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1-2 騎士団員フェルト
24 得体の知れないもの(フェルト視点)・中 ※
しおりを挟む「ふあッ!」
陰茎を触られた感触。思わず変な声が出てしまい、顔に熱が集まる。
でも待って、待って! た、たしかに頭から食い殺されるのもやだけど――
(ちんこから喰われるのも、それはやだーッ!)
くそー……戦いの中で死なせてくれればいいのに! と、俺はだんだん悔しくなってきて、涙が溢れてしまいそうだった。
視覚からの情報が一切入ってこないのって、すごく怖い。俺は体の中心を掴まれ、みっともなくガタガタと震えた。
ふ、と何か笑うような気配があり、そのあと、右の乳首にぬるっとした感触があった。
「ヒッ」
ち、乳首?? 一体なんなんだ。俺は不自由な体をよじってその刺激から逃れようとしてみるけど、ちゅくちゅくと、まるで舐められているような音が断続的に響く。
(な、舐められてる???)
そ、そんなとこ舐めて……一体なにがあるんだろう。
女の子と勘違いされてる? と思ってみたが、握られている俺の中心もやわやわと刺激されていく。握りつぶすとか、喰いちぎられるとかされたらどうしよう、と怯えてたけど……まるで自分で慰めるときのように、性感を促すような動きだ。
でも、こんな絶対的な恐怖の中、陰茎を扱かれても感じられるわけがない。
一向に反応を示さない俺の陰茎に飽きたのか、扱いていた手が止まり、乳首への刺激も終わった。
俺は、ほっと息を吐いたが、すぐに後ろに押し倒された。
てっきり床に膝立ちにされているのだと思っていたのに、背中に当たった感触は柔らかく、不思議な感触だった。
――と、次の瞬間。
ねっとりと絡みつくようななにかが、俺の陰茎を擦りあげた。
「――……っく」
――あ、熱い。
なんだ……この熱さ。なに? 粘膜? 植物系のモンスターなのか?? でも……手はあるようだったし。一体ほんとに、俺の目の前になにがいるんだ……!
俺はガクガクと震えながら、その甘い刺激にさすがにヒクリと反応してしまう。
じゅぷ、じゅる、という濡れた音の合間に、れろっ、ちゅく、とまるで陰茎を舐め回されているかのような感覚が混ざる。同時に陰嚢を刺激され、陰茎を扱いていた動きが再開され、俺は――あっという間に至上の快楽の中にいた。
「はあっ……っく、んんッ」
はあ、き、気持ちいい……。
自分の息が上がっていくのがわかる。
さっきまで怖くて仕方がなかったのに、今はもう……この刺激に酔いしれてしまいたい。あったかい。フェラなんてされたことないけど、こんなかんじなのかな。すごい……気持ちいい。
だんだん、その湿ったぬくもりが陰茎を扱くスピードが速くなり、尖端をれっと刺激していた粘膜が、同時にじゅぽじゅぽと激しく動く。
「――……ああッ、もっ」
イク――……という瞬間に、すべての動きが突然ぴたりと止まり、俺の体は熱を逃しきれずにビクンビクンッと大きく震えた。
「――えぁッ……」
思わず不満そうな声が洩れてしまって、かああっと再び顔に熱が集まっていく。
(得体の知れないやつに、俺は一体な、なにを考えていたんだ! 恥ずかしいぃ……)
解放できなかった熱と、燃え上がるような恥ずかしさに、きっと俺は体まで真っ赤になってるだろう。
もじもじと身をよじっていると……1番まずい場所に、まずい刺激を感じた。
「わあッ!?」
尻の穴に……なにかが入れられたのだ。ヒクッと体が震える。
それは、くるくると穴を広げるような動作をしながら、ゆっくりと中を押し広げていく。
そして――〝浄化魔法〟の気配がした。
――まずい……ッ!!
「えッ! おいッ! お、俺、女の子じゃないよ!」
陰茎を扱かれていた以上、相手だって俺が女の子じゃないことはわかってるかも。で、でも、なんかの勘違いってこともある! 言葉が通じるなら、どうか、どうか聞いてくれーッ!
――……という俺の願いも虚しく、ぴとり、と熱いなにかが尻の穴に触れた。
それがなにかはわからない。でも――……
「ひぇッ……まじで、うそ!?」
俺は先程までの熱に浮かされていたことも忘れ、ぎゅっと衝撃に備えて身を固くした。
でも、そんな俺をわかっているかのように、再び陰茎を慰めるように扱かれ、すでに熱の集まっていた俺の中心は、またすぐに兆してしまった。
熱くて硬いなにかが……ゆるゆると穴の表面を滑っているのを感じながら、張りつめた陰茎を扱かれ、さっきの熱が体の中で荒れ狂う。
尻にあたってんの、これちんこだろーッ! ……という考えが頭を占めているが、できれば消し去りたい。
「ふ、んああッ」
――き、気持ちい。
はあ、はあ、と期待に満ちた熱い息が洩れる。
だめだ。もっとして欲しい。もっと前を触ってほしい……と、思った俺の体からふっと力が抜けた瞬間だった。
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