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鹵獲編
安穏
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休みの前の日は、多喜の部屋に泊まりに来るのがお決まりになった薫は、その日も仕事終わりに、自宅に荷物を置いて、彼のもとにやってきた。
泊まると言っても、もう真夜中であり、一緒に寝るだけのために来ているのだが‥
勿論、若い二人は、ただ寝るのではなく、セックスは必須で、今夜も激しく絡み合うのだった。
乳房が思ったより発育せず、やや貧乳気味なのが、薫のコンプレックスだったが、多喜はその形の良さと乳首の色の美しさ、感度を褒め、いつも必ず、長時間弄ぶのが好きだった。
それでも、薫の肌はきめ細やかで、男の名残を感じさせず、抱き合ったときは、多喜は脳天を貫くくらいの快感が走った。
名残といえば、薫の股間にあるペニスだが、非常に小さく、女性ホルモンの投与と去勢によって、一段と小さくなり、皮も完全に被った状態で、勃起もしない。
全てを受け入れてくれる多喜に、薫も今ではすっかり心を開いて、自分の体の全てを見せた。
多喜は、そんな薫のペニスも愛おしく、必ずといって良いほど、舐めたり咥えたりした。
薫のフェラに比べると、やや稚拙ではあったが、十分に気持ち良く、薫のコンディションが良い時は、勃起してしまうこともあった。
「あんっ!
真ちゃん、気持ちいいっ」
その日も、多喜のフェラに、喘ぎ声を出す薫だったが、いつもすぐに元気を無くすペニスが、なぜか勃起力を維持したままだった。
「薫、出しちゃう?」
「えーっ、出ないよ。
ホルモンしてから出した事ないもん。」
薫は慌てて首を横に振ったが
「チャレンジしてみよ」
多喜はそう言いながら、手で薫のペニスを擦り始めた。
勃っていても、多喜の片手に収まってしまうくらいの大きさだったが、そのテクニックによって、徐々に気持ち良くなってきた。
そして、多少時間はかかったが、イク寸前の感覚が腰の辺りに来たのがわかった。
「あっ、ダメ、真ちゃん!
イッちゃう‥」
薫は目を瞑り、少しだけ苦悶の表情を浮かべて果ててしまった。
長期間の女性ホルモンと去勢によって、イクといっても、白いものが飛ぶこともなく、透明の粘り気のない液体がペニスの先を濡らし、ニ、三滴がポタッと落ちるだけのものであったが。
快感度でいえば、男性時の半分にも満たない。
それでも、今の薫にはたまらなく気持ち良く、しばらく動けないくらいであった。
直接的な感度は落ちようとも、最愛の人に触ってもらい、イカせてもらったという、精神的な高揚感が凄まじく、そう考えただけでたまらなかった。
薫自体、少年時代からオナニーというものをほとんどした事がなく、逆にそういう行為に嫌悪感すら抱いていた。
たまにする事も無いではなかったが、そのときに思い浮かべるのは、自分が女性になって、男性から荒々しく犯されるシーンだった。
ニューハーフになってからは性欲も極端に落ち、多喜と知り合うまでは一切してこなかった。
全くしないということも、それはそれで全然良かったのだが、多喜と一緒に射精したりする行為もまた、薫の気持ちに潤いを与えたのだった。
泊まると言っても、もう真夜中であり、一緒に寝るだけのために来ているのだが‥
勿論、若い二人は、ただ寝るのではなく、セックスは必須で、今夜も激しく絡み合うのだった。
乳房が思ったより発育せず、やや貧乳気味なのが、薫のコンプレックスだったが、多喜はその形の良さと乳首の色の美しさ、感度を褒め、いつも必ず、長時間弄ぶのが好きだった。
それでも、薫の肌はきめ細やかで、男の名残を感じさせず、抱き合ったときは、多喜は脳天を貫くくらいの快感が走った。
名残といえば、薫の股間にあるペニスだが、非常に小さく、女性ホルモンの投与と去勢によって、一段と小さくなり、皮も完全に被った状態で、勃起もしない。
全てを受け入れてくれる多喜に、薫も今ではすっかり心を開いて、自分の体の全てを見せた。
多喜は、そんな薫のペニスも愛おしく、必ずといって良いほど、舐めたり咥えたりした。
薫のフェラに比べると、やや稚拙ではあったが、十分に気持ち良く、薫のコンディションが良い時は、勃起してしまうこともあった。
「あんっ!
真ちゃん、気持ちいいっ」
その日も、多喜のフェラに、喘ぎ声を出す薫だったが、いつもすぐに元気を無くすペニスが、なぜか勃起力を維持したままだった。
「薫、出しちゃう?」
「えーっ、出ないよ。
ホルモンしてから出した事ないもん。」
薫は慌てて首を横に振ったが
「チャレンジしてみよ」
多喜はそう言いながら、手で薫のペニスを擦り始めた。
勃っていても、多喜の片手に収まってしまうくらいの大きさだったが、そのテクニックによって、徐々に気持ち良くなってきた。
そして、多少時間はかかったが、イク寸前の感覚が腰の辺りに来たのがわかった。
「あっ、ダメ、真ちゃん!
イッちゃう‥」
薫は目を瞑り、少しだけ苦悶の表情を浮かべて果ててしまった。
長期間の女性ホルモンと去勢によって、イクといっても、白いものが飛ぶこともなく、透明の粘り気のない液体がペニスの先を濡らし、ニ、三滴がポタッと落ちるだけのものであったが。
快感度でいえば、男性時の半分にも満たない。
それでも、今の薫にはたまらなく気持ち良く、しばらく動けないくらいであった。
直接的な感度は落ちようとも、最愛の人に触ってもらい、イカせてもらったという、精神的な高揚感が凄まじく、そう考えただけでたまらなかった。
薫自体、少年時代からオナニーというものをほとんどした事がなく、逆にそういう行為に嫌悪感すら抱いていた。
たまにする事も無いではなかったが、そのときに思い浮かべるのは、自分が女性になって、男性から荒々しく犯されるシーンだった。
ニューハーフになってからは性欲も極端に落ち、多喜と知り合うまでは一切してこなかった。
全くしないということも、それはそれで全然良かったのだが、多喜と一緒に射精したりする行為もまた、薫の気持ちに潤いを与えたのだった。
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