


「岡田未来って、八代目の事でっか?」


「ええ。

八代目が今どこで何をしているかご存知ですか?」



「いや、知りまへん。

ヤクザの世界に絶望して田舎に帰ったんとちゃいますか。」


「岡田未来さんは、大友組に単身乗り込む気でいます。」



「えっ!」


「組を辞めたのも我々に迷惑をかけないためです。」


「いやいや、そんな事したら…」


「多分、自分の命に代えても、一矢報いるつもりなんでしょうが…
さすがに丸腰で行くのは自殺行為に等しいです。」


「そんなん、当たり前のことやないですか。」


「だから、私も彼女を止めるべく、各方面にはたらきかけましたが、上手く行くかどうか…」


「いや、強く止めるべきでしょう。
じゃないと、簡単に殺されてしまうに違いありまへん。」


「まあ、そうなる事は間違いないでしょうね。」


鷹村は腕組みをしたまま、暫し沈黙したが…
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