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1-2 騎士団員フェルト
閑話:ラムちゃんの結婚♡・後 ※
しおりを挟むオークがラムレイの二の腕をガシッと大きな拳で掴み、真っ直ぐに持ち上げたのだ。
熱に浮かされていた様子のラムレイがサアッと青ざめていく。
「ふ、ふざけるなッ! この化け物がああああッ!!! 離せ! 離せえええッ!」
さっきまであんなに愛してもらっていたのにひどい変わり身である。
オークもなんか目を丸くしてびっくりしてる。冴えない男とのセックス中に、推しアイドルの放送に気がついたメンヘラみたいな対応……かわいそうだ。
なんていうかラムレイって快楽に弱そーな顔してるもんな。
だけど、オークは決意したような顔をして、ラムレイにこくっと頷いた。人形のように扱われるラムレイの体が、ゆっくりと胡座をかいたオークの股間に向けて下ろされていく。
(すげー……あれ、入る? 入んのかな??)
真っ直ぐに立ち上がったオークのペニスがラムレイの尻に当たった。
そして、さっきまでの威勢はどこにいってしまったのか、消え入りそうなラムレイの声が聞こえた。
「やめろ……やめろよ……やめ……た、助けて……助けてくれ」
なんかもはやオークのペニスの先端に座ってるように見えるほどだ。それが今まさに自分のケツを割って入ってこようとしてるんだから、その恐怖たるや。
しかし、さっきまでラムレイを必死で準備していたオークの若者――限界っぽい!
めちゃくちゃ丁寧にやってたもんなー。
「があッ……! 嘘! 嘘だろ!!! やめろおおお」
ぐぐッとラムレイの中に先端がめり込んだ。
そして、そのまま進んでいく。ゆっくり、ゆっくり、ラムレイの穴が限界まで広がるのが見える。
「あぎゃッひッいいいがごえあああ」
その哀れな叫び声を聞いて、俺は目を瞬いた。
ラムレイの叫び声は……オークのしゃべってた言葉にちょっと似てる。ほわっと胸の中にあたたかな気持ちが広がっていく。
その悲鳴がかわいいなと思ってたら、オークも俺と同じように、ほっこりした顔をしてて……ちょっと笑えた。
かわいいって思ってるみたい。
なんか気持ちが通じた……オークと。
「おほっ……がぽ……ッ」
でもなんかラムレイが変な声出してて、さすがにちょっとまずいか……? と近寄ろうかと思ったら、オークが力強くゆっくりと首を振ったので俺は動きを止めた。それからオークは自分のペニスを扱くと、ちょびっとだけラムレイの尻に入れたまま、射精したのだ。
(わッ……すげえぇー)
どぷどぷと練乳みたいなのがラムレイの中に流れていく。
冒険者たちも精液の量は増やしてるけど、すっごい量……だし、ラムレイもなにが起きてるのかわからずに目を白黒させている。ビクビクと体を痙攣させているラムレイがかわいく見える。これから無理やりの流れなのかな……
しかし――。
その状態のままオークはラムレイのペニスの拘束をカチリと外し、優しく扱き出した。
それを見て、さすがに俺は思った。
(お、お、俺のほうがモンスターかよッ! こ……このタイミングで! 優しい……オーク)
言葉が通じなくても、優しさ……すごい伝わってくる。だんだん包容力のある男前に見えてきた。
そして、徐々にラムレイの様子がおかしくなってきた。ピクッピクッと手の動きに合わせて白目を剥いて震えていたのに、だんだんと甘い声をあげ始め、ラムレイの腰がゆらめいてきた。
あんなに大量の精子を出したっていうのに、いまだ力強くそびえ立っているオークの剛直がズッズッとラムレイの中に呑み込まれていく。
精子でぬるぬるになったのもそうなんだろうけど、明らかにラムレイの顔つきが違う。
(あれ……きっと催淫効果があるんだな)
ふうん……と思いながら2人のつながりが深くなっていくのを見る。
「はあッはあぁ、ああ……ッひがああッ」
ラムレイがよだれを垂らしながら、叫んだ。
腰を振ると入りすぎてしまうからだと思うけど、ラムレイがちょっと……道具みたいに見える。ずっと耐えてきたオークも限界なんだろう。優しくラムレイの腰を掴みながら、上下に振り続ける。
「あひッ……あ"ぎゃッああッ」
ツンとした気高い美人だったラムレイが、だらしのない顔をして思い切り揺さぶられてるのを見ると、……ときめく。
無垢な尻の穴が限界までひらかれて、腹の奥まで犯されてるのが外側からもよく見える。
(……なんか、ちょっと勃ちそ……)
人外との性交ってかんじだった。
人間同士じゃこうはならない。オーク本人は最愛の嫁を愛しているんだろうけど、ラムレイはどうなんだろ……あれ。でもなんか……ラムレイもちょっと幸せそうな顔に見える。
「あひんッ……ひあ、だめ……お腹、だめ……あぎゃっ」
快楽の渦の中で、たまに怯えた顔になる。だけど、その人間にしては大きめになったペニスから、白濁が噴き出すのが見えた。
恍惚とした表情で腰を振っているラムレイを見ながら、なんか笑いが込み上げてきた。
「ふふっ」
これからラムレイはずっとあのオークの青年に愛されて過ごすのだ。
いつか……あれだけラムレイが蔑んでいた平民の前で、オークと睦み合っているところを公開して見たいなーと思った。
でも、きっと優しい旦那さんが許さない気がした。
――なんか、かわいいな……人間って。
オークもそう思ってるような気がした。
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