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第二章 NOAH
26 地球
しおりを挟む信じられない可能性が、頭の中を過った。
ヒュッと勢いよく息を吸いこんでしまい、ゴホゴホと咳き込んだ。
まさか、まさかそんなことが、そんなはずは、と、よくわからない否定をとにかく頭の中に浮かべながら、それでも僕は、その可能性を否定しきることはできなかった。
鳥肌が立つ。
「まさか、───地球に、いるの?ヒュー」
ヒューは、様々な異世界に、おそらく転生しながら生きている。だけど、よく考えてみれば。そう、よく考えてみれば、この世界だって、ユクレシアから見たら、『異世界』に違いなかった。
でも、もし、もしもこの世界にいたとして、どうして、どうして僕に声をかけてくれないんだろう、と考える。そして、僕は思い当たって、ハッと息を呑んだ。つい、昨日のことだ。僕は、ミュエリーに向かって大声で叫んだじゃないか。
───これ以上、僕の記憶になんかしたら、もう、絶対に!許さないから!!!これから、また、どこかで出会っても、絶対に!!!絶対に!!!もう、しないで!!!───
もしもこの世界に、本当にヒューがいるのなら、ヒューは僕には何もしないかもしれない。
だって、この世界の僕に、出会ってしまうということは、ユクレシアでヒューに出会わない可能性をも秘めているからだ。それは、僕の記憶に「なんかする」ことに他ならない。接触するにしても、慎重になるはずだった。
たった、二ヶ月のことなのだ。
魔法陣を描いた五月のあの日から、僕は、本当に色んな冒険をした。ヒューと出会い、別れ、様々な世界の人に出会った。さっき思ったことを思い出した。
僕があの魔法陣を改良して、生前のヒューをこちらの世界に連れてきたら、それは、フィリも、ユノさんも、エミル様も、ミュエリーも、みんなの記憶を持たないヒューを、連れてくることなのだ。ヒューがたくさん悲しい思いをしたことも知ってる。これは僕のエゴなのかもしれない。
それでも、きっと、あの時、何も知らない僕を見たヒューが、『地球へ一歩踏み出さない』という決断をしたということは、ヒューだって、ユクレシアでの記憶を持たない僕のこと、悲しく思ったに、違いないのだ。
だとすれば、僕たちの希望は、同じはずだった。
全てを経てきた僕として、全てを経てきたヒューとして、また、再会したい。
そしてもう一つ思い出した。
ミュエリーと別れる時、僕がもう一つ、ミュエリーに向かって叫んだことを。
───僕が絶対に!!!また、見つけ出すから!!!!!!───
その可能性に全身が震えた。
もしかして、ヒューは───…
「ま、まさか。待って?!待ってるの?僕が、見つけ出すまで??」
腕に広がっていた鳥肌が、なんだか心臓や内臓にまで広がってしまったような気がする。全身で震えながら、震える指先で、ノートをなぞり、考える。
(どうやって…どうやったら見つけることができる???)
ヒューの今までのことを考える。今までずっと側にいてくれたことを考えれば、僕の近くにいる可能性は高かった。でも、きっとあの捻くれ者は、ここまできたら、あそこまで僕に怒られたら、「じゃあ自分で探せよ」と、待ち構えているに違いないのだ。
ドッドッと逸る気持ちの中、無意味にノートをめくり、そして、フィリの描いてくれた魔法陣のページをかすめたとき、そうだ、と思い至った。
「つ、通信具!」
僕は、ヒューの異空間収納袋から、相変わらずの不恰好な通信具を取り出した。トースターくらいの、箱の中に、魔法陣が描いてあり、そこに昔の電話機のように、受話器がついているのだ。ただでさえ、このもっさりとした木箱の形だというのに、ここからさらに、魔法陣に『血の限定』を加え、血を垂らすことになるのだ。
(カオスだ……スマホだなんて遠く及ばない。呪いの古電話だ……)
急いで魔法陣を書き換える。
恥ずかしいだなんて言っている場合じゃない。僕は、もうなりふり構わずに、「ヒュー・レファイエットの愛するものの血」という、ヒューが使っていた文言をそのまま、魔法陣にぶち込んだ。いや、違う、───『ヒュー・レファイエットの『魂』の愛するものの血』そう、書き替えた。
そして、エンデガルドでは、魔法のレベルが心配で書けなかった、ヒューの魔法陣のエレメントごと回す雷の魔法を必死に書き込んだ。それから、相手は受信器がないから、相手の周囲30cmくらいを指定すればいいだろうか。
手がぶれる。ひどい字だ。
でもあのミミズみたいな字でも発動するんだから、きっと、きっと、大丈夫だ。
今まで成功したことはない。でも、今回は、世界座標の部分を削ることができる。それに、ヒューの指輪を首にかけたチェーンから外し、その魔法陣の真ん中に置いた。『魂』のエレメントを使うときは、よほど思い入れの強いアイテムがないとだめだからだ。きっと、この指輪は、僕をヒューの元に、導いてくれるはずだった。
そして小刀で指先を切る。
ヒューの指輪につかないように、同じく真ん中に血をぽたりと垂らした。
魔法陣が白く光りだした。
(お願い。お願い。お願い───頼む!!!)
今までの実験では、一度もうまくいかなかった。それでも、はじめて、ザーッというような、雑音が、聞こえたのだ。なんの音だかは、わからない。でも、校庭でスポーツをしている人たちのような、そんな声が聞こえたような気がする。
もしかして、もしかして繋がっているんじゃないか?
そう、思った僕は、胸に、いろんな、本当に、いろんな感情が荒れ狂って、いっぱいで、そのいっぱいになった気持ちが、大声で、口から漏れた。
僕は叫ぶように、受話器に向かって声を張り上げた。
「ヒュー!き、聞こえる?!ヒュー!」
そして、戸惑うような、呟くような、そんな声が聞こえた。
「…………………乃有……?」
ヒューみたいな、声だと思った。
きっとまた、姿形は違うはずだった。それでも、ヒューに似た声だった。僕は、ハッと大きく息を飲んだ。そして、震える声で、なんとか尋ねる。本当にガクガクと震える指先は、あまりの震えに、受話器を落としてしまいそうだった。
「あ、あっ、ひゅ、ヒュー…いるの?ねえ、ち、地球に、来れたの…?」
僕の目から、大粒の涙が溢れ出した。今にも「うわあ」と、泣き出してしまいそうだった。本当は、ヒューの、ヒューの骨を見た時に、僕はもう、心臓が壊れてしまうそうだったのだ。怖くて、恐ろしくて、本当に、本当に、ヒューに出会えることを信じていなければ、きっと立つことすら、できないぐらいだったのだ。
会いたくて、会いたくて、会いたかった人だ。
そうだ、───
「い、今すぐ、会いたい!」
だけど、魔法陣に、僕の血が吸い取られていくのが見えた。もっと血を垂らさないといけないかもしれない、と、思った時、受話器の向こうの声が言った。
「───見つけて、くれるんだろ。絶対に」
その意地悪な言葉が聞こえた瞬間。ブツッと音がして、通信が途切れた。僕は、ぼろぼろと溢れる涙に、声を聞くことができたことに、すごく、すごく、───喜んでいた…のに。そして、え、と動きを止めた。
じわじわと、自分が何を言われたのかを理解してくるに連れ、相手がどれだけひねくれた人間だったかを、思い出した。
「───い、意地が悪い……」
こっちはヒューの死体を見た直後だと言うのに、ひどい。なんであんなに、ねじれてしまっているんだろう、と、僕は不思議に思う。でも、それでも、僕は信じられないほど、歓喜に打ち震えていた。
「く、くそー……ぜ、絶対に見つけてやる」
でも本人が意地悪を言っている以上、おそらく、自分から出てくるような真似は、絶対にしないだろうと思った。どうしたら、いいんだろうかと考えていた時、その時、僕の脳裏に一つの言葉が思い出された。
──ノア。前にも言ったけど、異世界転移っていうのは、異世界の誰かが、干渉した結果でしかない。ヤマダみたいに、わかりやすい目印がない限り、早々起きない──
どうして、この時、思い出されたのかは、わからなかった。だけど、この時、僕はその可能性に気づいて、身震いした。
羽里が差し出してきたペンダント。
あれを目印に、ヒューは勇者召喚陣を発動させた。そもそも、あのペンダントがなければ、ヤマダくんも、僕も、ユクレシアには、召喚されなかったのだ。
もしも、───もしも、ヒューが、本当にこの世界にいるのだとしたら、そのペンダントが、最低限きちんとヤマダくんに手渡されるかどうかを、或いは、僕たちがちゃんと召喚されたかどうかを、きっと、確認するだろうと思った。
(そもそも羽里は……どこで、あの呪物を見つけて来たんだろう)
