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友情

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灯台の下ですごしたのは、ごくわずかな時間だった。 

二人はすぐに車に戻り、その場を去っていった。 

亮輔の涙により、場の空気が変わってしまったからだ。 

行きはあれほど饒舌にしゃべっていた二人だったが、今はもう一言も言葉を発していない。 

車は一路、自分の家に… と 
亮輔は思っていたが 

方向が違った。 

不思議に思いつつも、晃の真意がわからず 
何も言わずに、窓からの景色を見つめていた。 

だが、すぐに声を出す事になる。 

「おいっ晃… どこに入ってんだ?」 

車がラブホテルのガレージに入ったからだ。 

「亮輔… 頼む…」 

車を停めると、晃は亮輔を見つめて呟いた。 

「お前…どういうつもりだよ!」 

亮輔は、車を降りて歩き出す晃を捕まえて詰問した。 

「亮輔… 俺もなんだかわかんねえんだけど… 
今… 無性にそういう感情に襲われたんだよ。」 

「理由になってねえよ!だいたいなあ…」 

亮輔は大きな声を出して晃の肩を掴んだが 
途中で言葉を切ってしまった。 

ドアの向こうに別の客がいたからだった。 

亮輔が黙ってしまったのをいいことに、晃はパネルのボタンを素早く押してレシートを取り、亮輔の腕を引っ張ってエレベーターに乗り込んだ。 
亮輔は強引な晃のやり方に反発しながらも、結局部屋に入ってしまった。 

エレベーターや廊下で騒ぐのが恥ずかしかったからだ。 

「おい、晃! 
さっきは俺もちょっと感傷的になって、あんな感じになっちまったけど、これは一体何なんだよ!?」 

部屋に入った途端、亮輔は大声で晃を怒鳴りつけた。 

だが、晃は臆することなく真剣な顔で答えた。 

「亮輔、なんと言われようが俺はお前とするんだよ…」 

晃は亮輔を強引に抱きしめ、唇をぶつけるように押し当てた。 

「んっ…」 

亮輔は当然の如く抵抗しようとしたが、体は意思に反して、晃の行為を素直に受け入れ、唇を開いてしまった。 
その隙間から晃の舌が勢いよく入り込み、亮輔の舌に絡みついた。 

あっという間に、亮輔の体から力が抜け、晃のペースにはまっていった。 

長いキスをしながら晃は、亮輔の服のボタンを荒々しく外し、ベッドに押し倒した。
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