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priceless life
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「もう、会計して大丈夫ですか?」
「うん。もうお腹一杯」
俺はタブレットの会計ボタンを押した。
「へえ、自動精算なのね。
でも、これってどうやってるのかしら?
タブレットから注文したのはわかるとして、レーンに流れてるのを取ったのは、機械が把握できてないじゃない?
どうやって計算してるんだろ…」
好奇心旺盛な人だなあ、友梨奈さん
「どっかにカメラがあって、見られてんじゃないっすか」
と、俺がテキトーに言うと
「えーっ、怖いっ」
と、蒼が笑いながら言った。
代金は全て友梨奈さんが支払ってくれて、とりあえずホテルにチェックインしようという事で、三人で宿泊予定のホテルに向かった。
友梨奈さんには申し訳ないけど、蒼の荷物は俺が持った。体の事もあるし当然の事だ。
「えっ、このホテルなんすか?
めっちゃ豪華ですね」
二人が今日泊まるホテルは、去年できたばかりのキレイなところで、かなり高そうだった。
「せっかくだから、ちょっと良いとこに泊まろうって言ってね。
ねえ、蒼太」
「うん」
チェックインを済ませると、俺達は部屋に案内された。
部屋の中を見渡すと、広いし、窓から見える景色も素晴らしい。
「あれ?
ベッドが三つある」
「愁ちゃんの分よ」
「えーっ、俺の?」
「そう。
せっかくだから、一緒に泊まってもらおうと思ってね。」
「愁ちゃん、ワタシは反対したのよ。
三人で同じ部屋ってイヤだと思うし、気も遣うだろうから…」
「いや、まあ、俺は…」
「蒼太、わかってないわね
あなたが入院してる時、私と愁ちゃんは一緒に一週間以上すごしたのよ。
気を遣ったり、遠慮したりする段階はとっくに越えてるわ。」
わーっ!それ以上言わないでくれっ!
俺は背筋が凍る思いで聞いていたが、顔は無表情のままでいることを心掛けた。
結局、俺は泊まらせていただく事になり、自宅まで着替えなんかを取りに行き、夜に合流した。
二人も、まだ完璧とは言えない蒼の体を考慮して、初日は出歩かずに、ホテルですごす事にしていたみたい。
寝る時は、何故か俺が真ん中のベッドで、蒼はその左側、友梨奈さんはその右側になった。
コレって、何事もなく朝を迎えられるんだろうか…
イヤ、ムリだろ…
「うん。もうお腹一杯」
俺はタブレットの会計ボタンを押した。
「へえ、自動精算なのね。
でも、これってどうやってるのかしら?
タブレットから注文したのはわかるとして、レーンに流れてるのを取ったのは、機械が把握できてないじゃない?
どうやって計算してるんだろ…」
好奇心旺盛な人だなあ、友梨奈さん
「どっかにカメラがあって、見られてんじゃないっすか」
と、俺がテキトーに言うと
「えーっ、怖いっ」
と、蒼が笑いながら言った。
代金は全て友梨奈さんが支払ってくれて、とりあえずホテルにチェックインしようという事で、三人で宿泊予定のホテルに向かった。
友梨奈さんには申し訳ないけど、蒼の荷物は俺が持った。体の事もあるし当然の事だ。
「えっ、このホテルなんすか?
めっちゃ豪華ですね」
二人が今日泊まるホテルは、去年できたばかりのキレイなところで、かなり高そうだった。
「せっかくだから、ちょっと良いとこに泊まろうって言ってね。
ねえ、蒼太」
「うん」
チェックインを済ませると、俺達は部屋に案内された。
部屋の中を見渡すと、広いし、窓から見える景色も素晴らしい。
「あれ?
ベッドが三つある」
「愁ちゃんの分よ」
「えーっ、俺の?」
「そう。
せっかくだから、一緒に泊まってもらおうと思ってね。」
「愁ちゃん、ワタシは反対したのよ。
三人で同じ部屋ってイヤだと思うし、気も遣うだろうから…」
「いや、まあ、俺は…」
「蒼太、わかってないわね
あなたが入院してる時、私と愁ちゃんは一緒に一週間以上すごしたのよ。
気を遣ったり、遠慮したりする段階はとっくに越えてるわ。」
わーっ!それ以上言わないでくれっ!
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結局、俺は泊まらせていただく事になり、自宅まで着替えなんかを取りに行き、夜に合流した。
二人も、まだ完璧とは言えない蒼の体を考慮して、初日は出歩かずに、ホテルですごす事にしていたみたい。
寝る時は、何故か俺が真ん中のベッドで、蒼はその左側、友梨奈さんはその右側になった。
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