67 / 120
準々決勝
しおりを挟む
咲聖は、三回戦で泉西商と対戦し、周囲の予想に反して、打線が爆発、7対2で完勝した。
早々に援護点をもらった優里は、五回を危なげなく無失点に抑えて降板。
2番手の岸が、六回からの四イニングを二点で抑え、なんとか逃げ切った。
そして、予選最大のヤマである榮進戦を迎えたのだった。
スタンドにはマスコミ関係者も多数訪れ、その中にはいつもの中里と今津も含まれていた。
「準々決勝まで来ちゃいましたよ」
中里が興奮気味に言うと、今津も同調した。
「いやあ、驚いた!
水谷投手の力ならこれくらいは当たり前だと思っていましたが、それはあくまでも男子の状態という前提で言っていたわけで、女子になってここまで投げられるとは…」
「これはひょっとして…」
「まあ、今日の榮進からレベルが一気に上がります。
正直言って、今日は苦戦するかもです。」
しかし、初回から優里の投球は冴え渡った。
強打を誇る榮進打線を寄せ付けず、一回を三者凡退
二回、三回も三者凡退に抑えた。
対する打線は、四回に初めてのランナーを四球で出すと、続く優里がヒットで出て、一、二塁
四番の大輔が左中間に特大の三塁打を放ち、二点を先取した。
援護をもらった優里は、投球に余裕が生まれ、以降も安定した投球を続け、六回を二安打一四球、無失点に抑えた。
後は七回からの三イニングを岸が上手くやれば、準決勝進出というところまで来ていた。
岸は七回、八回共に満塁のピンチを背負いながらも、なんとか失点せず、ベンチの期待通りの投球を繰り広げた。
早々に援護点をもらった優里は、五回を危なげなく無失点に抑えて降板。
2番手の岸が、六回からの四イニングを二点で抑え、なんとか逃げ切った。
そして、予選最大のヤマである榮進戦を迎えたのだった。
スタンドにはマスコミ関係者も多数訪れ、その中にはいつもの中里と今津も含まれていた。
「準々決勝まで来ちゃいましたよ」
中里が興奮気味に言うと、今津も同調した。
「いやあ、驚いた!
水谷投手の力ならこれくらいは当たり前だと思っていましたが、それはあくまでも男子の状態という前提で言っていたわけで、女子になってここまで投げられるとは…」
「これはひょっとして…」
「まあ、今日の榮進からレベルが一気に上がります。
正直言って、今日は苦戦するかもです。」
しかし、初回から優里の投球は冴え渡った。
強打を誇る榮進打線を寄せ付けず、一回を三者凡退
二回、三回も三者凡退に抑えた。
対する打線は、四回に初めてのランナーを四球で出すと、続く優里がヒットで出て、一、二塁
四番の大輔が左中間に特大の三塁打を放ち、二点を先取した。
援護をもらった優里は、投球に余裕が生まれ、以降も安定した投球を続け、六回を二安打一四球、無失点に抑えた。
後は七回からの三イニングを岸が上手くやれば、準決勝進出というところまで来ていた。
岸は七回、八回共に満塁のピンチを背負いながらも、なんとか失点せず、ベンチの期待通りの投球を繰り広げた。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説


体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。


女豹の恩讐『死闘!兄と妹。禁断のシュートマッチ』
コバひろ
大衆娯楽
前作 “雌蛇の罠『異性異種格闘技戦』男と女、宿命のシュートマッチ”
(全20話)の続編。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/329235482/129667563/episode/6150211
男子キックボクサーを倒したNOZOMIのその後は?
そんな女子格闘家NOZOMIに敗れ命まで落とした父の仇を討つべく、兄と娘の青春、家族愛。
格闘技を通して、ジェンダーフリー、ジェンダーレスとは?を描きたいと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる