引きこもりの俺の『冒険』がはじまらない!〜乙女ゲー最凶ダンジョン経営〜

ばつ森⚡️4/30新刊

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2-1 魔法学園の編入生

108 怖い王子さまと遭遇

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「――レイ・アキミヤ?」

 そう話しかけられて、ぞくりと脳に響く……性的な声だと思った。
 どこかで聞いたことがある――でも一体どこだっただろうか。前に聞いたときも、背後から声をかけられたような気がして、俺は眉間に皺を寄せた。

 外の風に当たりたくてフェルトと一緒に出たバルコニーで、声をかけられた。
 振り返った先にいたプラチナブロンドを見て、俺は死んだ魚のような目になった。まさか、壇上から一番遠くで踊っていた俺たちを見つけて追いかけてきたんだろうか。それとも、こんな偶然だなんてことが……あるだろうか。
 立っていた人物を見た瞬間、フェルトにピリッと緊張が走った。
 シアでもロザリー殿下でもない。学園で見かけたジェイクとやらでもない。

(……第一王子、アレクサンダー殿下)

 〝王子〟の印象を具現化したように、正しく手入れされた清潔そうな髪が風になびく。
 夜空色の深いブルーの瞳は、理知的な光を湛えている。余裕のある笑みを浮かべ、次代の『王』となるべくしてこの世に生まれた、すべてを持つ王子。
 月の光に照らされて、その美貌を惜しみなくさらしていた。

 背後に二人ほど護衛の騎士がひかえているのが見える。護衛まで連れて、わざわざこの小さなバルコニーを選んで足を運んできたんだろうか。
 フェルトとともに、敬意を表す礼を取る。
 相手が相手だ。フェルトは俺の前に出るわけにはいかず、俺の背後に立って様子を窺っている。

「絶世の美少女だっていう噂を聞いていたんだけど、不思議だね。なんだか視界を遮られているみたいなんだ」
「――はじめまして、王太子殿下。私などにお声をかけていただき恐縮です。レイ・アキミヤと申します。噂通りとは行かず、お目汚し失礼いたしました」
「それって魔法なのかな。おもしろいね。さっきリンゼイたちと一緒にホールに入ってきたから、もしかしてアンドレア嬢の手引きなのかな?」
「……ッ」

 まさか、そんなところから観察されていたとは思わなかった。
 俺は、せめてもの抵抗に、できるだけ目を合わさないように……うつむいたまま答えた。
 リンたちにとって……この王子がどういう立ち位置にいる存在なのかがわからない以上、アンドレア嬢に迷惑をかけるわけにはいかない。俺はYESともNOとも取れない応え方をしなくてはいけない。

「はじめての社交の場で、王族貴族の方々に失礼のないように、、小賢しい真似をいたしました」
「そう。そのわりには……楽しそうに踊っていたようだったけど」

 そう言いながらアレクサンダーはくすくすと笑いながら、ちらりとフェルトと俺の顔を見比べた。
 造形を変えているフェルトの顔を見ただけで、なにか気づくことはないだろうけど、踊っているところまで見ていたとなると――。

(はじめから、興味を持たれていたことになる……)
 
 なんでだろう。
 俺が頭の中で疑問符を浮かべていると、アレクサンダーは口をひらいた。

「〝月の女神〟……っていうのが、どうも、最近の流行はやりらしくてね」
「……流行りでございますか?」
「なにか気になることが起きたときに、どこからともなく浮かんでくる話題なんだよ。実態が掴めているわけではないんだけど」

 ――実態がつかめているわけではない?
 どこかでそんなことを聞いたような……と考えて、「あ」とニアのことを思い出した。そんな安易なことはないとは思うが――。

(いや、まさかな……ニアの上役とこいつが繋がっている可能性があるか?)

 俺はそのまま聞いているふりをしながら、思考を巡らせた。
 それか、〝月の女神〟ってことは、下着屋のルナティックの方向だろうか。なんにせよ、それだけで俺にわざわざ話しに来ているのだとすれば、この国の王子はよほど暇なんだろうなと思った。

「そんなときに、月の女神のような容姿の子が編入したって噂を聞いてね」
「――そうですか。そう珍しい色でもないですよ」
「ねえ、君はレイ嬢の護衛だよね。ちょっと彼女に飲み物でも取って来てくれないか? 護衛は僕にもついているし、安心していいよ」
「……はい、行って、参ります……」

 王子に命令されては、フェルトもなす術などないだろう。
 不安そうなフェルトに「大丈夫」と目線を送ると、フェルトはホールの中へと、足早に戻って行った。近くの風が優しく俺の髪を撫で、おそらく……精霊をまわりにつけていってくれたのだろうと思った。
 王子と二人きりという恐ろしい状況になってしまって、俺は内心ため息をついた。

「私のような平民と長話をするのは、殿下にとってあまりいいことのように思えないのですが」
「二人で話しているのがバレないように、ちゃんとほかの騎士が見張っているから大丈夫だよ」

 ――なるほど。
 それで……さっきから誰もこのバルコニーには近づかないわけだ。
 ホールからはちょうど木の影になっていて見えない位置で、きちんと状況も把握しているようだ。これは、ジェイクやシアのような頭の弱そうな王子とは違って、厄介なことになりそうだ。
 フェルトもなかなか帰って来ないかもしれない。

 (ったく……一国の王子が……そこまでして、一体俺となにが話したいんだよ。早くどっか行け)

 俺が緊張して声が出ないふりをしながらうつむいていると、すっと頬に手が伸びてきた。
 その手の先をたどれば、余裕たっぷりな微笑みをうかべているアレクサンダー王子。

(うぜぇー……)
 
 こういう……うさんくさい笑顔を浮かべるやつは嫌いだ。
 だけど、この貴族が偉すぎる国の中で、王子の手を払うわけにもいかない。
 相手の意図がわからないので、じっとその夜空みたいな瞳を見つめていると、アレクサンダーは片眉を上げた。そして、鼻がくっついてしまうほど近くに顔を寄せて、目を細めてじっくりと観察された。

「ああ……だんだん顔が見えるようになってきた。まったくどういう魔法なんだろう? ――本当だ。君は美しいね」
「……お褒めに預かり光栄です」
「――私にこの距離で微笑まれても、目をそらさず、怯えず、頬も染めず。君は本当に十六才の女の子?」

 その言葉を聞いて、俺はがっくりと肩を落とした。アンドレア嬢の言っていた通り、付け焼き刃の幻惑魔法の効果の限界だった。これはおそらく、できごととして『王族にワインをかけた』と同じくらいのインパクトを与えてしまったということなんだろう。
 王子はだんだん輪郭のはっきりしてきた俺の顔を見て、底意地の悪そうな笑みを浮かべた。

(……すげー自信家だな)

 王子として生まれ、この顔にこの体格だったら……それもそうかと思った。しかし、この質問には一体どうやって答えるのが正解なんだろうか。
 本当は十八なんです、という答えを期待しているわけでもないだろう。
 しかたがないので、とりあえず笑顔を浮かべてごまかすことにした。
 俺だって、このやたら綺麗な顔で十八年間過ごしてきているのだ。相手が黙るくらいの威圧的な微笑みをお見舞いしてやろう。
 ほら、お前が頬を染めやがれ……と思いながら、渾身の笑顔を向けた。

「…………わ、かわいいね」

 黙らねえなと腹が立ったけど、俺は困ったように笑顔を浮かべたまま無言を貫いた。
 せっかくフェルトが楽しそうで気分がよかったのに、台無しにされたのだ。心の中で、ナルシスト野郎と……罵っていると、驚いたような顔でアレクサンダーが言った。

「――ふふ、君は僕と気が合うかもね」
「……すみません、おっしゃっている意味がよくわかりません」
「君と、さっきの護衛騎士くんは、恋仲なの?」
「……」

 黙らないだけでは止まらず、よくわからないことまで話かけてきた。
 俺にかかれば王子も黙らせることができるのでは……と思ったのに、余裕たっぷりで言葉を返されて、俺はスンと頭が冷えるのを感じた。
 俺の恋愛のことなんて、こいつに関係ないだろう。どうでもいいから早く帰らせてほしい。

「君はな子みたいで、さっきの彼は、ずいぶんと素直で従順そうだったから、そういう関係なのかなと思って」

 ――――は?
 今の会話の中で、元気いっぱいだと思われるような要素があっただろうか。にこやかな笑顔を浮かべているはずの俺の顔に、そんなに感情が出ていた?
 少なくとも今の会話だけで、さすがに、だと思われる要素はなかったはずだ。
 裏がありそう……くらいなら、まだ推測可能だけど、その感想はありえない。
 それに比べて護衛騎士は素直で従順……僕と同じ側の人間、どういうことだ。少し会話しただけで、相手が得ている情報量が多過ぎる。明らかにおかしい事態だった。

(しまったな……なんかの魔法だな……多分)

 表面上では、ぽやんとした表情を浮かべていると、アレクサンダーは「うーん」と、わざとらしく手を顎に当て、考えるようなポーズをすると、俺の耳もとでこっそりと言葉を続けた。

「僕はね、美しいものを支配するのが好きなんだけど、君も趣向が似ているのかなって思っただけだよ」

 俺は思わず目を瞬かせた。それを、俺に伝える意味はなんだろう。

(俺が支配したい側ドミナントだったらなんだ。なにそれ、『君、Sでしょ?』みたいな鬱陶しい質問をされてるのか? そういう合コンみたいな質問だろうか…………アホかよ)

 俺が困惑している様子を見て、アレクサンダーが一瞬を浮かべたのが見えた。

(なんだ……? 今の表情は)

 なにか未知の生物に遭遇したみたいな顔をしたような、変な表情を浮かべたような気がした。
 でも、俺はふと気がついた。

(……あれ? 支配するのが好き……? いや、そういう趣味なのって第二王女だけだってリンもフェルトも言ってたんじゃなかったか?)

 第一王子も変態だなんて話は聞いてないな……と考えてから、俺はハッと目を瞬かせた。
 まさか、周りにもバレていないということだろうか。

 なんでこの王子が、俺に自分の性癖を暴露し始めたのかは、さっぱり意味がわからない。
 だけど、暴露してきた以上、まあそうなのかもしれない。だけど――よく考えてみたら、おかしなことが多すぎだった。

(第二王女が奴隷騎士を所有してると〝聞いたこと〟はあるのに、実際に奴隷騎士を連れてるところを、俺は〝見たこと〟がないな……)

 一体どこで、どんなふうに、奴隷騎士になにをさせているのかもよくわからない。
 褥に呼ぶんだろうか。それとも戦闘させるんだろうか。そのことを誰かが言及していただろうか……。

(待って……誰も知らないわけ……は、ない?)
 
 それに……この王子は一体なんなんだ。
 自分もドミナントですよと俺に伝えてなんの得があるというのだろう。選民思想が強いアピールだろうか。それとも、俺のことを囲いたいのだと……遠回しに言われているのだろうか。
 くすくすと笑いながら、アレクサンダーが続けた。

「月の女神のような容姿の君のことも、着飾らせて、そばにひかえさせるのも楽しそうだと思ったけど――君はそれを喜びそうにないね」
「……すみません、先ほどから、おっしゃっている意味をわかりかねます」
「君は平民なのに、人を支配する側なのかもと思って……おもしろいね」
「――殿下、私にはなんのお話をされているのか……」

 こいつのそばに置いてもらえるのならば、普通の女なら……それはそれは喜ぶんだろうなと思う。だけど、『支配』という言葉に、ドキッと心臓が跳ねた。それが性的な意味での話なのかはさだかではないけれども、性癖をさらされているようで気分が悪い。

(あぁ……やだなー……こいつと話すの)

 俺はにこにこと笑いながら、最悪に胸くそ悪い気分だった。はあ……とため息をつく。
 
 フェルトと一緒にいると、心が洗われるような気がする。
 許してくれるから……俺が俺のままでも愛してくれるから……甘えていていいのかなって思ったりするときもある。

(でも、違う……)
 
 俺は変わらず、綺麗になったわけでもなんでもない。フェルトの器が異常にでかいだけで、俺は変わったわけではない。
 
 最近、ふと、あたたかな気持ちになったりするときがある。
 
 でもそれは、フェルトが受け止めてくれてるだけで、俺が人間として更生したわけでも、正しい感情を持ち得たわけでもないことを――俺は、ちゃんとわかってる。
 愛してると言われて、愛してるよと言って、その恋人みたいな状況に浮かれているだけだ。
 俺は、本当は――。

(あー……くそみたいな気分だ)

 嫌なことばかりを思い出し、だんだんと、気持ちが沈んでいく。
 この王子とはあまり関わりたくないと、改めて思う。王族とはやっぱり、関わらないほうがいいに違いない。
 第二王女殿下の実態はよくわからないが……さっきの意味のわからないスピーチをしてして誇らしげだった王女よりも、悪い噂を一切聞かない……この完全無欠のキラキラ王子のほうが、よっぽど得体が知れない。

(ていうか……一体なんなんだ? 初対面の女学生相手に下世話な王子だな)
 
 そのくせ、俺の本質を見抜かれたような気になって、腹が立つ。
 俺の心の中の葛藤まではさすがに見抜かれてはいないだろうけど、アクレサンダーはくすくすと笑い、俺に言った。

「今度、僕のサロンに遊びにおいで。君なら平民でも入れるように、手引きしてあげるから」
「…………」

 なんでそんな流れになるんだろう。俺みたいな平民に関わらないで欲しい。やっぱり学園に通うことにしたのは、よくない選択だったに違いない。

(〝サロン〟ってなんだよ。この話の流れから行ったら、絶対『』だろ! なんだ……? 乱交でもしてんのか? SMクラブなのか? くそ、おもしろそうじゃねーか)
 
 しかし……王族貴族には関わりたくなかった。もう、今すぐにでもこの場から逃げ去りたい。今の会話で、俺が気に入られるポイントなんてどこもなかっただろ……。
 そう思いながら、俺はにこやかに微笑んだ。

「身に余る光栄です、殿下。でも……私みたいな身分の者には、不相応かと思いますので、お気持ちだけ」

 首を傾けながら、とりあえずお礼だけを伝えた。もういい加減帰りたいという態度で目を伏せる。

(くそつまんねー会話につき合わせやがって……ふざけんな、死ね)
 
 心の中で悪態をついていると、突然、伸びてきた手に……顎を掬われた。そして、くいっと上に向かせられると、今まで見ないようにしていたアレクサンダーの顔が……視界いっぱいに広がった。

 国中の女子をときめかせるであろう、美貌の王子だ。
 背景に広がる、星々の煌めく美しい夜空。

 中身はおそらく『変態』に違いないけど。まるで唇を奪おうとするかのように、傾けた顔を近づけられ……俺はあまりの不快感に、思わずアレクサンダーを睨みつけてしまった。

「君は本当におもしろいね。僕にここまでされて、そんな……毛虫でも見るような顔をするなんて。ふふ、今宵の月の女神様は、ずいぶんと不機嫌みたいだ。またの機会を待つとするよ」
「そんな……おたわむれを」

 毛虫を見るような顔をしていたなんて、知らなかった。毛虫に謝れとすら思う。
 けど、どうやらようやく解放してくれそうだ。不敬で首が飛ばなかったのだから、よしとしよう。

「君の愛しの騎士くんも戻ってきたみたいだし。ではまたね」

 王子は片手を上げながら、そう言うと……颯爽とホールへと戻って行った。
 ホールに続く窓のほうから、フェルトが足早に近づいてくるのが見えた。俺とフェルトは王子に深々とお辞儀をすると、ハァァ……と深いため息をついた。

「一体なんだったの?」
「全然……わかんない。だけど、第二王女なんかより、あいつのほうがよっぽど怖い」

 あの王子が得ていた情報量は、明らかに多すぎだった。
 最初から目をつけられていたことも考えると、なにか特殊な魔法を使っているに違いない。俺が内心うんうん考えていたときの、あの突然の、おかしな表情。
 
(なんか、あれは……そうだ……まるでびっくりしたみたいだった)
 
 あのとき、俺は一体なにを考えていたんだっけと考えて、たしか合コンがどうとかと……非常にくだらないことを頭に思い浮かべていたように思う。でも、そのあと……俺が、くそだの、うぜーだの考えていることをとがめられなかったのだから、たとえ変な魔法だとしても……完全に心が読める……というわけでもないのかもしれない。
 そうじゃなくちゃ、今……俺は生きていないだろうからなと思う。

「え……! それ、ほんと⁉ レイなんかされたの……⁇」
「いやー……なにもされてはいないけど。なんか変態サロンに誘われたな」
「へッ! へん⁉︎ な、なんて……⁇ ――そ、それって……レイのことを囲おうとしてるってことッ⁉︎」

 どうだろうと考えてみる。
 いや、そうしたいとは思ったけど、そうではないみたいなことを言われたんだから――。
 
「違うみたい。でも、いざとなったら、もう学園やめてどっか行こうぜ」
「や、やっぱり学生になるの……よくなかったかな……⁇ レイには絶対にいいと思ったんだけど……」

 しょんぼりと眉尻を下げたフェルトを見て、俺はげんなりしてしまった。
 そもそも、学園に通うことにならなければ、俺は今でもぬくぬくと、ダンジョンで自由に生活していたはずだったのだ。俺は虚ろな気持ちでフェルトを見ながら言った。
 
「お前、それずっと言ってんな。なんなの? ほんと」
「だってレイ……! その、俺……実は、レイの置きっぱなしにしてた、ちょっと読んじゃって……」
「ふうん。それで?」
「それで、あ、でも……うん……うん、あとでゆっくり話すね」

 ダンジョンの本に、なにか学園のことなんて書いてあっただろうか。別にフェルトが読んだところで、なんかしなくちゃいけないと思うようなことは、書いてなかったような気がするのだが……。

 俺たちはなんだか興ざめしてしまって、それからアンドレア嬢に魔法を解いてもらい、そして帰路についた。
 ホールの中はやっぱりキラキラと輝いて、綺麗な服を着た大勢の人間がひしめきあっていた。
 なんだかふわふわして、夢を見ているみたいな気分だった。
 
(まあ……地球では経験したことがないような夜だったから、そんな気がしただけかもしれないけど……)



 そして――。
 その夜から――フェルトと連絡がつかなくなった。






 
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ばつ森です。
いつも読んでいただき、本当に本当にありがとうございます!
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