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準々決勝
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咲聖は、三回戦で泉西商と対戦し、周囲の予想に反して、打線が爆発、7対2で完勝した。
早々に援護点をもらった優里は、五回を危なげなく無失点に抑えて降板。
2番手の岸が、六回からの四イニングを二点で抑え、なんとか逃げ切った。
そして、予選最大のヤマである榮進戦を迎えたのだった。
スタンドにはマスコミ関係者も多数訪れ、その中にはいつもの中里と今津も含まれていた。
「準々決勝まで来ちゃいましたよ」
中里が興奮気味に言うと、今津も同調した。
「いやあ、驚いた!
水谷投手の力ならこれくらいは当たり前だと思っていましたが、それはあくまでも男子の状態という前提で言っていたわけで、女子になってここまで投げられるとは…」
「これはひょっとして…」
「まあ、今日の榮進からレベルが一気に上がります。
正直言って、今日は苦戦するかもです。」
しかし、初回から優里の投球は冴え渡った。
強打を誇る榮進打線を寄せ付けず、一回を三者凡退
二回、三回も三者凡退に抑えた。
対する打線は、四回に初めてのランナーを四球で出すと、続く優里がヒットで出て、一、二塁
四番の大輔が左中間に特大の三塁打を放ち、二点を先取した。
援護をもらった優里は、投球に余裕が生まれ、以降も安定した投球を続け、六回を二安打一四球、無失点に抑えた。
後は七回からの三イニングを岸が上手くやれば、準決勝進出というところまで来ていた。
岸は七回、八回共に満塁のピンチを背負いながらも、なんとか失点せず、ベンチの期待通りの投球を繰り広げた。
早々に援護点をもらった優里は、五回を危なげなく無失点に抑えて降板。
2番手の岸が、六回からの四イニングを二点で抑え、なんとか逃げ切った。
そして、予選最大のヤマである榮進戦を迎えたのだった。
スタンドにはマスコミ関係者も多数訪れ、その中にはいつもの中里と今津も含まれていた。
「準々決勝まで来ちゃいましたよ」
中里が興奮気味に言うと、今津も同調した。
「いやあ、驚いた!
水谷投手の力ならこれくらいは当たり前だと思っていましたが、それはあくまでも男子の状態という前提で言っていたわけで、女子になってここまで投げられるとは…」
「これはひょっとして…」
「まあ、今日の榮進からレベルが一気に上がります。
正直言って、今日は苦戦するかもです。」
しかし、初回から優里の投球は冴え渡った。
強打を誇る榮進打線を寄せ付けず、一回を三者凡退
二回、三回も三者凡退に抑えた。
対する打線は、四回に初めてのランナーを四球で出すと、続く優里がヒットで出て、一、二塁
四番の大輔が左中間に特大の三塁打を放ち、二点を先取した。
援護をもらった優里は、投球に余裕が生まれ、以降も安定した投球を続け、六回を二安打一四球、無失点に抑えた。
後は七回からの三イニングを岸が上手くやれば、準決勝進出というところまで来ていた。
岸は七回、八回共に満塁のピンチを背負いながらも、なんとか失点せず、ベンチの期待通りの投球を繰り広げた。
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