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帝都の理玖 新たな出会い

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 帝国に来て二週間が経過した。未だにパスカエルの尻尾は掴めていないが、連日ヴィオルガに連れられて出かけるうちに、ある程度の土地勘は付いて来た。

 といってもそれは、あくまで帝都貴族街の話だが。ヴィオルガは王女らしく、多くの貴族と面会していた。今は誕生祭の打ち合わせもあってこうした用事で忙しいらしい。そのため、しばらくオウス・ヘクセライとしての仕事は休業だと話していた。

 今日も俺はヴィオルガに同行している。もう一人、側仕えのリリレットもいつも同行していた。リリレットはヴィオルガの身の回りの事以外にも、日々の日程管理もこなしている。

「姫様。次は上級貴族院学院長との予定が入っております」
「先生に会うのも久しぶりね……」
「すごそうな肩書だが、また俺は見せ物にされるのか?」

 行く先行く先で俺はヴィオルガから「皇国で雇った、魔術師を上回る護衛」と紹介されていた。目をみればわかるが、いくら王女の言葉とはいえ、それを信じている者は誰もいない。

「学院長には私一人で会ってくるわ。あなたは、そうね……。リリと一緒に待っていてくれるかしら?」
「ああ、分かった」

 連れ回されるだけの日々ではあったが、これはこれで面白いものだった。やはり異国の地はただ歩いているだけで面白い。せっかくだし、折を見て帝都の外にも行ってみたいが。
  
 そんな事を考えている内に、乗っていた馬車は目的の上級貴族院に到着した。ヴィオルガが建物の中へ入って行くのを見送る。

「……俺も探索してくるわ」
「おやめください。ここにいる者は皆、その実力が認められた将来有望な魔術師たちです。何かあったら迷惑するのは姫様なのですよ?」
「あいつなら何かあっても対処できるだろ。それに迷惑かけるつもりはねぇよ。話しかけられても無視すりゃいいだろ」
「無視もまずいです。リク様はただでさえ目立ちます。お願いですからここでお待ちください」
「ならお前、何か面白い話しろよ」
「え……?」
「このまま待っていても退屈なんだよ」

 俺の勝手な提案に、リリレットは溜息を吐きつつも何か話そうと話題を探す。

「では姫様がいかに優秀な魔術師なのかを……」
「いや絶対面白くないだろ、その話」
「失礼な! 姫様ほどの魔術師、そうはいないのですよ!?」

 リリレットは俺の事なんてお構いなしに話し始めた。あんまり興味ないな、この話題……。

「……そして貴族院を首席卒業された姫様は、ここ上級貴族院でも首席で卒業されたのです! さらにセイクリッドリングにも選ばれ、王族として初めてオウス・ヘクセライに所属されました!」
「ふーん……」

 興味はないが、話は耳に入ってくる。要するに皇国で言うと、万葉が九曜一派の術士として活躍している様なものか。

「そういやお前は貴族院には通っていなかったんだよな」
「はい。私は元々、姫様の側仕えになる事が決まっておりましたから」
「見たところお前も強い魔力を持っているのにな。もったいないとか思わないのか?」

 何せいくら優れた魔力を持っていても、帝国では貴族院を卒業した者にしか魔術師の称号はもらえない。魔術の行使に必要なセプターだって、オリジナルの物が与えられないのだ。

「私自身は別に。ですが、他家……特に下級貴族の中には、そう感じている者もいるでしょうね」
「下級貴族の中には強い魔力を持っているのに、貴族院に通えない奴もいるって事か」

 リリレットは俺の理解にその通りです、と頷く。

「以前に姫様も申されましたが。後継はともかく、それ以外の子息は貴族院へ入れるのに多額の費用が必要になるのです。後になって二人目以降の子が強い魔力に目覚める事もあると聞きます」

 言われて偕と雫を思い出す。俺の場合は霊力に目覚めなかったが、国が変わっても似た様な話はあるのだろう。

「それはそれで大いに揉めそうだな。俺の方が兄より魔力が強いのに、て」
「実際そういうケースもあると聞きます。魔術師の称号を持たない者が当主を務める家は、だいたい何かしらの訳アリですよ」
「それでも貴族院制度を止めないのは、何か理由があるんだろうな」

