oh my little love

交差する思い

長い夜

ユウと翔太は、中学のとき以来のキスをした。

そして、翔太はユウを押し倒し、服を脱がせた。
ユウは全く抵抗せず、されるがままとなり、あっという間に裸になった。

翔太も裸になると、二人は十年弱の時の流れを感じるように見つめ合った。

今のユウは、豊満な乳房と柔らかな肌をした女性の体に変貌している。
股間にペニスが付いてはいるが、去勢し、さらには女性ホルモンの影響で、中学の時より小さくなっていた。

逆に翔太は、あの頃に比べ、鍛え上げられた肉体をしており、胸板も厚くなっている。
そして、ユウとは逆に、ペニスも一回り大きく
成長しており、既にはち切れんばかりに勃起していた。

翔太はユウの乳房にしゃぶりつき、その弾力と柔らかさを楽しんだ。


「あっ、あっ、ああーんっ！」


ユウは恥ずかしいくらいに声が出た。

ニューハーフという性質上、演技で喘ぎ声を出す事はあったが、本気で感じて声を出すなんていう事は全くなかった。

心から好きな人に触れられ、ユウの感度は異常なまでに上がってしまったのだった。


「ユウ、会いたかった…」

感極まったのか、翔太は涙をポロポロ流し、ユウの乳房が濡れてしまった。

ユウはその涙が、自分に会いたかったが為に流されたものではないと悟った。

いや、たしかに会いたかったのかもしれない…

だが、翔太は自分が転校してから、辛い目に遭い、酷い人生を送ってきたのだろう…
翔太の性格からして、ユウに連絡を取らないという選択肢はなかったはずだ。
それでも連絡してこなかったのは、しなかったのではなく、出来なかったからだ。

ユウは、自分に引け目を感じていたから、敢えて翔太に連絡をしなかった。
だが、毎日、電話をしたい、声が聞きたいと頭がおかしくなるほど思い続けていた。
それでも、翔太から連絡が来るまで待とう…と、心に誓いながら。

そんな思いが頭をよぎり、ユウもつられるようにして大号泣してしまったのだった。


「ユウ、どうした？」

翔太が手で涙を拭きながら聞くと、ユウは

「だって…

だって翔太が…」

と、辛うじて言うと、再び子供のように泣きじゃくった。


二人は顔をくしゃくしゃにしながら抱き合い、お互いを激しく求め合った。