134 / 334
鹵獲編
作戦開始
しおりを挟む
「綾香が隠れてんのは、長居にある沢木組組長所有のマンションだ。
興信所の調べでは、常時沢木組の組員が二名体制で常時見張っていた。」
「いた?」
「そうだ。今年に入ってからは、誰一人付いちゃいねえんだよ。
まあ、考えたら、何処の馬の骨かわからねえ小娘を守るために24時間365日体制で付いてやるなんて、割に合わねーよな。
さらに言うなら、綾香っていう女は家の中でじっとしてられる性分じゃなくて、一日一回は何処かしらへと外出している。」
「なるほど‥」
「こっちも、大阪っていう知らねえ土地で、沢木の奴らと構えたくねえし、確証が持てるまで時間がかかったっていう話だ。」
「で、我々はどうするんですか?」
「綾香は毎週水曜日に午後二時からスポーツクラブに車で通っている。
そこの地下駐車場に先回りしておき、アイツが降りたところを襲う。
このご時世だ。スポーツクラブもメンバーが減り、地下駐車場も滅多に人も通らねえしな。」
「ですが、防犯カメラはどうします?」
「守衛の男を買収してある。心配しなくていい。
レコーダーの調子が悪く、録画出来ていなかったっていうことはよくあることだ。」
多村の説明を聞き、大西、片山も、ある程度のイメージが出来た。
亮輔は正面を向いたまま、多村の話を聞いていたが、内心は落ち着いていた。
昨日、綾香にこの計画の話を打ち明け、綾香も警戒しているので、今日は絶対外出はしないだろう。
万が一、外出する事になっても、再び、警戒体制を敷く沢木組のボディーガードが付くため、簡単に奪取は出来まい。
この二つの理由から、亮輔は安心する事が出来たのだ。
興信所の調べでは、常時沢木組の組員が二名体制で常時見張っていた。」
「いた?」
「そうだ。今年に入ってからは、誰一人付いちゃいねえんだよ。
まあ、考えたら、何処の馬の骨かわからねえ小娘を守るために24時間365日体制で付いてやるなんて、割に合わねーよな。
さらに言うなら、綾香っていう女は家の中でじっとしてられる性分じゃなくて、一日一回は何処かしらへと外出している。」
「なるほど‥」
「こっちも、大阪っていう知らねえ土地で、沢木の奴らと構えたくねえし、確証が持てるまで時間がかかったっていう話だ。」
「で、我々はどうするんですか?」
「綾香は毎週水曜日に午後二時からスポーツクラブに車で通っている。
そこの地下駐車場に先回りしておき、アイツが降りたところを襲う。
このご時世だ。スポーツクラブもメンバーが減り、地下駐車場も滅多に人も通らねえしな。」
「ですが、防犯カメラはどうします?」
「守衛の男を買収してある。心配しなくていい。
レコーダーの調子が悪く、録画出来ていなかったっていうことはよくあることだ。」
多村の説明を聞き、大西、片山も、ある程度のイメージが出来た。
亮輔は正面を向いたまま、多村の話を聞いていたが、内心は落ち着いていた。
昨日、綾香にこの計画の話を打ち明け、綾香も警戒しているので、今日は絶対外出はしないだろう。
万が一、外出する事になっても、再び、警戒体制を敷く沢木組のボディーガードが付くため、簡単に奪取は出来まい。
この二つの理由から、亮輔は安心する事が出来たのだ。
2
お気に入りに追加
49
あなたにおすすめの小説
こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる