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慟哭
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両親との話し合いを終え、飯の時間まで、俺と蒼は俺が使ってた部屋に入って休む事にした。
蒼は俺と二人きりになってもまだ声を出して泣いている。
子供みたいに
「どうしたんだよ、蒼
もう泣く事ないじゃないか。親父も母さんも認めてくれたんだから」
「だって、だって…
ワタシの事認めてもらえるなんて思ってなかったんだもの…うっ…
もう、嬉しいとかそういう感情じゃなくて、頭が真っ白なの」
「とにかくさあ、もう泣くなよ
せっかくの美人が台無しだよ」
「うん、ごめんなさい」
ようやく、蒼は泣き止み、少し表情が明るくなった。
そのとき、部屋をノックする音が聞こえた。
「何?」
とドアの向こうに声をかけると、扉が開き、妹のひかりが顔を出した。
「こんにちはー」
蒼は少し驚いた表情で、ぺこりと会釈した。
「あ、コイツ、妹
いくつだっけ?
そうそう高一だったな。」
「妹のひかりです。
よろしくお願いします」
「根本蒼です、こちらこそよろしくお願いします。」
「兄ちゃん、ヤバいよ
めっちゃ美人じゃん蒼さん
どうしたの?何で兄ちゃんがこんな美人と付き合えるのよ」
「うるせーな、あっち行けよ」
「ひかりさん、ワタシ、男なんで…
美人でも何でもないです」
「知ってる、聞いた聞いた
そんなの関係ないじゃん、これだけの美人なら
男だとか女だとか、関係なくないです?」
さすがは俺の妹だ
ありがたい事言ってくれるじゃねえか
「蒼さん
私、蒼さんみたいな美人で大人なお姉ちゃんが欲しかったんです。
これから仲良くして下さいねー
メイクとかも教えて欲しいし」
「ワタシの方こそ、色々教えてね。」
屈託のないひかりの性格に触れ、ようやく蒼も笑顔になった。
ひかりが出て行った後、蒼はさっきまでとは打って変わって、ニコニコしながら
「愁ちゃんに、あんな可愛い妹さんがいたなんて
知らなかったわ」
と、言った。
「小学校の時、蒼がウチに遊びに来てたとき、アイツも確か一緒にいたときもあったと思うんだけどなあ」
「ごめんなさい
あの頃のワタシ、愁ちゃんに夢中で、周りがよく見えてなかった」
蒼は顔を真っ赤にして俯いてしまった。
ひかりじゃないけど、そういうところもヤバいほど可愛いよ、蒼
蒼は俺と二人きりになってもまだ声を出して泣いている。
子供みたいに
「どうしたんだよ、蒼
もう泣く事ないじゃないか。親父も母さんも認めてくれたんだから」
「だって、だって…
ワタシの事認めてもらえるなんて思ってなかったんだもの…うっ…
もう、嬉しいとかそういう感情じゃなくて、頭が真っ白なの」
「とにかくさあ、もう泣くなよ
せっかくの美人が台無しだよ」
「うん、ごめんなさい」
ようやく、蒼は泣き止み、少し表情が明るくなった。
そのとき、部屋をノックする音が聞こえた。
「何?」
とドアの向こうに声をかけると、扉が開き、妹のひかりが顔を出した。
「こんにちはー」
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いくつだっけ?
そうそう高一だったな。」
「妹のひかりです。
よろしくお願いします」
「根本蒼です、こちらこそよろしくお願いします。」
「兄ちゃん、ヤバいよ
めっちゃ美人じゃん蒼さん
どうしたの?何で兄ちゃんがこんな美人と付き合えるのよ」
「うるせーな、あっち行けよ」
「ひかりさん、ワタシ、男なんで…
美人でも何でもないです」
「知ってる、聞いた聞いた
そんなの関係ないじゃん、これだけの美人なら
男だとか女だとか、関係なくないです?」
さすがは俺の妹だ
ありがたい事言ってくれるじゃねえか
「蒼さん
私、蒼さんみたいな美人で大人なお姉ちゃんが欲しかったんです。
これから仲良くして下さいねー
メイクとかも教えて欲しいし」
「ワタシの方こそ、色々教えてね。」
屈託のないひかりの性格に触れ、ようやく蒼も笑顔になった。
ひかりが出て行った後、蒼はさっきまでとは打って変わって、ニコニコしながら
「愁ちゃんに、あんな可愛い妹さんがいたなんて
知らなかったわ」
と、言った。
「小学校の時、蒼がウチに遊びに来てたとき、アイツも確か一緒にいたときもあったと思うんだけどなあ」
「ごめんなさい
あの頃のワタシ、愁ちゃんに夢中で、周りがよく見えてなかった」
蒼は顔を真っ赤にして俯いてしまった。
ひかりじゃないけど、そういうところもヤバいほど可愛いよ、蒼
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