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しおりを挟む地元での三ヶ月間の花嫁修行を終え、亮輔は再び東京の地に舞い戻ってきた。
そして、その足で自分を女性にした病院に再び入院した。
「松山さん、お久しぶりですね。」
あのときの執刀医も健在で、今回の手術もまた彼が担当するようだった。
「ここには来たくなかったけど、オヤジの命令だから仕方ない。」
亮輔は面倒くさそうに、髪の毛をいじりながら言った。
「多村さんから聞いております。
今回は全身のメンテナンスと微調整を兼ねた手術を行います。」
「ワタシは車かよ」
「最初の手術は、フツーの男性であったあなたを無理矢理というか強引に女性にしました。
それから期間が経過し、あなたの体は皮下脂肪が付き、より女性らしくなっています。
いわば、微妙なズレが生じているので、それを直すのと、あなたの顔のモデルとなった女性に、さらに近づける手術となります。」
「なるほどね。ところで、オヤジは下の方については何か言ってたか?」
「いえ。 造膣手術はしないように言われておりますので、男性器については、引き続きそのままにしておきます。」
「…」
「手術は明日朝10時から行います。今日はゆっくりしておいて下さい。」
亮輔は診察室を出て、病室に戻った。
「どうせなら下も完全に女にしてもらったほうが… 未練を断ち切る意味でもいいんだけどなあ。
もう役に立たないし‥」
亮輔はパジャマに着替えながら、自分の小さいペニスをつまみ上げた。
翌日、予定通り手術は行われた。
ダウンタイムを経て、亮輔はさらに綾香と瓜二つになった。
この姿こそが、多村にとっての理想的な女であり、亮輔にとって組への復帰を近づける手段でもあった。
もう何の障害もない。
いよいよ、極道に戻れると、亮輔は決意を新たにした。
姿形は変わり果ててしまったが‥
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