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業
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「亮輔、俺がわざわざ
大金をかけてお前を綾香と同じ顔、体にしたのは…
まず、俺が心から綾香を愛しているからだ。
そして、もう一つは…
前にも言ったが俺達はメンツで飯を食ってる人種だ。
にもかかわらず、俺はお前にメンツを潰された。
組長である俺の女を下っ端の構成員に寝取られたんだ。
こんな屈辱あるか!
だから、お前の男性性を徹底的に否定することで、お前の男としてのメンツをぶっ潰したかったんだよ。」
「…」
「なにより俺が一番許せなかったのは、お前らが本気で愛し合ってたことだ。
罰としてお前の男性としての機能を永遠に失わせ、綾香に指一本触れられなくして、綾香の方には二度と愚かなマネができないように
恐怖を体に叩き込んだんだよ。」
「…」
「亮輔、俺の真意をわかってもらったところで、お前の意見を聞かせてもらおうか。」
亮輔は真っ青になりながらも、多村の方を見据えて答えた。
「オヤジ…
自分の犯した事のおかげで、こんな姿になりましたが… やはり俺は極道でしか生きていけない人間です。
ですから… いつかお許しが頂けるのなら、また組の仕事をさせていただきたいです。」
多村は大きく頷いた。
「さすがは俺が見込んだ男だな。よし、お前が俺に金を返した暁には組への復帰を認めてやろうじゃないか。」
「…ありがとうございます。」
「ところで、亮輔、金を返すと言ってもアテはあるのか?」
「いえ…」
「そうか。じゃあ、俺の知り合いのところで面倒を見てもらうがいい。
お前がその気になれば短期間で完済できるはずだ。」
「…ありがとうございます。」
「じゃあ、早速連絡をつけてやろう。しばらく事務所に行ってくつろいでおけ。」
亮輔は多村に深々と一礼し、部屋を出て事務所に移動した。
事務所には兄貴分の大西を始め、数名の組員がタバコを吸いながら何やら話し込んでいる最中だった。
そこにキャミソール姿の女が入ってきたもんだから、一瞬場が固まった。
「おい、誰だ?…あれ」
大西の前に座っていた組員が唖然としながら亮輔の方を見つめた。
「確か、オヤジの…」
大西は綾香の顔を知っていたので、思い出したように呟いた。
「兄貴…ご無沙汰してます。松山です…」
「松山…
えっ…
松山って… 亮輔か!?」
大西は驚きのあまり声が裏返った。
大金をかけてお前を綾香と同じ顔、体にしたのは…
まず、俺が心から綾香を愛しているからだ。
そして、もう一つは…
前にも言ったが俺達はメンツで飯を食ってる人種だ。
にもかかわらず、俺はお前にメンツを潰された。
組長である俺の女を下っ端の構成員に寝取られたんだ。
こんな屈辱あるか!
だから、お前の男性性を徹底的に否定することで、お前の男としてのメンツをぶっ潰したかったんだよ。」
「…」
「なにより俺が一番許せなかったのは、お前らが本気で愛し合ってたことだ。
罰としてお前の男性としての機能を永遠に失わせ、綾香に指一本触れられなくして、綾香の方には二度と愚かなマネができないように
恐怖を体に叩き込んだんだよ。」
「…」
「亮輔、俺の真意をわかってもらったところで、お前の意見を聞かせてもらおうか。」
亮輔は真っ青になりながらも、多村の方を見据えて答えた。
「オヤジ…
自分の犯した事のおかげで、こんな姿になりましたが… やはり俺は極道でしか生きていけない人間です。
ですから… いつかお許しが頂けるのなら、また組の仕事をさせていただきたいです。」
多村は大きく頷いた。
「さすがは俺が見込んだ男だな。よし、お前が俺に金を返した暁には組への復帰を認めてやろうじゃないか。」
「…ありがとうございます。」
「ところで、亮輔、金を返すと言ってもアテはあるのか?」
「いえ…」
「そうか。じゃあ、俺の知り合いのところで面倒を見てもらうがいい。
お前がその気になれば短期間で完済できるはずだ。」
「…ありがとうございます。」
「じゃあ、早速連絡をつけてやろう。しばらく事務所に行ってくつろいでおけ。」
亮輔は多村に深々と一礼し、部屋を出て事務所に移動した。
事務所には兄貴分の大西を始め、数名の組員がタバコを吸いながら何やら話し込んでいる最中だった。
そこにキャミソール姿の女が入ってきたもんだから、一瞬場が固まった。
「おい、誰だ?…あれ」
大西の前に座っていた組員が唖然としながら亮輔の方を見つめた。
「確か、オヤジの…」
大西は綾香の顔を知っていたので、思い出したように呟いた。
「兄貴…ご無沙汰してます。松山です…」
「松山…
えっ…
松山って… 亮輔か!?」
大西は驚きのあまり声が裏返った。
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