引きこもりの俺の『冒険』がはじまらない!〜乙女ゲー最凶ダンジョン経営〜

ばつ森⚡️4/30新刊

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1-2 騎士団員フェルト

26 今後のことを話し合おー・前

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「――……ッ!!! さ、最低すぎる!!」


 短いノックのあと、俺の部屋に入って来たオリバーが、机に寝かされた裸のフェルトのペニスを片手で扱きながら仕事をする俺を見て絶句した。

 突然の第三者の登場に、羞恥に全身真っ赤になったフェルトが、ぷるぷると必死に頭を横にそらして顔を隠そうとしていたが……失敗していた。
 ぎゅうっと力いっぱい閉じられた目が、彼の恥ずかしさを物語っていて……すごくかわいい。
 とりあえずオリバーに状況を説明する。

「好みだったから……処女穴犯されてイッた姿のまま石像にしようかと思ったんだけど。やっぱりまだ楽しみたいかなと思って、こうなった」
「!!!!! ……さ、最低だ最低だと常々思ってたけど、好きな相手にこんな仕打ちができるなんて、信じられないッ!!」
「――はあ? 好きな相手って、お前なに言ってんの」

 ひどい仕打ち? そうかな。なぜかフェルト相手だと、生易しい対応になってる気がするけど。
 まあそれは、俺だし。そこはしょうがないだろ。

 今始まったことでもないのに、なぜかぷりぷりと怒りながらお茶を淹れるオリバーを横目に、俺は第三階層の設置をはじめていた。
 冒険者たちの献身のおかげで、ようやく経験値がたまったのだ。
 相打ちとはいえ、フェルトたちに第一階層を突破されてしまったこともあり、第三階層の設置は急務だった。

 今の状態を不安に思わないでもなかったが、目の前で元気にひくひく痙攣しているフェルトのペニスを見ると、すごく……落ち着く。フェルトは大きなワーキングデスクに腕や脚を拘束されたまま、無防備な裸体をさらしてる。

(あんなに強かったのに、かわいそ)
 
 俺にずっと寸止めされたままの勃起したペニスの根本には、土壁さんに生成してもらった銀のコックリングが嵌められていて、どちらにしろ射精はできない。赤黒くなったペニスがとろとろと透明な液体を滴らせてて、泣いてるみたいに見える。
 仕事中にうるさくされると面倒なので、フェルトには口枷をしてある。
 本人の目にも涙が浮かんでいて、軽蔑するような眼差しで睨まれるとすごく――……

「かわいい」

 思わず、目の前で切なげにピクピクしているペニスを、ぺろりと舐めるとフェルトの体が大きく震えた。

「ちょっと! せめて俺がいる間くらいは自重して下さい!!!」

 オリバーが急に大きな声を出したので、一体なんだ……と眉間に皺を寄せながら顔を上げる。
 こくこくとフェルトが必死に頷いて同意しているのが見えて、俺は目を瞬かせた。

(えー……ちんこガチガチのくせに)

 そんなに反対されると、意地でも継続したくなる。オリバーに見えないように、ペニスの先端を親指で地味に擦っていると、フェルトは悔しそうな顔で必死に反応しないように我慢しているようだった。
 これは……柔らかい刺激を続けてあげよう、と思っていると、こほんと小さく咳払いをしたオリバーが嫌そうな声で言った。

「……それで! 騎士団の彼らの対応はどうするんですか?」
「とりあえず平民はまだ転がしといてよ。怪我は治してあるから。貴族はオーク」
「えッ!!? ゴブリンじゃなくて、お、オークですか???」
「だって貴族はMP多いんだろ? ゴブリンは足りてるし、魔力の高い母体はそれこそ適役だろ」
「でも最初からオーク――……かなりきつそうですね」

 きつい? そんな個人の感情とか関係なく……効率を考えたら、その一択だ。適材適所だと思うけど。
 
「あ、貴族って死んだらやばいんだっけ? 失踪後ってどういう流れ?」
「まあ、ダンジョン内でのことですから、調査中に殉職ってことなんでしょうけど。結局、ラムレイ辺境伯の『ご子息』みたいですし、正直、領内の軍隊が出る可能性もあります。それに――」

 オリバーはちらりとフェルトのほうを見ると、続けた。

「彼、かなり強い騎士のようでした。ダンジョン自体が危険視されて、国からギルドに依頼が出る可能性もあります」

 うーん、と考えた俺は、フェルトの口枷を外してやる。フェルトはぷはっと息を吐き出した。

「……ってことなんだけど、どう思う?」
「~~~~ッッ!!! 服ッ!!!」

 口枷を取られたフェルトは真っ赤になったまま、涙目で開口一番、切実な要求を口にした。
 引き締まった筋肉を撫でていたかったのにな……とぼんやりしてると、睨まれた。

「オリバー、服だってさ。なんかある?」
「レイ様や俺より大きいですからね、うーん……騎士団の服は血まみれでしたし。とりあえずなんか持ってきます。あとで用意しましょう」

 オリバーがパタンと扉を閉じると、机から降りたフェルトを俺はじっと見つめた。もちろん腕の拘束は解いていないし、剣を渡す気もない。ぷいっと子供みたいに恥ずかしそうに目をそらすフェルトに、俺はくすくすと笑ってしまった。

「ね、これは……取ってって言わないの?」

 くるくるとフェルトのペニスのリングをなぞってやると、ぷるぷると悔しそうに震えながら、声を絞り出した。

「ッ…………取ってくれんの?」
「取るわけないだろ。こんな似合ってんのに」
「!!!!!」

 ちなみに、昨日気を失ったフェルトは拘束したまま俺のベッドに転がしておいた。今朝、俺より先に目を覚ましていたようだったけど、身動きが取れないからそのままでいたらしい。
 俺は寝ぼけて、あたたかいフェルトの胸にすりすりと頬を寄せていたが、あれ? これなんだっけ? と顔をあげると、目の前に、驚愕の表情を浮かべたフェルトがいた。
 眠いのもあって頭が働かず、一体なににそんなに驚いてるんだと、しばらくぼんやりフェルトのびっくり顔を見つめていたが、「……ああ、ゴブリンに犯されたかったんだっけ?」と言ったら、すごく怒られた。

 それにしても、――昨日はかわいかった。
 ビクビク怯えながらも、無垢な体が……俺の手で淫らに育っていくのを見るのは、滾るものがあった。

 やっと頭が働き出した俺はキッチンからトーストと牛乳を取ってきて、フェルトの口に咥えさせてやったら、悔しそうにもぐもぐと口を動かして食べていた。
 それも小動物みたいでかわいかった。体は俺より全然でかいけど。
 そのあと、口枷をつけ、暴れるフェルトを脅しながらコックリングをつけて机に固定したら、俺のことを睨んできた。
 ――で、今に至る。

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