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最終決戦篇
覇為死合い
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「ヤクザが警察に集合して、話し合いでカタつけるなんて、世も末やな。」
大西組の片山は、同組の構成員である三崎に話しかけた。
「そうやな。
にしても、アレやないか。
加害者側の大友組はええとして、垂水と沢木が呼ばれてて、なんでウチだけ蚊帳の外やねん。
ウチかてオヤジを殺されて、とんでもない被害を受けてもうとるんやからな。」
「それはそうやけど、この中では一番の弱小組織やんか、ウチって。
構成員は少ないし、新たに組長に就いた松山さんは、行方不明やし。」
「おい、片山
そのオヤジの件やけど…
知ってるか?」
「えっ?
どこかの医者に歩けるようにしてもろたって話かいな。
そんな夢みたいな話あるわけないやん。
俺は病院行って毎日様子を見てたんやで。
リハビリ続けても、もう歩けるようにはならへんて、マジで宣告受けて、すっかり諦めてしもてたんやから。」
「いや、お前が次の日の朝、病院行ったらおらんようになってたって話やろ?
オヤジを連れ出したんは、綾香って女らしいんやけど、その女ってのが、今は大友組におる多村ってババアが男やった時に可愛がってた女でな。
それを裏切って逃げてしもたもんやから、大騒ぎになってしもたって話や。
綾香もしたたかな女やから、沢木組の死んだ庄山の愛人になって、多村から自分の身を守ろうとしたりして、この抗争の遠因になったって話や。」
「そんな女がまたなんでウチのオヤジと?」
「綾香がホンマに好きやったんはオヤジだったらしくて、浮気してたんを多村に見つかって、オヤジはキンタマ抜かれて、ニューハーフにされてしもたんや。
顔も綾香そっくりにされてな。」
「だから、オヤジってずっと女みたいなカッコしてたんか。
ようやくわかったわ。」
「そのオヤジを元の男の姿に戻した医者が、今回の件にも絡んでて、歩けるようにしたとか…」
「ほう…それやったら、オヤジがここに帰って来えへんのはなんでや?
歩けるようになったっていうのに…」
「それは、俺にもようわからん。
でも、何か考えがあるかもしれへん。」
「そうか。
どっちにしても、俺ら末端の組員には関係ないこっちゃな」
片山は自虐的に言うと、少し笑みを漏らした。
大西組の片山は、同組の構成員である三崎に話しかけた。
「そうやな。
にしても、アレやないか。
加害者側の大友組はええとして、垂水と沢木が呼ばれてて、なんでウチだけ蚊帳の外やねん。
ウチかてオヤジを殺されて、とんでもない被害を受けてもうとるんやからな。」
「それはそうやけど、この中では一番の弱小組織やんか、ウチって。
構成員は少ないし、新たに組長に就いた松山さんは、行方不明やし。」
「おい、片山
そのオヤジの件やけど…
知ってるか?」
「えっ?
どこかの医者に歩けるようにしてもろたって話かいな。
そんな夢みたいな話あるわけないやん。
俺は病院行って毎日様子を見てたんやで。
リハビリ続けても、もう歩けるようにはならへんて、マジで宣告受けて、すっかり諦めてしもてたんやから。」
「いや、お前が次の日の朝、病院行ったらおらんようになってたって話やろ?
オヤジを連れ出したんは、綾香って女らしいんやけど、その女ってのが、今は大友組におる多村ってババアが男やった時に可愛がってた女でな。
それを裏切って逃げてしもたもんやから、大騒ぎになってしもたって話や。
綾香もしたたかな女やから、沢木組の死んだ庄山の愛人になって、多村から自分の身を守ろうとしたりして、この抗争の遠因になったって話や。」
「そんな女がまたなんでウチのオヤジと?」
「綾香がホンマに好きやったんはオヤジだったらしくて、浮気してたんを多村に見つかって、オヤジはキンタマ抜かれて、ニューハーフにされてしもたんや。
顔も綾香そっくりにされてな。」
「だから、オヤジってずっと女みたいなカッコしてたんか。
ようやくわかったわ。」
「そのオヤジを元の男の姿に戻した医者が、今回の件にも絡んでて、歩けるようにしたとか…」
「ほう…それやったら、オヤジがここに帰って来えへんのはなんでや?
歩けるようになったっていうのに…」
「それは、俺にもようわからん。
でも、何か考えがあるかもしれへん。」
「そうか。
どっちにしても、俺ら末端の組員には関係ないこっちゃな」
片山は自虐的に言うと、少し笑みを漏らした。
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