172 / 333
代理戦争編
役割
しおりを挟む
「情報によると、来週出所予定のうちの組の頭である庄山を外人部隊を使って消しに来ると聞いている。
その次は、俺らもその対象となっていると…」
山崎が言うと、赤石は頷いた。
「もう既に大阪に入ってるという事ですわ、その外人部隊が」
「大西さん、多村が雇うとる外人ヒットマン部隊いうのは、そんなにヤバイやつなんか?」
山崎の問いかけに大西は頷いた。
「ええ。
取りまとめ役のキムはマジでヤバイ奴です。
俺やこの松山はオヤジ、いや、多村によって恐怖で支配されてましたが、キムは違います。
アイツは脅しや情で動くところが一切ないんです。
キムが忠実に動くのは金だけ。
要求を満たす金額さえ用意すれば、アイツは何だってやります。
だから多村もアイツを掌握できず、独立させたまま好きにやらせてました。
ここぞというときには大金を積んで仕事をしてもらうという形で。」
「ほう、ということは、今回の大仕事には相当な金額が支払われてるということか?」
「ええ。億単位の金がキムに渡ってるはず
ヤクザ相手の殺しはその場での反撃や、報復のおそれもあり、一番値が張りますから。」
「なるほどな。
まあ、相手がそういう奴らなら、こっちも対策立てやすいっちゅーことや。
赤石、二人にアレの説明をしたれ。」
山崎の言葉に功太は頷き、立ち上がった。
「ウチの組長である庄山が出所する日、ここが敵にとって一番の狙い目になります。
ここは沢木組の威信をかけて何が何でも守らなあきません。
かと、言って、武器持って出迎えになんて行った日には、警察に全員引っ張られてしまいますので、それも出来ません。」
「では、どのように」
大西が質問すると、功太はまた頷いた。
「不本意ですが、ここは専守防衛に徹し、襲撃があったとしても反撃はせず、庄山の安全を確保することを第一にに考えます。
それでは不安やとおっしゃりたいでしょうが、この件は垂水組によって警察にも知らせが行ってますので、機動隊が出てくれる手筈になっています。」
「なるほど。」
「あなた方にやってもらいたい事はただ一つ
俺の腕を撃った多喜やったかな、そいつを奪還する事。
鷹村先生から聞きましたが、その多喜さんいうのも多村に脅されとったみたいやな。」
亮輔は頷いた。
「多喜は俺達の仲間であり、最大の被害者です。
なんとしても奪い返します。」
「奪還したとして、その後どうする?
何処かに身を隠すならウチで手配するが」
山崎の問いかけに亮輔は首を振った。
「いえ、多村の首に鈴をつけるのは我々の役目です。
落とし前はきっちりつけさせてもらいます。」
亮輔の表情を見て、山崎も功太も異論を唱える事はなかった。
その次は、俺らもその対象となっていると…」
山崎が言うと、赤石は頷いた。
「もう既に大阪に入ってるという事ですわ、その外人部隊が」
「大西さん、多村が雇うとる外人ヒットマン部隊いうのは、そんなにヤバイやつなんか?」
山崎の問いかけに大西は頷いた。
「ええ。
取りまとめ役のキムはマジでヤバイ奴です。
俺やこの松山はオヤジ、いや、多村によって恐怖で支配されてましたが、キムは違います。
アイツは脅しや情で動くところが一切ないんです。
キムが忠実に動くのは金だけ。
要求を満たす金額さえ用意すれば、アイツは何だってやります。
だから多村もアイツを掌握できず、独立させたまま好きにやらせてました。
ここぞというときには大金を積んで仕事をしてもらうという形で。」
「ほう、ということは、今回の大仕事には相当な金額が支払われてるということか?」
「ええ。億単位の金がキムに渡ってるはず
ヤクザ相手の殺しはその場での反撃や、報復のおそれもあり、一番値が張りますから。」
「なるほどな。
まあ、相手がそういう奴らなら、こっちも対策立てやすいっちゅーことや。
赤石、二人にアレの説明をしたれ。」
山崎の言葉に功太は頷き、立ち上がった。
「ウチの組長である庄山が出所する日、ここが敵にとって一番の狙い目になります。
ここは沢木組の威信をかけて何が何でも守らなあきません。
かと、言って、武器持って出迎えになんて行った日には、警察に全員引っ張られてしまいますので、それも出来ません。」
「では、どのように」
大西が質問すると、功太はまた頷いた。
「不本意ですが、ここは専守防衛に徹し、襲撃があったとしても反撃はせず、庄山の安全を確保することを第一にに考えます。
それでは不安やとおっしゃりたいでしょうが、この件は垂水組によって警察にも知らせが行ってますので、機動隊が出てくれる手筈になっています。」
「なるほど。」
「あなた方にやってもらいたい事はただ一つ
俺の腕を撃った多喜やったかな、そいつを奪還する事。
鷹村先生から聞きましたが、その多喜さんいうのも多村に脅されとったみたいやな。」
亮輔は頷いた。
「多喜は俺達の仲間であり、最大の被害者です。
なんとしても奪い返します。」
「奪還したとして、その後どうする?
何処かに身を隠すならウチで手配するが」
山崎の問いかけに亮輔は首を振った。
「いえ、多村の首に鈴をつけるのは我々の役目です。
落とし前はきっちりつけさせてもらいます。」
亮輔の表情を見て、山崎も功太も異論を唱える事はなかった。
2
お気に入りに追加
47
あなたにおすすめの小説
pretty preschool teacher
フロイライン
BL
愛多幼稚園新人教諭の石川遥は、その美貌と優しい性格から、子供達は勿論のこと、その保護者からも圧倒的な支持が寄せられていた。
しかし、遥には誰にも言えない秘密があった…
男子中学生から女子校生になった僕
葵
大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。
普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。
強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる