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落とし穴
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長時間の実験が終わった。
「森下さん、どうでしたか?」
犬飼はベッドから降りると、まだ動けない光瑠に顔を近づけ、語りかけると
「あぁ…気持ちいい…
です…」
光瑠は顔を呼吸を乱しながら、なんとか答えた。
「森下さん、あなたにはまだペニスが付いていますが、睾丸は摘出され、もう性的な興奮を得る事は出来ません。
どれだけ魅力的な女性を見ても欲情しないんです。
悪質な性犯罪者に対しては有効な処置なんですが、反対意見も多く、我が国では採用されていません。」
「…」
「その代わりに薬物によって性衝動を抑えるというやり方もあります。
男性的な欲求を抑える、アンチアンドロゲンやエストロゲンや、女性ホルモン剤がそれにあたります。
今回、あなたに施された処置は、ハイブリッド的な方式を採用したもので、去勢手術に女性ホルモン剤という合わせ技のような形でした。
しかも、女性ホルモン剤については新開発の強力なもので、それを投与された結果、あなたは一夜にしてその大きな胸を手に入れ、身長も10センチ以上縮んでしまいました。
さらに、今の実験で実証されたのですが、乳房を触っただけでも強い快感に襲われ、睾丸ナシ故の射精ナシにもかかわらず、絶頂に達してしまったのです。」
「はい…
気持ちよかったです…こんなに気持ちいいの初めて…」
「どうやって絶頂に達したかは、そのメカニズムをさらに調べてみないとわかりませんが、犯罪者矯正などに有効であるということだけはよくわかりました。」
「はい…」
「もう、起きて服を着てもいいですよ。」
「はい…ありがとうございました。」
光瑠は明らかに来た時とは雰囲気が変わり、この短時間でさらなる女性化が体の内外で起きた事がわかった。
「あ、次の実験は一週間後になります。
これを持っていって下さい。」
犬飼は小さな紙袋を光瑠に手渡した。
「これは?」
「いわゆるバイブっていうものと潤滑剤です。」
「えっ、何をするんですか?」
「来週までにお尻の穴…肛門をこれで拡張しておいて下さい。」
「なんで…」
「ですから、次の実験のためです。
予め準備しておかないと、酷い痛みに悩まされる事になりますから。
お尻の穴にこの潤滑剤をよく塗り、先ずは指一本挿れるところから始めて下さい。
筋肉がほぐれてきたら二本にして、それも大丈夫だったら、バイブを同じ要領で挿れて下さい。徐々にで結構ですし、痛ければ一旦やめて時間を空けて下さい。
このバイブが奥まで入るようになったら、準備OKです。
では、よろしくお願いします。」
「わかりました。」
光瑠は、素直に返事をし、一礼して部屋を出ていった。
「森下さん、どうでしたか?」
犬飼はベッドから降りると、まだ動けない光瑠に顔を近づけ、語りかけると
「あぁ…気持ちいい…
です…」
光瑠は顔を呼吸を乱しながら、なんとか答えた。
「森下さん、あなたにはまだペニスが付いていますが、睾丸は摘出され、もう性的な興奮を得る事は出来ません。
どれだけ魅力的な女性を見ても欲情しないんです。
悪質な性犯罪者に対しては有効な処置なんですが、反対意見も多く、我が国では採用されていません。」
「…」
「その代わりに薬物によって性衝動を抑えるというやり方もあります。
男性的な欲求を抑える、アンチアンドロゲンやエストロゲンや、女性ホルモン剤がそれにあたります。
今回、あなたに施された処置は、ハイブリッド的な方式を採用したもので、去勢手術に女性ホルモン剤という合わせ技のような形でした。
しかも、女性ホルモン剤については新開発の強力なもので、それを投与された結果、あなたは一夜にしてその大きな胸を手に入れ、身長も10センチ以上縮んでしまいました。
さらに、今の実験で実証されたのですが、乳房を触っただけでも強い快感に襲われ、睾丸ナシ故の射精ナシにもかかわらず、絶頂に達してしまったのです。」
「はい…
気持ちよかったです…こんなに気持ちいいの初めて…」
「どうやって絶頂に達したかは、そのメカニズムをさらに調べてみないとわかりませんが、犯罪者矯正などに有効であるということだけはよくわかりました。」
「はい…」
「もう、起きて服を着てもいいですよ。」
「はい…ありがとうございました。」
光瑠は明らかに来た時とは雰囲気が変わり、この短時間でさらなる女性化が体の内外で起きた事がわかった。
「あ、次の実験は一週間後になります。
これを持っていって下さい。」
犬飼は小さな紙袋を光瑠に手渡した。
「これは?」
「いわゆるバイブっていうものと潤滑剤です。」
「えっ、何をするんですか?」
「来週までにお尻の穴…肛門をこれで拡張しておいて下さい。」
「なんで…」
「ですから、次の実験のためです。
予め準備しておかないと、酷い痛みに悩まされる事になりますから。
お尻の穴にこの潤滑剤をよく塗り、先ずは指一本挿れるところから始めて下さい。
筋肉がほぐれてきたら二本にして、それも大丈夫だったら、バイブを同じ要領で挿れて下さい。徐々にで結構ですし、痛ければ一旦やめて時間を空けて下さい。
このバイブが奥まで入るようになったら、準備OKです。
では、よろしくお願いします。」
「わかりました。」
光瑠は、素直に返事をし、一礼して部屋を出ていった。
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