引きこもりの俺の『冒険』がはじまらない!〜乙女ゲー最凶ダンジョン経営〜

ばつ森⚡️4/30新刊

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1-1 異世界での目覚め

07 冒険者で実験・中 ※

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 ガシャと金属の音が響き、どぴゅっと男の精子が勢いよく飛び散った。肩で息をしながら、恍惚とした顔のまま全身を震わせている男を見て、つい笑みがこぼれた。
 『生体改造』っていうのは、おそらくダンジョンを建設するためのただの改造能力でしかないんだろうけど、こうして人間に使ってみるとやりたい放題だなと思う。くすっと笑いながら男に尋ねる。

「気持ちかった? すげえ出たね」

 放心している男にそんなことを呟きながら、体の中では再びが湧き起こっていた。内心、やっぱりな……と思う。
 あの第1村人がダンジョンにエネルギーとして俺の中に蓄積されたとき、俺はとある仮説を立てた。

 このダンジョンは、人間から発されるなにかしらのエネルギーを、ダンジョンのレベルを上げるための……つまり『経験値』としている。今日ゴブリンたちも死んだが、ゴブリンたちのときは経験値にならなかった。つまり、モンスターは生体エネルギーとして換算されていない。

 ということは、ある意味ダンジョンは、人間を殺し続けなければならないことになる。

 俺自身が剣を振るったりして人間を殺すことは難しいだろうし、いくら筋トレしたところで俺のHPは15だから、すぐ殺されるだろう。レベルが上がったら違うのかもしれないが、今のところ、モンスターたちのがんばりに賭けることしかできない。

 を守るのに、だ。

 だけど、俺はそんな状態を許せない。
 モンスターたちを強化することはできるけど、どうにかして、俺自身が経験値を得られる環境を作りたい。これからレベルが上がれば、必要な経験値も増える。だからといって、人を呼びこめばリスクも同時に増える。そんな危険な状態で、俺の心臓を、モンスターだけに預けなきゃいけないなんて状況、俺は絶対にやだ。

 俺は人を殺す趣味はないし、別に死んで欲しいとも思ってるわけでもない。ただ別に、必要なことがあるとは思ってるし、非道な人間だっていう自覚はあるけど。でも、喜んで殺したいわけではないし。

 そこで考えたのだ。
 俺に吸収されてる『エネルギー』とはなんなのか? と、で、今の実験で判明したことがある。


「ふーん、人間の精子でもオッケーってことね」


 今、目の前の男が射精したときに、俺の中にエネルギーが経験値として蓄積されるのを感じた。たしかに、ほかの冒険者が死んだときの経験値ほどではないが、これはすごい発見だ。
 だってそれなら――

(1回殺すだけじゃなくて、捕まえてずっと摂取したほうが効率がいい。それならもっと……あ)

 俺はまだ焦点の定まっていない男の、ぱんぱんなままの下のふくらみに両手を伸ばし、生体改造魔法をかけた。すると、男の睾丸はみるみる間に巨大になり、ぷっくりと風船みたいに腫れあがった。

「うっわ……でけえ。これならたっぷり精子作れそうだね」
「んんんん?!?!?!?!」

 自分のペニスで遊んでいたことはあったけど、正直、こんなにでかくできるのかと俺は笑ってしまった。
 重くなったふくらみに驚いたのか、男が不自由な姿勢のまま、自分の下半身を見ようと身を捩る。焦っているがかわいそうだから、俺は睾丸を左右の手のひらに乗せて見せてあげた。男は真っ青になって目を丸くしていた。

「ふっ……たぬきの置物みたい。お兄さんかっこいいから、すごい見すぼらしくて……かわいい」
 
 目を丸くした男に巨大な睾丸がついてて、なんか日本の置物を思い出してしまった。今、彼の精嚢では、大量の精子が生産されているところだ。どうなるかはわからないけど、生産量が増えて換算されたらいいよね。

「あれー? 今、イッたばっかなのに、もうちんこ元気だね。触ってほしい?」
「んッ! んん! んう"んっ!」

 筋肉の柔らかなおっぱいを揉みながら、乳首をくるくると指でいじったり、ひっかいたり、刺激を続ける。気持ちがよ過ぎるのか、男は胸を仰け反らせて耐えようとしているせいで、逆に俺の手に乳首を押しつける格好になっている。その度に腫れあがった睾丸がぼよーんぼよーんと揺れててえろい。
 悔しそうな顔をした男が、それでもびくびくと腰を悩ましげに揺らすのを見ていると、愛しさが込み上げる。嘲笑うような口調で尋ねる。

「なに? どこか触ってほしいところでもある?」

 男の体の中心で触って触ってとばかりに、天を仰いでいるペニスがかわいいものにすら見える。
 感度を上げられてるせいでとろとろと快感に流されては、ぐっと口枷を噛みしめている男が、俺のことを睨む。

「なんか睨まれてる? 俺も疲れちゃったし。おねだりでもしてくれたら考えるけど」

 指でつつっと体を撫でながらそう言うと、男は固まって静かになり、しばらく葛藤していたようだったが、消え入りそうなか細い声で言った。

「……んんん、んぅんん」
「は? なんて言ってのかわかんない。あ、そうだ。犬みたいに、腰でも振っておねだりしてみてよ」

 男の目が驚愕に見開かれ、じわっと瞳に涙が浮かんだ。
 きゅん! 俺の胸から変な音がして、ぎゅううっと胸が締めつけられる。
 プライドと戦っているのだろう。あーー、ほんと、男は性欲の前には無力だ。俺はくすくすと笑いながら、男の下腹部を指先でたどるように撫でてやる。優しく、羽が触れるようにくるくると動かしていると、男のペニスがそのたびに、ピクピクと揺れる。

「んぅ……んふっ、んごっ……ぐうぅ」

 呻く男の目から涙が幾筋も流れ落ちた。
 それでも耐えきれなくなったのか、男は不自然に拘束された状態のまま、ゆっくり左右に腰を動かしはじめた。カシャカシャという鎖の揺れる音が、次第に激しくなっていく。ふふ、と笑う俺には構わず、必死に腰を振り続ける。水風船みたいに大きくなった睾丸がぽよぽよと揺れていて、滑稽だった。

「あはは! それいいね。がんばって」

 どうやら男は吹っ切れたらしく、そのうち上下の動きも加わって激しく腰を振り続ける。まるで女に打ちつけてるみたいな巧みな動きで、男のペニスから透明な液が飛び散っていく。その哀れな様子にうっとりして、俺は、ほう、と熱いため息を洩らした。ふっふっと興奮した犬みたいな息が男の鼻から洩れる。机がガタガタと揺れ出して、男は息も絶え絶えだった。
 自分がなにをされているのかもわからないで、貪欲に快楽を求める哀れな生き物っていい。

「がんばったね」

 俺が男の頭を優しく撫でてやると、ハッと正気を取り戻したようで、真っ赤になって目をそらした。
 張りつめていた男のペニスに手をやり、ここぞとばかりに思いっきり扱いてやると、男はビクッビクッとのけぞって痙攣して、ペニスから悦びの涙みたいな透明な液体がどばっとあふれた。
 また鎖の擦れる音が激しくなり、男の身体が大きくしなる。次の瞬間――腰を高く掲げた男のペニスから、信じられない量の精液が吐き出された。

「あはは! すげえ量。そんな格好で射精するとか、ほんと変態」

 自分の体に浴びさせるように、精液を撒き散らしている様子に腹を抱えて笑ってしまう。
 床を見ると、こぼれた精子の水たまりができていた。男の股間からも噴水みたいにだらだらと白い液体が垂れていて、男は白目を剥いて痙攣していた。パッと見ただけでも、すごい量だ。通常の状態でこんなに出したら、死んでしまいそうだ。
 ビクビクと震えて腰を掲げたまま、恍惚とした顔をしている男の顔は、だらしなくとろけてしまっている。
 褒めてあげたい気持ちもあるけど、俺は例の感覚を敏感に感じ取ることに集中する。そして、俺はこの仮説の結論を出した。

「へえ、これはついてるかも」

『精力』と『経験値になるエネルギー』は比例する。

 得られた経験値の量は、男が普通に射精したときよりも多く感じられた。つまり、精巣の改造は効果ありってことだ。〝 生体〟で作り出されたエネルギーである以上、その量が多いほうが、より効率的にエネルギーを得ることができる。

 死んだときのエネルギーはその個体が保有する全エネルギー量だが、精子としてしぼりとった生体エネルギーはその個体が生きているかぎり、いつかはその総量を上回るはずだ。

(ただ……上回るのがいつになるかってとこは、しばらく観察するしかないかな)
 
 メモを取りながら考える俺の横で、ふんふんと苦しそうに鼻で息をする男の湿った呼吸が部屋を満たしていた。
 俺は机の上に用意していたピンク色の液体の入った瓶のふたをきゅぽんと開けた。


「さてと、俺のこともよくしてもらおうかな」
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