その時、再び僕の脳裏に違う記憶が蘇った。
ペンダントの話ではない。羽里は様々な呪物を、どこからか見つけてくるけど、一つだけ、唯一、一つだけ、他の人物が関わっていることがあったはずだった。ペンダントのことは、また羽里に聞かないと行けないが、───
──「友達にもらった」──
「じゃ、邪神!そう言えば、あいつ、誰に邪神もらったんだよ!!」
ペンダントと同じくらい、僕の異世界転移には、邪神がついて回っていた。邪神に尋ねたかったが、答えてくれないことは目に見えていた。
僕はバッと時計を振り返った。そして、今が昼休みになったばっかりだと言うことを確認すると、通話アプリで羽里のアイコンを押した。しばらく、呼び出し音が鳴り、そして、羽里の、ほわんとした平和な声が聞こえた。
「もしもーし?あれ、お兄ちゃん。なんか早退してなかった?今日」
「う、羽里!!!あの、あの邪神の猫は、一体、どの友達にもらったんだ!!」
「へ?どうしたのお兄ちゃん。あの猫は、山田くんにもらったんだよ。山田くんのお兄ちゃんが、私が興味ありそうだからって、渡すように言ってくれたんだって」
「や、ヤマダくんのお兄ちゃん?!」
ちょっと待て、と。僕は、部屋には誰もいないと言うのに、「待って」みたいなかんじで、手をパーにして、顔の前に出して、目を閉じた。眉間に深い皺が寄る。
(ヤマダくん………の、お兄ちゃん?二人いるお兄ちゃんの……え?待って、待って)
僕が黙ってしまったのを不思議に思ったのか、羽里がスマホ越しに続けた。
「うん。覚えてない?ほら、お兄ちゃんが前髪伸ばすきっかけになった、お兄ちゃんの同級生だよ」
「は?…え?僕が……何?そばかすのこと馬鹿にして、不快だって笑った子?」
「違うよお兄ちゃん。ホントに鈍いんだから。あれは…多分、照れてたんだよ。多分、お兄ちゃんのそばかすが『かわいいから』誰にも見えないように隠しとけって笑った子だよ。私はアレを呪いだと思ってる。あいつは敵だってずっと思ってる。なんでか分からないけど、猫くれたのは、感謝してるけど。敵!その後、すぐ引っ越しで転校しちゃったから、お兄ちゃん、悲しみすぎて、すごい熱まで出したのに、忘れちゃったの?」
名前も覚えてない。
もしかして、悲しすぎて、忘れてしまったんだろうか。
だとしても、かわいいから??そんなこと言われていない。羽里だって多分と言ってるんだから、実際に言われてはいないと思うのだ。でも、なんだか話を聞く限り、あの捻くれた天邪鬼魔術師は、小学生の僕相手に、また難解な言い回しでもしたんじゃないだろうか、という気がしてきた。
ユノさんのことで凹んだ時に、羽里が言ってたことを思い出しながら、考える。確かに、自分の記憶の中で、羽里のことが好きで、羽里をいじめていた上級生と、複雑そうな顔をしながら、僕にそばかすを隠せと言ってきた同級生が、なんだか混ざり合っているような、気がした。
羽里は続けた。
「山田くん、高校でまた近所に戻ってきたんだよ。お兄ちゃん、あの時、本当にすごい熱だったみたいで、ママが今でもよくその話するよ」
「え、あー…そうなんだ。ごめん、ちょっと、母さんと話してくる」
「えー?体調大丈夫なの?無理しないでよ」
ピッと音がして、僕は、もう、なんて言ったらいいのかもわからずに、ただ、ベッドの端に、ぽすんっと、腰掛けた。
「───え。なんだって???」
邪神を渡してきた山田くんのお兄ちゃんは、僕の、何?なんだって?同級生で、そばかすを隠せって言った人???
