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リスティアーナ女王国編
【書籍化のお知らせ】
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――その日、エマニュエルは焦っていた。
妖精王から重大なニュースを伝えられたからだった。妖精王の花畑から、妖精の森を抜け、ペルケ王国の海沿いにつながる出口へと、エマニュエルは一気に駆け抜けた。
早く……一刻も早く、このことを伝えなくてはならない。
逸る気持ちを抑えながら、エマニュエルは一心不乱に海沿いの小さな家を目指した。
海からの風がびゅっと吹きつけ、エマニュエルの長い月色の髪がなびく。
もつれる足で家までたどり着いたエマニュエルは、ドンッとワイルドボアのように白い木の扉に突進し、転がるように家の中へと飛び込んだ。
ソファでくつろいでいた様子のケイトは、突然現れたエマニュエルを見て、ぽかんと口を開けた。
エマニュエルは、ぜえぜえと肩で息をしながら叫んだ。
「け、ケイト! 大変だ!」
「え……どうしたんですか? エマ様」
ケイトには少しだけ思い当たる節があった。
実は先日、どこからともなくその『情報』はケイトのところに降りてきた。なぜかはわからない。だが、その摩訶不思議な現象がきっとエマニュエルにも起こったのではないかと、ケイトは思った。
(――――オレたちのことが、"本になる"っていう啓示が?)
その突然降って湧いたその啓示のことを思い、ケイトは一体エマニュエルがどんな反応をするのだろうと、気になった。どき、どき、とケイトの心臓が脈打つ。
エマニュエルは大きく息を吸い込み、そして、――高らかに叫んだ。
「メロンパンっていうものが、あるらしい!!」
「………………」
ケイトは死んだ魚のような目になった。
――――――――――――
ということで……!
このたび――
【悪役令息の僕とツレない従者の、愛しい世界の歩き方】
(原題:転んだ悪役令息の僕と、走る従者の冒険のはなし)
が、アンダルシュノベルズより、
2月15日に、【書籍化】することになりました!!!
執筆歴が短いばつ森にとって、改稿に向き合う日々は未知との戦いの日々でしたが、こうしてみなさんにご報告できたことを、本当に嬉しく思っております!!!
新エピソード&番外編もたっぷり収録した、新たなる2人の旅路、楽しんでいただけると嬉しいです!!
WEB版との違いや2月に予定している特典SS、随時、Twitterタグ『#愛しい世界の歩き方』でチェックすることができますので、よかったら覗いてみてください。
01/30【書影解禁】しております!!
めちゃくちゃ素敵です!!
アンダルシュノベルズのWEBサイト、またはTwitterタグ『#愛しい世界の歩き方』でチェックしてみてください!
なお、2月中旬にこのお話はレンタルサービスへと移行となります。
ここでエマたちのことを応援してくださったみなさん、本当に本当にありがとうございました!!!
みなさんへの感謝の気持ちをこめて、番外編をここで更新していきます。
いつも読んでくださって、本当に本当にありがとうございます!!
これからもがんばって書いていこうと思いますので、
どうぞよろしくお願いします!
\あなたの明日を元気にするBL!/
【悪役令息の僕とツレない従者の、愛しい世界の歩き方】
2人の新しい冒険の旅、どうか楽しんでいただけますように!!
ばつ森
Twitter: @xmori_stories
妖精王から重大なニュースを伝えられたからだった。妖精王の花畑から、妖精の森を抜け、ペルケ王国の海沿いにつながる出口へと、エマニュエルは一気に駆け抜けた。
早く……一刻も早く、このことを伝えなくてはならない。
逸る気持ちを抑えながら、エマニュエルは一心不乱に海沿いの小さな家を目指した。
海からの風がびゅっと吹きつけ、エマニュエルの長い月色の髪がなびく。
もつれる足で家までたどり着いたエマニュエルは、ドンッとワイルドボアのように白い木の扉に突進し、転がるように家の中へと飛び込んだ。
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エマニュエルは、ぜえぜえと肩で息をしながら叫んだ。
「け、ケイト! 大変だ!」
「え……どうしたんですか? エマ様」
ケイトには少しだけ思い当たる節があった。
実は先日、どこからともなくその『情報』はケイトのところに降りてきた。なぜかはわからない。だが、その摩訶不思議な現象がきっとエマニュエルにも起こったのではないかと、ケイトは思った。
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エマニュエルは大きく息を吸い込み、そして、――高らかに叫んだ。
「メロンパンっていうものが、あるらしい!!」
「………………」
ケイトは死んだ魚のような目になった。
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ということで……!
このたび――
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どうぞよろしくお願いします!
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2人の新しい冒険の旅、どうか楽しんでいただけますように!!
ばつ森
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