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懐柔
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二時間前
「光瑠、ご飯が出来たわよ。」
母、亜希がそう呼びかけると
「はーい」
と、返事して光瑠が部屋から出てきた。
地元に帰ってきてから、光瑠はずっと家に篭りっぱなしで、母の家事の手伝いをしながら日々を過ごしていた。
料理はまだ出来ないので、母に任せっきりだったが。
光瑠は、性転換された事もあり、極端に臆病になり、このような生活を長らく続けていた。
勿論、晴翔と約束した外部との接触の事は忘れていなかったが、怖さが勝ってしまい、未だ動けずにいた。
「美味しい。
お母さんの料理ってホントに美味しいね。」
光瑠は母の手料理を食べ、いつものように感心しながら言った。
「もう、大した事ないわよ。
大袈裟なんだから。」
亜希は照れくさそうにしていたが、まんざらでもない表情で笑った。
いつもなら、女同士の会話が繰り広げられるのだが、今日は、お互いに黙ってしまい、顔を見合わせた。
何故なら、インターホンが鳴らされたからだった。
亜希が立ち上がり通話ボタンを押そうとすると、光瑠も近づいてきて、モニターを凝視した。
「あっ!」
「お友達?」
思わず声を上げてしまった光瑠に、亜希が振り返って聞くと
「うん
いつも連んでた、ナオキ…」
と、答えた。
放置も出来ないので、亜希が応答すると、モニターに映った青年は、少し緊張気味に
「夜分すみません
宮下といいます。」
と、話し始めた。
続けて
「光瑠君が帰って来られてるとお聞きしたので…」
と、言った。
光瑠は、亜希に向かって首を横に振った。
それは、自分が帰ってきた事を誰にも告げていないという意味だった。
亜希も、少し困って、小声で
「どうする?」
と、光瑠の意思を確認した。
だが、光瑠とモニターに映るナオキとは、昔からの親友で、たとえ、こんな姿になっていても、受け入れてもらえると、光瑠は、何故だか自信があった。
「宮下君
今、光瑠が行くから。」
亜希がモニターのマイクに向かって言うと、光瑠は頷いて玄関に向かった。
「光瑠、ご飯が出来たわよ。」
母、亜希がそう呼びかけると
「はーい」
と、返事して光瑠が部屋から出てきた。
地元に帰ってきてから、光瑠はずっと家に篭りっぱなしで、母の家事の手伝いをしながら日々を過ごしていた。
料理はまだ出来ないので、母に任せっきりだったが。
光瑠は、性転換された事もあり、極端に臆病になり、このような生活を長らく続けていた。
勿論、晴翔と約束した外部との接触の事は忘れていなかったが、怖さが勝ってしまい、未だ動けずにいた。
「美味しい。
お母さんの料理ってホントに美味しいね。」
光瑠は母の手料理を食べ、いつものように感心しながら言った。
「もう、大した事ないわよ。
大袈裟なんだから。」
亜希は照れくさそうにしていたが、まんざらでもない表情で笑った。
いつもなら、女同士の会話が繰り広げられるのだが、今日は、お互いに黙ってしまい、顔を見合わせた。
何故なら、インターホンが鳴らされたからだった。
亜希が立ち上がり通話ボタンを押そうとすると、光瑠も近づいてきて、モニターを凝視した。
「あっ!」
「お友達?」
思わず声を上げてしまった光瑠に、亜希が振り返って聞くと
「うん
いつも連んでた、ナオキ…」
と、答えた。
放置も出来ないので、亜希が応答すると、モニターに映った青年は、少し緊張気味に
「夜分すみません
宮下といいます。」
と、話し始めた。
続けて
「光瑠君が帰って来られてるとお聞きしたので…」
と、言った。
光瑠は、亜希に向かって首を横に振った。
それは、自分が帰ってきた事を誰にも告げていないという意味だった。
亜希も、少し困って、小声で
「どうする?」
と、光瑠の意思を確認した。
だが、光瑠とモニターに映るナオキとは、昔からの親友で、たとえ、こんな姿になっていても、受け入れてもらえると、光瑠は、何故だか自信があった。
「宮下君
今、光瑠が行くから。」
亜希がモニターのマイクに向かって言うと、光瑠は頷いて玄関に向かった。
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