28 / 202
morning call
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俺は目を覚まして驚いた
何だ?ここは…
あ、そうか!蒼の家に引っ越してきたんだ。
そして、俺の横には可愛い蒼がいる…
いや、いない!
蒼はもう起きてキッチンにいた。
「おはよう」
「愁ちゃん、おはよう」
「起きるの早いんだなあ」
「そんな事ないよ
ワタシ不器用だから朝の支度に時間がかかるのよ。
愁ちゃん、学校は何時に行くの?」
「えっと、今日は8時過ぎに出かける予定だよ。」
「じゃあ、まだ時間あるね。
お口に合うかどうかわかんないけど、朝ご飯作ってるから、もう少し待ってね」
「やった!
顔洗って歯磨いてくるわ」
俺はウキウキしながら洗面所に行った。
これなんだよ、俺が求めていた甘い生活
大好きな彼女との同棲生活…
まさか自分がそういう生活を送れるとはね。
俺は歯を磨きながらしみじみと幸せを噛み締めた。
だけど…
ちょっと待てよ。
蒼って夜の仕事だったよな
店が終わるのが深夜0時で、蒼は下っ端だから片付けしたりして、帰るのが2時過ぎたりする事もあるって…
昨日は日曜日で休みだったから良いようなものの、たとえば明日…
蒼の事だから、明日も早起きして俺に朝ご飯を作ってくれるだろう。
そんな事してたら体を壊してしまうじゃないか!
俺が戻ると、ダイニングテーブルには味噌汁にご飯、魚(鯖かな?)と小鉢が二つほど並んでおり、旅館の朝飯レベルのメニューが並んでいた。
「うわっ!すごっ!」
蒼って俺と同い年だから、まだ二十歳だよな
なんでこんな料理が作れるんだ!?
ここまで出来るようになるまで相当の苦労があったと思う。
蒼に促されて、俺は椅子に腰掛け、初朝食をいただく事にした。
「いただきます。」
先ずは味噌汁を…
うん!
「美味い!」
小鉢にはきんぴらとひじきがあり、これもまた美味い
魚の焼き加減も塩味も丁度いい
ご飯の炊き方も完璧
こっちに出てきてから、こんな食事
したことないよ。
「蒼、感動するくらい美味しいよ」
「えっ、本当?
嬉しい」
蒼は俺の感想を聞いて屈託のない笑みを浮かべた。
最高のひとときをすごした俺だったが、気になっていた事を言わなければならないと思い、遅れて食事を始めた蒼に話しかけた。
「蒼、昨日は日曜日だったからアレだけど
今日から仕事で、帰ってくるの夜中でしょ?
だから、朝ご飯作ってくれるのはすごく嬉しいんだけど、今日だけにしてね。
明日も俺は同じくらいの時間に出かけるけど、起きてこなくていいから。
わかった?」
「愁ちゃん、気遣ってくれてありがとう。
全然大丈夫よ。前日がお仕事のときは、愁ちゃんが学校に行ったあと、少し寝させてもらうし。」
そんなのウソに決まってる。
蒼の事だから絶対ムリしてしまうだろう。
「蒼、ここに来ただけでお前の負担になってんのに、これ以上の足枷になりたくないんだよ、俺」
俺の言葉に理解を示してくれたけど、蒼の性格を考えると、明日もまた…
なんとか説得しなくては…
何だ?ここは…
あ、そうか!蒼の家に引っ越してきたんだ。
そして、俺の横には可愛い蒼がいる…
いや、いない!
蒼はもう起きてキッチンにいた。
「おはよう」
「愁ちゃん、おはよう」
「起きるの早いんだなあ」
「そんな事ないよ
ワタシ不器用だから朝の支度に時間がかかるのよ。
愁ちゃん、学校は何時に行くの?」
「えっと、今日は8時過ぎに出かける予定だよ。」
「じゃあ、まだ時間あるね。
お口に合うかどうかわかんないけど、朝ご飯作ってるから、もう少し待ってね」
「やった!
顔洗って歯磨いてくるわ」
俺はウキウキしながら洗面所に行った。
これなんだよ、俺が求めていた甘い生活
大好きな彼女との同棲生活…
まさか自分がそういう生活を送れるとはね。
俺は歯を磨きながらしみじみと幸せを噛み締めた。
だけど…
ちょっと待てよ。
蒼って夜の仕事だったよな
店が終わるのが深夜0時で、蒼は下っ端だから片付けしたりして、帰るのが2時過ぎたりする事もあるって…
昨日は日曜日で休みだったから良いようなものの、たとえば明日…
蒼の事だから、明日も早起きして俺に朝ご飯を作ってくれるだろう。
そんな事してたら体を壊してしまうじゃないか!
俺が戻ると、ダイニングテーブルには味噌汁にご飯、魚(鯖かな?)と小鉢が二つほど並んでおり、旅館の朝飯レベルのメニューが並んでいた。
「うわっ!すごっ!」
蒼って俺と同い年だから、まだ二十歳だよな
なんでこんな料理が作れるんだ!?
ここまで出来るようになるまで相当の苦労があったと思う。
蒼に促されて、俺は椅子に腰掛け、初朝食をいただく事にした。
「いただきます。」
先ずは味噌汁を…
うん!
「美味い!」
小鉢にはきんぴらとひじきがあり、これもまた美味い
魚の焼き加減も塩味も丁度いい
ご飯の炊き方も完璧
こっちに出てきてから、こんな食事
したことないよ。
「蒼、感動するくらい美味しいよ」
「えっ、本当?
嬉しい」
蒼は俺の感想を聞いて屈託のない笑みを浮かべた。
最高のひとときをすごした俺だったが、気になっていた事を言わなければならないと思い、遅れて食事を始めた蒼に話しかけた。
「蒼、昨日は日曜日だったからアレだけど
今日から仕事で、帰ってくるの夜中でしょ?
だから、朝ご飯作ってくれるのはすごく嬉しいんだけど、今日だけにしてね。
明日も俺は同じくらいの時間に出かけるけど、起きてこなくていいから。
わかった?」
「愁ちゃん、気遣ってくれてありがとう。
全然大丈夫よ。前日がお仕事のときは、愁ちゃんが学校に行ったあと、少し寝させてもらうし。」
そんなのウソに決まってる。
蒼の事だから絶対ムリしてしまうだろう。
「蒼、ここに来ただけでお前の負担になってんのに、これ以上の足枷になりたくないんだよ、俺」
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なんとか説得しなくては…
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