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原点回帰

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「有紀、俺を気持ちよくさせてくれたご褒美をやろう。」 

多村はすっかり気を良くして、また亮輔の頭を撫でた。 

「嬉しい~ だったら 
もっと舐めさせて下さい。」 

亮輔は猫のように甘えた仕草で多村を見つめた。 

「フッ、なかなかうまい事言うじゃないか。 
いや、お前にとってはもっと嬉しいご褒美だよ。 
どうだ? 久しぶりに男に戻って、綾香とヤッてみるか?」 

「えっ?」 

多村の意外な提案に亮輔と綾香はびっくりして視線を合わせた。 

「心配するな。もう嫉妬して怒ったりしないから。」 

多村は笑みを浮かべて大きく頷いた。 

「でも、私… もう勃たないし…」 

亮輔が言った事は本当だった。 


店のヘルス嬢の中にはタマを抜いていても逆アナル… つまりニューハーフがタチ役になって男性客のアナルにペニスを突っ込むことが出来る猛者もいたが 
亮輔の場合は体調に左右されて、ED薬を飲んでもダメなときは全然ダメで、店のプレイ可能リストにも逆アナルは△で載せられていた。 
もし、逆アナが完璧に出来るなら、亮輔の人気はさらに上がっていたことであろう。

「綾香、あのクスリを飲ませてやれ。」 

多村は枕元の棚を指差した。 

「クスリ?」 

「ああ。これを飲めば、ものの五分でビンビンだぞ。」 

綾香は言われた通り、棚から小さな瓶を出してきて、水と共に亮輔に手渡した。 

「…」 

亮輔は戸惑いの表情を浮かべたが、断るとまた何をされるかわからないので、素直に一錠を水で流し込んだ。 


「それはそこらのED薬とはレベルが違うものだ。
すぐに効いてくるからな。 
それまで二人で仲良く俺のモノを舐めておけ。」 

多村はベッドの上で仁王立ちになり、綾香と亮輔を並んで座らせた。 

二人は両サイドから奪い合うように多村のペニスを舐め合った。 

これは多村を喜ばせる演出でもあったが 

綾香はさっき亮輔に感じた女としてのライバル心から、やや感情的になっている感があった。 

「好みの女が双子だったら、きっとこんな感じなんだろうな。」 

多村は二倍の快感を得て、さらにテンションが上がっていった。 

そうこうしている間に亮輔の股間に変化が生じてきた。 
いつも萎縮して元気のないペニスが徐々に血液を溜め、ジワジワと大きくなってきたのである。 

多村も目ざとく、それに気づいて言った。 

「有紀、元気になってきたな。いっぱい楽しめよ。」 

亮輔にはもう、綾香とやるしか選択肢は残されていなかった。
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