ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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exclusive defense

面接

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「本当にウチに来ていただけるんですか」

多喜はユウの面接をしていたが、その美貌に圧倒されてしまっていた。

本当にこの美女がラーメン屋で働いてくれるのか、疑心暗鬼になり何回も同じ質問をした。

「大丈夫です。

雇っていただけるなら、精一杯頑張りますので…
よろしくお願いします。」


「こちらこそよろしくお願いします。

いつから入れますか?」


「はい。明日からでも大丈夫です。」


「それは助かります。

空調が壊れて臨時休業をしていたんですが、ようやく直りまして、明日から店を再開しようと思ってたところなんです。」


「あの、店長

今日って研修していただいてもよろしいですか。

ワタシ、昼間の仕事を全くした事がなくて、不安で仕方ないんです。

明日いきなりだとミスばかりしちゃいそうで。」


「僕は全然構いませんよ。菊池さんさえ良ければ。

そう言っていただけると助かります。」


「ありがとうございます。」

ユウは頭を深々と下げた。




「菊池さんは、食券を買ったお客さんを案内して下さい。

案内したら水を出して、食券を受け取り、そこに番号を書いてください。

カウンターの向かって右から1番2番て要領です。

そして、僕から見て左から順に置いていってください。これがクリップです。」


「はい。」

ユウは一々頷きながらメモを取っていった。

それからしばらく、多喜は仕事の流れを丁寧に教え、ユウも思ったよりも順応出来そうだと、少し安心した様子だった。


全てのレクチャーが終わると、多喜はユウに座ってもらい、コンビニで買ってきていたコーヒーをユウに出した。


「あの、店長
お構いなく…

ワタシ、もう失礼しますので」


「いやいや、僕も休憩するので、少しお付き合い下さい。」

多喜はそう言って、自分もコーヒーを手に持って、ユウの向かい側に座った。


二人は、それからしばらくの間、仕事に関する話をしていたが…

多喜が徐にユウに向かって言った。


「赤石さんは元気にされてますか」

と。


「えっ、はい

おかげさまで元気にしていますよ。」


「赤石さんにはその昔、色々ご迷惑をおかけして、本当に申し訳なく思っています。」


「いえ、その事は彼からもよく聞きましたけど、あれはお互いに立場があって、致し方なかった事だったって。
第一にあなたも彼に撃たれたんでしょ?
だったらお互い様じゃないですか」



「そう言っていただけると、少しは気が楽になります。」


多喜はそう言って少しだけ安堵したような表情を見せた。
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