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鹵獲編
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多村から多喜に告げられた話は、彼がそれまそれまで持っていた勢いを完全に無くさせた。
薫と誰も知らない地方都市で静かに暮らそうと考え、今朝までは希望に満ち溢れていたのに。
実際、計画は着々と進んでいた。
まず、薫に部屋の解約をさせ、多喜の部屋で同棲を始めた。
家賃、光熱費など助かる事が多く、パーソナルスペースが極端に減るというデメリットもあるが、多喜も薫もそんなもの必要ないと思っているので、何の問題もなかった。
その後、薫が仕事を辞めて、家事に専念する日々を送り始めた矢先の出来事だった。
あとは多喜が組と折り合いを付けたところで、ここを引き払い、引っ越そうという流れだったが‥
そんな多喜の儚い夢は、一気に押し潰され、地獄に落とされた状態で家に帰ってきた。
「おかえりなさい、真ちゃん」
薫は、多喜がどんなに遅くなっても、寝ずにご飯を作って待っている。
「ただいま‥」
多喜は靴を脱ぎながら、薫の方を見て、力なく笑った。
「どうしたの?なんか元気ないけど」
「元気、か‥
先にキス」
多喜はいつも通り、お帰りのキスを薫にした。
これも日課になっていて、全然軽いキスではなく、時間も長く、濃厚なものだ。
キスを終え、少し落ち着いたのか、多喜は今日あった出来事を話し始めた。
「薫、今日さあ、組を抜けるって話、社長にしたんだよ。」
「うん‥」
「別に辞めるのは構わないって言ってもらったんだけど‥」
「何か条件つけられたんだね。わかるよ、それがヤクザのやり方だもん。
ワタシも嫌というほど見てきたから。」
「ちょっとだけ待ってもらえるかな?
今辞めたら、組に残ってる俺の親友の身が危なくなるんだ。
この状況を変えるために、中から改善させてみる。」
「いいよ、真ちゃん
ワタシは全然待てるし、真ちゃんのしたいようにしてね。
あ、だったらワタシ、店辞めなきゃ良かったね。
無職生活が長引いちゃう」
「いや、それはいいんだよ。
どっちにしても俺は、薫に水商売を続けて欲しくなかったから。」
「ありがとう、真ちゃん
ワタシ、真ちゃんと一緒に過ごす様になって、いっぱい夢が叶ったの。
こうして、家事をしながら好きな人を待つ生活が出来るなんて、想像もしてなかったから、ホントに幸せよ」
「薫、そんな事言われるとまたしたくなるじゃん」
多喜は、薫の背後から抱きしめ、両手で乳房を揉んだ。
「あっ、うんっ‥真ちゃん
ご飯食べてからよ‥あんっ!」
「してから、食べるわ」
こんなときほど、激しく求めてしまうもので、多喜は薫を裸にして、荒々しく責めたてた。
薫は多喜と付き合い始めてから、早く繋がりたいと思い、アナル拡張を行ってきた。
最近になって、ようやく多喜のペニスを受け入れるようになり、その日も前戯はほどほどに、多喜の大きくなったモノをお尻に受け入れた。
早漏の多喜であるから、アナルの締め付けに、すぐにイッてしまうデメリットもあったが、薫もお尻に挿れられると、けっこう早くイクので、気持ち良さを互いに感じられるという点においては、最高であった。
バックから生で挿れられて、中で出される、その感覚。
挿れる場所こそ違うが、本物の女性になったような感覚になれるので、幸せを沢山感じれたのだった。
多喜は射精を終えると、またそのままの体勢で、薫をギュッと抱きしめ、また多村に言われた言葉を思い出していた。
暗鬱な気分となりながら
薫と誰も知らない地方都市で静かに暮らそうと考え、今朝までは希望に満ち溢れていたのに。
実際、計画は着々と進んでいた。
まず、薫に部屋の解約をさせ、多喜の部屋で同棲を始めた。
家賃、光熱費など助かる事が多く、パーソナルスペースが極端に減るというデメリットもあるが、多喜も薫もそんなもの必要ないと思っているので、何の問題もなかった。
その後、薫が仕事を辞めて、家事に専念する日々を送り始めた矢先の出来事だった。
あとは多喜が組と折り合いを付けたところで、ここを引き払い、引っ越そうという流れだったが‥
そんな多喜の儚い夢は、一気に押し潰され、地獄に落とされた状態で家に帰ってきた。
「おかえりなさい、真ちゃん」
薫は、多喜がどんなに遅くなっても、寝ずにご飯を作って待っている。
「ただいま‥」
多喜は靴を脱ぎながら、薫の方を見て、力なく笑った。
「どうしたの?なんか元気ないけど」
「元気、か‥
先にキス」
多喜はいつも通り、お帰りのキスを薫にした。
これも日課になっていて、全然軽いキスではなく、時間も長く、濃厚なものだ。
キスを終え、少し落ち着いたのか、多喜は今日あった出来事を話し始めた。
「薫、今日さあ、組を抜けるって話、社長にしたんだよ。」
「うん‥」
「別に辞めるのは構わないって言ってもらったんだけど‥」
「何か条件つけられたんだね。わかるよ、それがヤクザのやり方だもん。
ワタシも嫌というほど見てきたから。」
「ちょっとだけ待ってもらえるかな?
今辞めたら、組に残ってる俺の親友の身が危なくなるんだ。
この状況を変えるために、中から改善させてみる。」
「いいよ、真ちゃん
ワタシは全然待てるし、真ちゃんのしたいようにしてね。
あ、だったらワタシ、店辞めなきゃ良かったね。
無職生活が長引いちゃう」
「いや、それはいいんだよ。
どっちにしても俺は、薫に水商売を続けて欲しくなかったから。」
「ありがとう、真ちゃん
ワタシ、真ちゃんと一緒に過ごす様になって、いっぱい夢が叶ったの。
こうして、家事をしながら好きな人を待つ生活が出来るなんて、想像もしてなかったから、ホントに幸せよ」
「薫、そんな事言われるとまたしたくなるじゃん」
多喜は、薫の背後から抱きしめ、両手で乳房を揉んだ。
「あっ、うんっ‥真ちゃん
ご飯食べてからよ‥あんっ!」
「してから、食べるわ」
こんなときほど、激しく求めてしまうもので、多喜は薫を裸にして、荒々しく責めたてた。
薫は多喜と付き合い始めてから、早く繋がりたいと思い、アナル拡張を行ってきた。
最近になって、ようやく多喜のペニスを受け入れるようになり、その日も前戯はほどほどに、多喜の大きくなったモノをお尻に受け入れた。
早漏の多喜であるから、アナルの締め付けに、すぐにイッてしまうデメリットもあったが、薫もお尻に挿れられると、けっこう早くイクので、気持ち良さを互いに感じられるという点においては、最高であった。
バックから生で挿れられて、中で出される、その感覚。
挿れる場所こそ違うが、本物の女性になったような感覚になれるので、幸せを沢山感じれたのだった。
多喜は射精を終えると、またそのままの体勢で、薫をギュッと抱きしめ、また多村に言われた言葉を思い出していた。
暗鬱な気分となりながら
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