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フロイライン

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リハビリ

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翌朝、俺は、蒼のリハビリについて行くために、友梨奈さんの運転する車の助手席に座っていた。


「愁ちゃん、わざわざ付いてきてくれなくてもいいのに…」

蒼は後部座席から申し訳なさげに言った。


「いや、何もする事ないし、リハ専の病院がどんなものなのか、見ておきたいしね。」


「って言っても、外で待ってるだけなんだけどね、中には入れないし。」


友梨奈さんが言うと、蒼も頷いた。

「そうなの…
だから余計に申し訳なくて…」

「まあ、いいじゃん

家にいるより何倍もいいよ」


俺が言うと、蒼は頷きリハビリをするために中に入っていった。



「友梨奈さん、リハビリってどれくらいやるんですか?」

「そうね。
蒼もかなり回復してるし、若いから
今日は多分60分を3単位、180分だと思うよ。」


「そっか。」


「何処かで時間潰す?

行っちゃう?」


「あ、いや、蒼がリハビリ頑張ってんのに、それはちょっと…

今さら何を言っても偽善者っぽく聞こえるけど…」


「そうね。

私も見境がなくなってて、ついつい変な事言っちゃったわ

ごめんなさい」


「いや、俺もホントはしたいんだけど…」


「車に戻ろうか。

お話しして待ってようよ」


「うん」



近くにあるコンビニで友梨奈さんがコーヒーを買ってくれて、車内で飲みながら話をする事にした。

それから暫くの間、俺達はどうって事ない話をしていたが、俺はふと、昨日のことを思い出した。

「友梨奈さん」


「ん?どうしたの、愁ちゃん」


「昨日の夜は変な事言ってごめん」

「えっ、変な事?」

「うん。

顔に跨ってくれだとか、結婚したいとか
気持ちが盛り上がりすぎて、つい…」

「あー、その事

すごく良かったわよ、私、おかしくなるくらい感じちゃって、我を失ってしまったもん」

「こんな事してたらダメだって、ずっと思ってるんです、俺

でも、友梨奈さんを目の前にしたら…」

「それは、私もよ…」

「こんな事言うのは引かれるかもしれないけど、俺と友梨奈さんて、カラダの相性が異常なくらい良すぎません?」

「うん。
ホントにそう思う。

フツーならこんなに年齢差ある男の子に対してそんな気持ちにならないもん。

でも、酔っ払ってしてしまったあの日から、もう私自身ハマってしまって抜けられなくなってる。

愁ちゃんがいないとダメなの」


「友梨奈さん…」


俺は我慢できず、友梨奈さんにキスしてしまった。

もう、この繰り返しなんだ。

ずっとコレが続いてる

結局、目の前にいる、この色気の塊の友梨奈さんの魅力に抗う事が出来ず、俺はズブズブとハマり続けているんだ。
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