368 / 409
最終決戦篇
不退転の具体点
しおりを挟む
未来は、黒のワンピースを着て事務所の自分の席に腰掛け、難しい表情を浮かべながら、鷹村と話し込んでいたが、未来に復讐の意思があるとわかった鷹村は、それを抑えようと必死になっていた。
「未来さん
マスコミ戦略が奏功して、大友動きを封じ込める事が出来た。
これは、全て未来さんのおかげです。
しかし、ここから次の一手をこっちが指すとなれば、無傷では済まない。
復讐したい気持ちはわかりますが、自重すべきです。」
「鷹村さん、それはよくわかっています。
私怨で動いても、組にも迷惑をおかけしますし、せっかくここまで積み上げてきたものをワタシも台無しにしたくはありませんので。」
「気持ちを汲んでいただいて、ありがとうございます。」
「鷹村さん。
ワタシは今月末をもって、垂水組の八代目を辞し、警察に対し引退届を出します。」
「えっ…」
「ワタシの役目はこれで終わりです。
もう素人にできる事は何一つありません。
鷹村さん、今まで本当にありがとうございました。
あなたがいなければ、ワタシはここまでやれなかったと思います。」
「そうですか…
未来さん、あなたには類稀なる才覚があります。
この世界に居続けても、きっと成功されていたと思いますよ。」
「ワタシは、ただ、主人がやり残した事について、道筋を付けたかっただけです。
それには、抗争などという不安定極まりない状態になるのだけは避けたかった。」
「その若さで、見事な手腕でした。
さっき、あなたの話を聞いていて、てっきり復讐心に燃えているのではないかと、心配しました。
あなたの考えてる敵討ちというのは、こういう事だったんですね。」
鷹村は、安堵し、笑みを浮かべた。
「ところで、鷹村さん
薫さん…
新田薫さんはどうされてますか。」
「ああ、沢木組に復帰した新田ですか。
彼女は、未来さんよりひと足先に組を抜けましたよ。」
「えっ…」
「彼女も未来さんと同じ気持ちからヤクザの世界に戻ってきたようですが、先々代の沢木組長の未亡人で、沢木小百合って人物から、復讐心なんて捨てろと説得されて、どうやら諦めたようです。」
「そう…
薫さんが…」
「たしかに大切なものを奴らに奪われてしまったが、今も大切なものが存在していると、気付いたんでしょうな。」
「今も?」
「ええ。
それは、あなた自身の命ですよ。」
鷹村は、真剣な表情で未来に言った。
「未来さん
マスコミ戦略が奏功して、大友動きを封じ込める事が出来た。
これは、全て未来さんのおかげです。
しかし、ここから次の一手をこっちが指すとなれば、無傷では済まない。
復讐したい気持ちはわかりますが、自重すべきです。」
「鷹村さん、それはよくわかっています。
私怨で動いても、組にも迷惑をおかけしますし、せっかくここまで積み上げてきたものをワタシも台無しにしたくはありませんので。」
「気持ちを汲んでいただいて、ありがとうございます。」
「鷹村さん。
ワタシは今月末をもって、垂水組の八代目を辞し、警察に対し引退届を出します。」
「えっ…」
「ワタシの役目はこれで終わりです。
もう素人にできる事は何一つありません。
鷹村さん、今まで本当にありがとうございました。
あなたがいなければ、ワタシはここまでやれなかったと思います。」
「そうですか…
未来さん、あなたには類稀なる才覚があります。
この世界に居続けても、きっと成功されていたと思いますよ。」
「ワタシは、ただ、主人がやり残した事について、道筋を付けたかっただけです。
それには、抗争などという不安定極まりない状態になるのだけは避けたかった。」
「その若さで、見事な手腕でした。
さっき、あなたの話を聞いていて、てっきり復讐心に燃えているのではないかと、心配しました。
あなたの考えてる敵討ちというのは、こういう事だったんですね。」
鷹村は、安堵し、笑みを浮かべた。
「ところで、鷹村さん
薫さん…
新田薫さんはどうされてますか。」
「ああ、沢木組に復帰した新田ですか。
彼女は、未来さんよりひと足先に組を抜けましたよ。」
「えっ…」
「彼女も未来さんと同じ気持ちからヤクザの世界に戻ってきたようですが、先々代の沢木組長の未亡人で、沢木小百合って人物から、復讐心なんて捨てろと説得されて、どうやら諦めたようです。」
「そう…
薫さんが…」
「たしかに大切なものを奴らに奪われてしまったが、今も大切なものが存在していると、気付いたんでしょうな。」
「今も?」
「ええ。
それは、あなた自身の命ですよ。」
鷹村は、真剣な表情で未来に言った。
3
あなたにおすすめの小説
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
世界の終わりにキミと
フロイライン
エッセイ・ノンフィクション
毎日を惰性で生きる桐野渚は、高級クラブの黒服を生業としていた。
そんなある日、驚くほどの美女ヒカルが入店してくる。
しかし、ヒカルは影のある女性で、彼女の見た目と内面のギャップに、いつしか桐野は惹かれていくが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる