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懐柔編
列席
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「結婚?」
「そうなの。
で、ワタシとしんちゃんにも出て欲しいって言われて。」
薫は、帰宅した多喜に、未来から結婚式に招待された事を報告した。
「やけに急な話だな。
そんな近々の話なのに、招待状とかの準備もまだ出来てないんじゃないの?」
「そうね。
ホント、そんな感じ。
急に式を挙げなきゃいけなくなったって言ってたわ。」
「まあ、今回の抗争の件が絡んでの事かもしれないな。
結婚式場に大友組が急襲することはないとは思うが、俺たちも出席するとなったら気をつけなきゃならないよな。」
「そうね。」
「未来ちゃんもニューハーフだし、出席者の数もすごく少ないんじゃないかなあ。
俺たちが出て盛り上げてやらないとな。」
「ありがとう、しんちゃん。
新婦側の出席者が少ない分は、エキストラに頼むことも考えてるんだって。」
「それは寂しいな。
まあ、垂水の組長さんの方も、出席者の多くはヤクザだろうから、人相の悪い連中が座ってて、どえらい雰囲気になりそうだけど。」
「あまりにも人相の悪い人は披露宴に参加させない方針らしいよ。」
「そりゃ徹底してるなあ。
とにかく、未来ちゃんには幸せになって欲しいよな。」
「うん。
でも、本人は結婚する事自体は嬉しいんだけど、やっぱり自分が女じゃない事で、子供が出来ないのがカレに本当に申し訳ないって言ってたわ。
ワタシもしんちゃんに対しては同じように思ってる。
ごめんなさい…」
「おいおい、薫
前にも言ったけど、俺はお前と一生一緒にいられる事がこの上ない幸せなんだ。
これ以上のものは望んでないし、これ以上のものはないって思ってるよ。
こんな俺を選んでくれてありがとうって気持ちだよ。
申し訳ないとすれば俺の方だから。」
「しんちゃん…」
薫は感極まった表情で多喜に抱きつき、激しいキスをした。
多喜もそれに応えるように薫の唇を受け入れ、舌を絡みつかせた。
長いキスを終えると、多喜は
「風呂入ってからと思ってたけど、我慢できなくなった。
ヤリたい。」
多喜が恥ずかしそうに言うと、薫は
「うん!
いっぱいしよっ!」
と、言って、また抱きついた。
二人は寝室に場所を移し、続きを行った。
三十を過ぎても薫の美貌は衰えることを知らず、皮下脂肪も程よく付いてきて、乳房の膨らみも過去最高となっていた。
股間にペニスが付いていて、妊娠できない以外は薫が他の女性に負けている部分はない。
多喜にとっては、ペニスや薫が弱点に思っている部分も愛おしくて、それらに対しても100%の愛情をもって接していた。
薫もそのような多喜の気持ちがハッキリとわかり、後ろめたさや申し訳ないといった気持ちが幾分マシになった。
「そうなの。
で、ワタシとしんちゃんにも出て欲しいって言われて。」
薫は、帰宅した多喜に、未来から結婚式に招待された事を報告した。
「やけに急な話だな。
そんな近々の話なのに、招待状とかの準備もまだ出来てないんじゃないの?」
「そうね。
ホント、そんな感じ。
急に式を挙げなきゃいけなくなったって言ってたわ。」
「まあ、今回の抗争の件が絡んでの事かもしれないな。
結婚式場に大友組が急襲することはないとは思うが、俺たちも出席するとなったら気をつけなきゃならないよな。」
「そうね。」
「未来ちゃんもニューハーフだし、出席者の数もすごく少ないんじゃないかなあ。
俺たちが出て盛り上げてやらないとな。」
「ありがとう、しんちゃん。
新婦側の出席者が少ない分は、エキストラに頼むことも考えてるんだって。」
「それは寂しいな。
まあ、垂水の組長さんの方も、出席者の多くはヤクザだろうから、人相の悪い連中が座ってて、どえらい雰囲気になりそうだけど。」
「あまりにも人相の悪い人は披露宴に参加させない方針らしいよ。」
「そりゃ徹底してるなあ。
とにかく、未来ちゃんには幸せになって欲しいよな。」
「うん。
でも、本人は結婚する事自体は嬉しいんだけど、やっぱり自分が女じゃない事で、子供が出来ないのがカレに本当に申し訳ないって言ってたわ。
ワタシもしんちゃんに対しては同じように思ってる。
ごめんなさい…」
「おいおい、薫
前にも言ったけど、俺はお前と一生一緒にいられる事がこの上ない幸せなんだ。
これ以上のものは望んでないし、これ以上のものはないって思ってるよ。
こんな俺を選んでくれてありがとうって気持ちだよ。
申し訳ないとすれば俺の方だから。」
「しんちゃん…」
薫は感極まった表情で多喜に抱きつき、激しいキスをした。
多喜もそれに応えるように薫の唇を受け入れ、舌を絡みつかせた。
長いキスを終えると、多喜は
「風呂入ってからと思ってたけど、我慢できなくなった。
ヤリたい。」
多喜が恥ずかしそうに言うと、薫は
「うん!
いっぱいしよっ!」
と、言って、また抱きついた。
二人は寝室に場所を移し、続きを行った。
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股間にペニスが付いていて、妊娠できない以外は薫が他の女性に負けている部分はない。
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