 政治的な理由か、一つの既得権益と化しているのか。それらを含めた上で、帝国としての利益もあるのかもしれない。

 いずれにせよ皇国生まれの俺が何か言う事ではないな。しかしやはり俺の顔は目立つのか、さっきから何人かの貴族に遠巻きに見られている。中には悪意を持って見下した様に笑っている奴もいた。それらも無視して、リリレットは話を続ける。

「リク様。姫様から聞いたのですが、リク様が姫様よりもお強いというのは本当でしょうか」
「武力的な意味で、て事だよな。それなら間違いない。あいつが十人いても俺の方が強いだろうな」
「とても信じられません……。確かに姫様からは、レイハルトとの経緯もお聞きしたのですが……」

 リリレットにとって最高の魔術師はヴィオルガだ。それを超えると言われても、直接見なければなかなか信じられるものではないのは分かる。

「信じる信じないはお前の自由だ。別に俺は、お前に信じて欲しいとは思っていないからな。……それにしてもあそこにいる三人。明らかに俺を見て笑っているよな? さすがに殴りにいってもいいだろ」
「本当におやめください……」
「いいや、許す理由が俺にはないね。よし、殴る」
「私を見て笑っているのかもしれませんから! 騒ぎになるのはやめてくださいぃ!」

 俺が遠巻きに笑ってくる奴らに向かって歩こうとすると、上級貴族院の門から入ってきた女に呼び止められた。

「あの……」
「うん?」

 その女はどこか万葉と似た、少し世間から浮いたような印象を持たせる貴族だった。特徴的なのはそれだけではなく、髪色にも表れている。多くの帝国人が金髪なのに対し、目の前の女は銀髪だった。そして気になる点がもう一つ。両目を閉じているのだ。

「初めまして。私はローゼリーア・アンベルタ。アンベルタ家の次女でございます。あなた様のお名前を頂戴してもよろしいでしょうか?」

 丁寧にお辞儀までしてくる。相手していいものかリリレットの方に視線を向けると、彼女は驚いた様子で表情が固まっていた。だが驚いていたのはリリレットだけではないらしい。耳に少し集中すると、周囲の貴族の声が聞こえてくる。

「ロ、ローゼリーア様が声をおかけになられたぞ!?」
「ばかな!?」
「お、おい、誰か教えてさしあげろ! あいつは皇国の平民だと!」

 ……どうやらこの女、ローゼリーアが話しかけるという行為は珍しい事の様だな。リリレットの様子を見るに、こいつについて何か知っている様子だが。

「俺の名はリクだ」
「リク……様ですか? ……すみません、不勉強なものでして。どちらの家の方なのでしょうか?」
「家名はない。ただのリクだ。というかお前、俺が帝国の貴族と誤解していないか?」
「まぁ……。もしかして、貴族ではございませんの?」
「目を閉じているから見えてねぇんだ。よく見ろ、俺は皇国生まれだ」

 俺の不遜ともとれる受けごたえに、リリレットは何か言いたげだが黙っている。今になって気付いたが、こいつも周囲の貴族も、ローゼリーアの魔力から圧みたいなものを感じているんだな。 

 確かにこいつの魔力の質は万葉に近いものがある。魔力の大きさはヴィオルガと同程度か、あるいはそれ以上。だがヴィオルガと違い、相手に圧力を与えやすい魔力を持っているようだ。この辺りは相性もあるから、仕方がないとも言えるが。

「すみません。私が目を開けると、その。皆さまにご不快な思いをさせてしまうものですから」
「ふん? それで目を閉じて過ごしているのか? それじゃ普段の生活が不便だろう」
「慣れておりますので。でもリク様は不思議なお方ですね。それだけの……私を超えるお力を持ちながら、それを制御されておられる。リク様の様なお方、初めてお会いしました」
「へぇ……?」

 面白い事を言う。俺は一気にこのローゼリーアという女に興味を持った。

「俺には魔力なんてないんだけどな……?」
「あら……? 確かに、リク様から魔力を感じませんね。変ですわ……確かに私以上のお力を感じたのですけれど」
「閉じたままの目じゃ、見えない事もあるだろ。お前の気のせいじゃないか?」
「いいえ。現にこうして、リク様は今も私と普通に会話をされておられますもの……」

 そういうローゼリーアの表情はどこか寂しそうに感じた。目は閉じたままだから、本当のところは読みづらいが。

「お前と普通に話せる奴なんていくらでもいる。自分の魔力が相手を威圧しないか不安なのか? 少なくとも皇国には、お前より年下でお前を超える霊力を持つ奴もいるさ」
「まぁ……! そういえばリク様は、皇国のお生まれと話されていましたわね。どうしてここへ?」
「ヴィオルガ……王女の護衛だ」
「あら……。ではやはりリク様が、最近お噂の方なんですのね。皇国の方とお聞きして、もしやと思いましたわ」

 噂……ね。これだけヴィオルガに付き添っていれば、流石に会った事がなくても俺を知っている奴はいるか。

「どんな噂なんだ?」
「王女殿下が皇国よりお連れした、魔力を持たない剣士だと。何でも魔術師をも上回る実力をお持ちだとか。こうしてお話ししてみると、それも納得ですわ」
「どうかな。少なくとも、お前には剣だけで勝てそうな気がしないが」

 俺はローゼリーアと話ながら、ヴィオルガが聞かせてくれた皇帝の血族について思い出していた。

 今の王家には様々な貴族の血が混じっているし、六王直系の娘と婚姻を結んで皇帝を輩出した家も複数存在する。つまりそれだけ、初代皇帝の血を多くの家にばらまいてきたとも言える。

 一度は女性のみとなった六王の子孫も、それ以降は他家で男系が続き、たまたま強い魔力を今に繋げる事ができた家もあるのではないか。そしてそうした家の中から、ローゼリーアの様な者が生まれたのでは。そう思わせるだけの魔力を、俺はローゼリーアから感じていた。

「ふふ。リク様は面白いお方なんですのね」
「今の話のどこに面白い要素があったんだ……?」
「リク様。私、皇国について興味がございますの。もしよろしければ今度、皇国のお話をお聞かせ下さいませんか……?」

 ローゼリーアの物言いに敵意は感じない。俺も連日ヴィオルガの付き添いしかしていないからな。偶にはこういう交流もいいだろう。

「いいぜ。ヴィオルガの警護の合間で良ければだが」
「まぁ。嬉しく思います。それではこの後、直接ヴィオルガ様から許可をいただくとしましょう」
「直接……?」
「はい。ヴィオルガ様、中にいらっしゃるのでしょう?」
 
 そう言ってローゼリーアは、建物の二階のある部分に顔を向ける。まるでその閉じた視線の先に、ヴィオルガがいる事が見えているかの様だった。

「それではリク様、ごきげんよう。次にお話しできる日を楽しみにしておりますわ」
「ああ」

 そう言うとローゼリーアは建物の中へ入って行った。その歩みを止める者も、話しかける者もいない。しばらくしてリリレットが久しぶりに口を開いた。

「まさか……ローゼリーア様が、いらっしゃるなんて……」
「やっとしゃべったか。あいつ、有名人なのか?」
「はい……。彼女はこの上級貴族院の学生です。もう首席卒業も決まっているので、貴族院には滅多に顔を出されないとお聞きしていたのですが……」

 銀髪で常に目を閉じており、おまけに強大な魔力を持つ女なんて有名人に決まっているか。

「それにしても……まさかローゼリーア様を前にしてあの様に堂々と話されるとは。リク様は胆力がありますね……」
「俺に言わせれば、お前らが圧に弱すぎなんだが。……だが興味を引く女だったな」

 少なくとも帝国へ来て出会った人物の中で、一番強い興味を持った。しかし後から俺に魔力が無い事に気付いたのに、初見ではどこかの貴族と間違えるくらい、力について何か感づいていた。

 ローゼリーア・アンベルタか。油断できる女ではないな。
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