oh my little love

フロイライン

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シアワセノカタチ

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ようやく二人共が休みの日曜日を迎えた。

相変わらず蒼は早くから起きて、俺の朝飯とか洗濯とか掃除とか、一生懸命やってくれている。

もう感謝しかない

「おはよう、蒼」


「おはよう、愁ちゃん

まだ寝てたらいいのに」


「いや、これ以上堕落した人間になりたくないからね」

「何それ、変なの」

蒼は料理を作りながら、こっちを見て笑った。


「いや、そうじゃなくて、今日は二人共一日中休みの貴重な日じゃん。
どっか行こうよ。」


「あ、そうだね。

愁ちゃん、どこか行きたいとこ、ある?」

「えっと、そうだなあ
そう言われると…わかんないなあ。

そういう蒼はどうなのよ?」


「えっと…ワタシは

二人でスーパーに買い物に行きたい。

そういう事するの、夢だったんだ」

蒼は照れくさそうに言って笑った。 


「なんだよ、ささやかすぎる夢やなあ」


「ささやかじゃないよぉ」

「まあ、いっか。

その、スーパーってのに行こう。」


蒼のマンションから徒歩15分くらいのところに、まあまあ大きいショッピングモールがあって、そこにしようって事で、俺たちは朝ごはんを食べ、蒼が少し家事をした後、11時くらいに家を出た。


柔らかな陽射しの中、なんて事ない話をしながら、手を繋いで…


「こんな事が夢だったの?」

「夢よ。
だって、初恋の人とこうしてすごせるなんて、夢以外の何物でもないわ。
幸せすぎて怖いくらいよ」


「相変わらず大げさに言うなあ、蒼は」


「大げさじゃないよ。
愁ちゃんだって、初恋の人と成就出来たらきっと同じ思いになると思うよ。」


「あ、蒼

言っとくけど、俺の初恋の人はお前だからな。」


「えーっ、どういうこと?」


「初恋って、本気で好きになった最初の人って事だろ?

だったら、蒼が初恋の人だな。」


「そんなわけないよ。」


「あるある。
たしかに、子供の時から可愛いなって思ったり、好意を寄せる相手がいなかったわけではない。

でも、本当に好きになったのは、蒼
お前が初めてだよ。」


「愁ちゃん…

なんか、すごく嬉しい」

蒼はそう言って俺にくっついてきた。

俺は繋いでいた手を離し、その手で蒼の肩に手を回した。
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