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光瑠の誤
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翌朝、登校するために寮を出た光瑠と晴翔は、校舎に向かって歩いていた。
「光瑠ちゃん、今日は一緒に授業受けれるんでしょ?」
「うん。
来週の実験までは。」
「昨日、アレの練習したの?」
「したよ。
言われた通りに指を入れてみたけど、なかなか入んないもんだね。」
「ワタシも、それ思う。
好きな男の人が出来たら、お尻使うのかなあって思ってたんだけど、まだ経験した事ないし、怖いなあって、ずっと思ってた。」
「ワタシの場合は、ノルマになってるから、来週までに何とかしとかなきゃ。」
「辛いね…」
そんな話をしながら、教室に入っていくと、既に八人ほどの生徒が来ており、何人かずつに分かれて談笑していた。
「あ、おはよう。」
光瑠ファンの翼が、二人に気付き、声をかけてきた。
「おはよう。」
「えっ…」
晴翔と同じく、翼も光瑠の「おはよう」を聞いた瞬間、我が耳を疑った。
そして、その謎を解明すべく、晴翔の方に視線を送った。
翼の視線を受け止めると、晴翔は
「翼ちゃん
光瑠ちゃんは今日からキャラ変したんで、よろしく。」
と、真顔で言った。
「キャラ変?
光瑠ちゃん、そうなの?」
「うん。
翼ちゃん、今まで偉そうに言ってごめんね。
言葉遣いとかも気をつけるようにするし。
これからもよろしくね。」
光瑠は、顔を真っ赤にして、伏し目がちで言った。
「えーっ…
嬉しい!」
光瑠は感激した面持ちで、光瑠に近づいてきて、その手を握った。
「なんか、調子狂うけどね。」
晴翔は、二人にそう言うと、鞄を机に置き、席についた。
「光瑠ちゃん、今日は一緒に授業受けれるんでしょ?」
「うん。
来週の実験までは。」
「昨日、アレの練習したの?」
「したよ。
言われた通りに指を入れてみたけど、なかなか入んないもんだね。」
「ワタシも、それ思う。
好きな男の人が出来たら、お尻使うのかなあって思ってたんだけど、まだ経験した事ないし、怖いなあって、ずっと思ってた。」
「ワタシの場合は、ノルマになってるから、来週までに何とかしとかなきゃ。」
「辛いね…」
そんな話をしながら、教室に入っていくと、既に八人ほどの生徒が来ており、何人かずつに分かれて談笑していた。
「あ、おはよう。」
光瑠ファンの翼が、二人に気付き、声をかけてきた。
「おはよう。」
「えっ…」
晴翔と同じく、翼も光瑠の「おはよう」を聞いた瞬間、我が耳を疑った。
そして、その謎を解明すべく、晴翔の方に視線を送った。
翼の視線を受け止めると、晴翔は
「翼ちゃん
光瑠ちゃんは今日からキャラ変したんで、よろしく。」
と、真顔で言った。
「キャラ変?
光瑠ちゃん、そうなの?」
「うん。
翼ちゃん、今まで偉そうに言ってごめんね。
言葉遣いとかも気をつけるようにするし。
これからもよろしくね。」
光瑠は、顔を真っ赤にして、伏し目がちで言った。
「えーっ…
嬉しい!」
光瑠は感激した面持ちで、光瑠に近づいてきて、その手を握った。
「なんか、調子狂うけどね。」
晴翔は、二人にそう言うと、鞄を机に置き、席についた。
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