あの複雑そうな表情は思い出せるのに、情報が思い出せない。確かに、同級生の子とは、いつも一緒にいたはずだったのだが。
俯いて頭を抱えたまま、しばらく固まっていたが、埒が明かなくなって、バッと立ち上がると、そのまま階下の母さんのところに結局、下りて行った。
庭仕事を終え、キッチンに戻ってきたらしい母さんに、尋ねる。
「母さん、ねえ、僕が小学生の時、引っ越しちゃった友達って、どんな子だっけ」
「えー?ああ。隼斗くんね。きれいな子だったわよね。ほら、かっこいい三兄弟の真ん中の子で。乃有くんが、もう大泣きして悲しんで、四十二度も熱出したのよ。あのときは、焦った~!でもなんか治ったら、けろっとしちゃって。隼斗くんの話も、あんまりしなくなっちゃったのよね」
「はやと……」
口に出してみれば、なんだか少しずつ、記憶が蘇って来るような気もする。そうだ、と、思い出す。小学校で同じクラスになって、自然と一緒にいるようになって、いつもちょっとツンって、すましているような雰囲気だったけど、落ち着いてて、クラスの中でもみんなに頼られてた…。僕は、その子のことが、すごく好きで、一緒にいた。
それであの日、───僕は。
「───え、何。待って。いや、でも、───」
「乃有くん、ほんとどうしちゃったのー?今日はなんだか、大変そうね」
「え、あ、うん。ごめん、母さん、僕、もう一度だけ、学校に…行ってくる」
「ええ??ほんと、大丈夫??なんかあったら言ってよー?」
学生鞄も忘れて、僕は、扉を開けて走り出した。
でも全力疾走というわけではない。まだ、迷いがあるのだ。小走りに駆けながら、思考を巡らせる。
だって、そもそも、ヤマダくんのお兄ちゃんは、どうして羽里が、邪神の猫に興味があるだなんて思ったんだろう。そして、ヤマダくんは、アレを学校に持ってきたのか、と、その勇気に震えた。ヤマダくんは、異世界に行ってもなぜか動じず、勇者をやり切ったという実績がある。と、考えて、あれ、ヤマダくんの性格だとばっかり思ってたけど、もしかして、もしも、ヒューがお兄さんだったら、何かしらのヒントでも与えたり、したのだろうか……。そして、思い出す。
──「ヒューは…ノアさんのことが、大好きですよね」──
──「うん。なんかそんな感じの人っているじゃん」──
そんな感じの人……もしかして、お兄さんの、ことだったんだろうか。
そんなこと、あるだろうか。まさか、まさか、と、考える。だってもし、そうだとすれば、邪神のことも、ユクレシアのペンダントのことも、誰かが「干渉」したってことに、なるのだ。
僕の足は、だんだんと早く走り出す。
──「異世界転移っていうのは、異世界の誰かが、干渉した結果でしかない」──
「まさか…ヒューが??」
学校へと続く一本道に出た。見渡す限り、誰もいない住宅街を僕はいつの間にか、全速力でつっ走っていた。高いビルのない場所だ。暑い夏の日差しが、直接、僕の頭に降り注ぎ、僕は自分が水も飲まずに出てきてしまったことを後悔した。それでも走る。昼休み、校庭で練習している体育会系の部活の人たちを横目に、駆け抜け、下駄箱を抜け、校舎の階段を駆け上る。教室で、「え??中知くん?!」と、驚く安川さんに、この学年にいる山田隼斗くんの教室を教えてもらう。そして、───隣の教室の廊下側の席の生徒に、僕は尋ねた。
「や、山田くんは、いますか?!」
「さっき、屋上の方の階段上ってんの見たよ」
「屋上!あ、ありがと!」
僕は、はあはあと、肩で息をしながら、重い足を、再び前へと出す。屋上か、と思う。確かに、さっき、通信具には、校庭の音が聞こえたような気がしたのだった。体が重い。肺がはち切れてしまいそうだ。思えば、今日はいろんなところを走り回ってばっかりだ。それでも、───
(これで何かが、わかると言うなら、───…)
全力で走りながら、僕はだんだんと、記憶を思い出していた。
あの時、引っ越しを告げられたショックで、僕は、熱を出してしまったんだ。それも、ある。
でも思い出した。
どうして、あの時どうして、僕は、熱を出すほど、寝込んでしまったのか。だって、あの時、いつも大人びてると思っていた隼斗は、僕に言ったのだ。
小学生だった僕は、その言葉の意味が、まだよくわかっていなくて、帰宅して、母さんにその意味を聞き、僕は、引っ越しのショックと二重でびっくりしてしまった。
───「 」───
僕は確信に近いものを感じた。
屋上へ続く、最後の階段を駆け上りながら、信じられないほど、胸が高鳴っていた。
こんな運命みたいな、こんな、運命みたいな、そんな恋があるだろうか、と、まだ会えてもいないというのに、涙がこぼれ落ちそうになる。
ぎゅっと唇を噛み締め、最後の一段に踏みこむ。
転がるように、屋上への鉄の扉を押し、そして、───
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