6 / 119
1-1 異世界での目覚め
06 冒険者で実験・前 ※
しおりを挟む「いーなー、こんな筋肉。ずるい」
俺はペシペシッと、眠ったままの男の張りのある胸板を叩いた。
男は20代後半といったところだろうか。焦げ茶色の短髪に、そこそこモテそうな顔だった。ラグビー選手のように筋肉がしっかりとついていて、胸板も厚い。男らしい! とか、頼りになる! とか、女に言われてそうだ。
はあ、とため息が出る。
日本にいたときも、男女問わず周りに人はたくさんいたが、俺が憧れるのはやっぱりこういう筋肉だ。俺の言うことを聞きたいやつらのことも、いつかこういう体つきになって、本当の意味で屈服させてみたいなあと思う。
「でも大丈夫――俺がちゃんと調べてやるから」
俺は男の胸筋に愛おしむように撫でながらこれからの実験を考えて、暗い愉悦に自然と笑みがこぼれた。
俺は男の脚を曲げて縛り、足首を開脚した状態で机に固定した。男の脚はきれいにV字にひらいていて、尻の穴まで丸見えだ。力なく、くったりと脚がひらいているせいで――
(ちょっと……蛙みたい)
男の口に枷をして、念のため魔力を無効化したあと、俺は男に手をかざして眠りを覚ました。
ここは……剣と魔法の世界だ。
なにごとにも油断は禁物だと気を引き締める。念には念を入れておくべきだろう。
「おはよう。なにが起きてるかわからないだろうけど、お前はゴブリンに負けてこのダンジョンに取り込まれた。今から〝実験〟を行う」
「――ん?! んん?! んんんんんんん?!?!」
俺は端的な断りを入れてから、戸惑う男を気にもかけず、躊躇なく男のペニスを扱きはじめた。
こんなことを始めるのには、〝ちゃんとした理由〟がある。
不安、混乱、恐怖……いろんな負の感情が男の中で荒れ狂っているのだろう。当たり前だが男のペニスは縮み上がっている。俺は感度を調節し、快感の値を上げていく。ゆるゆると優しく扱いていると、ふうっふぅっと男の息がだんだん荒くなってきた。
そのうち、男のペニスが熱を持ち、いとも簡単にがちがちに固くなった。透明な液がツーと流れ、男の体がビクッビクッと跳ねる。
男は自分の体になにが起きているのかわからないだろう。戸惑った様子で、相変わらずなにかを叫んでいる。もしかしたら、なにか薬でも使われたと思っているかもしれない。
その様子を見ながら思う。
(ああ……すげえ)
こんなことは、さすがに地球ではしたことがない。
そういう相手はいたけど、性的な目的で会う相手が、こんな怯えた表情を浮かべることはない。男の感じてるリアルな恐怖の表情に、俺はうっとりして目を細める。男は俺の顔を見て、なぜか顔を赤らめ、抵抗しようとして身を捩った。
「んー! んー! んふっ う"っ」
「お兄さん、こういうの好きなんだ?」
扱いているだけなのに、ぐちゅぐちゅとすごい音が静かな部屋に響く。見てみろよ、と透明な液を指で伸ばして目の前で見せると、男は真っ赤になって横を向いた。
「ねえ、扱かれてそんなに気持ちい? 恥ずかしい格好で縛られて」
俺は男のさらなる羞恥を煽るために、乳首の感度を最大にして、左右同時にこねくりまわしてやった。慎ましやかな乳首がピンと立ち上がり、主張してきた。
「んぐ! んん! んんん~~~!!!」
今まで感じたこともない場所が開発され、男は驚愕に目を見開いた。俺が思わず、あぁん! と言ってしまうレベルの感度である。こんなにぐりぐりされたら、さぞ、気持ちいいことだろう。男の腰がガクガクと震えるのを見て、ひどいことを言いたくなる。
「体、触られて大喜びだな」
横を向いた男の耳元で、愛でも囁くかのように熱い息を吹きかけてやると、男の体がビクンッと跳ねた。もじもじと体を捩って、どうにか快感から逃げようとしているようだけど、すぐに目がとろんとする。
俺がくすくす笑いながら観察していると、男が心底悔しそうな顔でこちらを睨んできた。
(ああ……これ、すごい。いい)
ぞくぞくと背筋を快感が走りぬける。そうそう、これこれ、とつい笑顔になってしまう。こういう顔で見られてこそだと思うのだ。日本ではできなかったことを思い、本当に異世界に来たんだなって実感を感じる。
男はとろけきった顔をしては、眉間に皺を寄せてどうにか耐えようと悔しそうな顔をしていて滑稽だった。
自分よりも小さな俺がこんなことを思っているだなんて思わないだろうなと思う。
葛藤っておいしい。男が快楽に落ちすぎないように、ずっと、その葛藤を見ていたい……そんな欲求がたぷたぷと自分の中に溜まっていく。
男の体を汗が滴って、むわっと男くさい匂いが広がる。
男は快感に酔いしれていて、敏感にされてしまった体は、汗の一滴が流れ落ちるにすらビクビクと震えた。男の眉間に深い皺が寄るたびに、俺も自分の股間にドクドクと熱が集まっていくのがわかる。
自分の手のひらに硬い熱を感じながら、じっと男の顔を観察する。
「んゔ! ううう! んん! んふっ ゔうん!」
男の声が荒々しくなってきた。
真っ赤な顔で唇を噛み締めて、なんとか我慢しようとしているが……もう限界なのだろう。繋がれた足のつま先が、ぎゅっと……恥ずかしがってるみたいに丸まった。ガシャガシャと鎖が机の上で激しく音を立てた。俺の手はもう、ローションでもこぼしたみたいにべとべとだった。俺はにこにこと優しく微笑みながら、男のペニスを扱くスピードを上げていく。
もう出そうだなと思ったら、不自然な態勢のまま、男が腰を突き出すようにあげた。
「んん!んんん~~~~!!!!!」
104
いつも読んでいただき、本当に本当にありがとうございます!
更新状況はTwitterで報告してます。よかったらぜひ!
お気に入りに追加
816
あなたにおすすめの小説

飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?


糸目推しは転生先でも推し活をしたい
翠雲花
BL
糸目イケメン。
それは糸目男性にのみ許された、目を開けた時とのギャップから生まれるイケメンであり、糸那柚鶴は糸目男性に憧れていたが、恋愛対象ではなかった。
いわゆる糸目推しというものだ。
そんな彼は容姿に恵まれ、ストーキングする者が増えていくなか、ある日突然、死んだ記憶がない状態で人型神獣に転生しており、ユルという名で生を受けることになる。
血の繋がりのない父親はユルを可愛がり、屋敷の者にも大切にされていたユルは、成人を迎えた頃、父親にある事を告げられる──
※さらっと書いています。
(重複投稿)

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが
五右衛門
BL
月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。
しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──
ド平凡な俺が全員美形な四兄弟からなぜか愛され…執着されているらしい
パイ生地製作委員会
BL
それぞれ別ベクトルの執着攻め4人×平凡受け
★一言でも感想・質問嬉しいです:https://marshmallow-qa.com/8wk9xo87onpix02?t=dlOeZc&utm_medium=url_text&utm_source=promotion
更新報告用のX(Twitter)をフォローすると作品更新に早く気づけて便利です
X(旧Twitter): https://twitter.com/piedough_bl

転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる