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第二章 NOAH
23 前髪
しおりを挟む「お兄ちゃん、その格好で学校行くの?」
「え?うん??なんか変?」
次の日の朝だった。
少し不思議そうに、だけど、ちょっと嬉しそうな顔をした羽里にそう尋ねられ、僕は首を傾げた。「ふうん」とニヤリと笑った羽里が、珍しく一緒に登校したがるので、仕方なく一緒に家を出た。羽里は目立つし、僕は目立ちたくないから、あまり一緒に歩きたがらないことは知っているはずなのにな、と思う。
「ふふふ。これであの呪いも解けるかも!」
「なんの話だよ」
「なんでもなーい」
だけどなんだか嬉しそうなのだ。
『呪い』だなんて、今まではなんとも思わない言葉だったけど、これだけ異世界を行き来していると、そんな言葉にも敏感になってしまう。何のことだかはわからないが、どうせ大したことでもないだろう、と、思う。
僕と羽里は、この街で生まれ、この街で育ち、そして、ずっと近所の学校に通っている。僕たちが通っている高校も、家から歩いて行けるほどの距離なのだ。
羽里と歩いていると、いつも思う。周りにいるたくさんの人間が、ちらっと羽里に目線をよこすのだ。別に不躾な視線、というわけではない。確かに、客観的に見れば、そこそこ美少女ではあると思う。ただ、羽里は、なんというか、顔の造形だけでなく、魅力があるのだ。
(人を惹きつける雰囲気というか…)
だから、僕は、彼女が本物の呪物にぶち当たりはじめてからは、ビクビクと怯える生活を送っている。この、本当に、物語の主人公のような妹が、いつか本当に、異世界に召喚されてしまう気がするからだ。
まさか異世界の方も、こんなにこちらからの圧が強いとは思っていないだろうが、例えば、羽里が勇者としてユクレシアに召喚されても、例えば神子としてカラバトリに行きついても、癒し手としてモフーン王国に辿りついても、カフェで働くかわいい女の子として、ヴェネティアスにいても、あるいは、あの王道学園で学生をしていたとしても、全く、違和感がない、と、僕は思う。
モフーン王国は、男性しかいない設定だったけどな、と思い、あ、でも唯一の女性だったら、それはそれでいいのか、と、思い直した。
とにかく、どこの世界のどこの誰に出しても、遜色のない主人公体質だと、僕は、思っている。
(嫁みたいな言い方になって、変な気分だけど…)
でも、どの異世界でも恋愛はついて回るだろうから、結局、嫁みたいなことで、間違ってもいないわけだった。
僕の感覚では、あの時、羽里と魔法陣を描いてから、何年もの月日が流れていた。だけど、羽里からしてみれば、それこそ、たった二ヶ月弱の出来事なのだ。僕が、毎度久しぶりに会う羽里の元気な姿に安堵していることなど、本人は、全く気がついていないだろう。だけど、僕には気になることがあった。せっかく二人で登校してるのだから、と尋ねてみた。
「異世界、まだずっと目指すんだよな?」
「え?当たり前でしょ!」
「お前さ、何のために異世界行きたいわけ?やっぱり王子様とか狙ってんの?」
僕がユノさんのことでへこたれていた時に、一度、羽里に尋ねたことがあった。でも、答えはあの時、聞けなかったのだ。ただ、たとえ異世界で結婚したとしても、帰りたくなれば、道を探すと言っていただけで。
羽里なら、どこの世界のどんな王子だって、きっと好きになってしまうだろうな、と、僕は思う。本人がこんなに異世界に行きたがっているんだから、少しだけ、もう、それでもいいのかもしれない、という気がしてきていた。
はじめは、心配だった。
どんなところかもわからない、変な世界に、大切な妹が飛ばされてしまったら、と、ずっと、心配に思っていた。
でも、実際に飛ばされてみて思うのは、もちろん、大変な目に会う時もあるかもしれないけど、僕が、ヒューに出会ったみたいに、羽里も、誰かに出会うのかもしれない、ということだった。いくつもの異世界を経て、僕はようやく、少しだけ思えるようになった。
本当は、僕の妹には、安全な地球で、誠実で、優しい誰かと、結婚して欲しいな、と、思っていたのだ。父さんも、母さんも、何も心配することがなく、正月か盆くらいは、実家で顔を合わせることもある、くらいの関係が、そういう安心できる関係が、ずっと、羽里とは続くのだと、思っていたのだ。
でも、羽里が、異世界に行って、王子様と結婚したいと、本当にそう思っているのだとすれば、僕はそれを、応援してあげるべきなのかもしれない、と、思った。
僕がヒューに出会ったみたいに。きっと羽里は、大切な人を見つけるんじゃないかって、そんな、気がした。僕は、ほわっとした優しい気持ちで、でも、少しだけ覚悟を決めて、次の羽里の言葉を待った。
「え?生で異世界BL見たいからだよ」
僕の耳はもしかして、おかしくなったんだろうか、と、考えて、いやいや、元から、そうだ、と。そうだ、元から、おかしいのは僕の妹だった、と、すぐに思い直した。そうだった。
だが、頭は冷静だったというのに、体は驚いていたようで、僕はうわずった声で、つい聞き返してしまった。
「い、いせかっ びっ……は?!」
「魔法の国だよ、お兄ちゃん。なんでもアリなんだよ。もう、見るしかなくない?」
そんなことのために、何年もあの奇行を続けているのか、と、僕は唖然とした。正直、僕に腐女子の気持ちはわからない。ゲイバーとかで本物を覗くのではダメなのか、という疑問も浮かぶ。
でも確かに。もしも、僕ではなく、羽里がユクレシアに飛ばされていたのだとすれば、あの男だらけのパーティの中で、ヤマダくんの動向に、毎晩歓喜していただろうことが予想された。確かにその臨場感を思えば、ゲイバーを覗くより、ヤマダくんたちの天幕の中身を覗く…いや、実際に覗かずに、想像するだけだとしても、その方が、羽里の欲望が叶えられる気がした。
僕は改めて、彼女の腐りきった情熱の、BLに対する愛情の深さを、知ることになった。もはや『王子様と結婚♡』が、軽い理由のように思えてきた。深く、そして重い愛だった。王子とか、そんな軽い理由ではなかった。
(すごい…海の底にまで到達する深さだ。そうだ、ふ、腐海……腐海の底に)
←↓←↑→↓←↑→↓←↑→
学校の近くまで歩いてくると、僕たちと同じ制服を着た学生たちばかりの中に、僕と羽里も紛れていった。相変わらず、羽里は視線を集めていたが、なんだか今日は少し、変な気がする。いつもは、焦点が合うこともなく、隣で歩いていても、自然とスルーしていくはずの、みんなの目線が、一瞬、僕の顔で止まるような気がしたのだ。
その視線の意味が分からずに、僕は首を傾げた。
終始、上機嫌だった羽里に下駄箱で別れを告げ、それぞれの教室へと向かう。羽里は一年だから四階、僕は三階の教室へと、階段を登っていった。
羽里と一緒に登校したからなのか、別れた後だというのに、なぜか顔を見られている気がする。いつもこんなに大勢の視線に晒されているのにも関わらず、こっそりと異世界を目指しているなんて、本当に、羽里の努力たるや。正直、尊敬に値した。
教室の扉を開け、真ん中の、一番後ろの机に鞄を起き、腰をおろした。羽里はきっと、教室に入れば、迎えてくれる人がたくさんいるはずだったが、あいにく、兄には一人もいない。
もう、高校二年目の、七月になるというのに、僕はろくにクラスメイトとも会話をしたことがなかった。鞄から、持ってきている文庫本を出し、パラパラと読みはじめる。
特に話す相手もいないので、僕の高校生活において、本は必須アイテムだと言える。よく考えてみれば、前髪を伸ばしはじめてから、友達という友達もできなくなってしまったな、と、ふと思った。
確かに、ヒューの言う通りで、何か面倒なことになるくらいなら、隠しとけばいいかと思っていたけど、小学生の時ととは違うのだ。特に不自由なこともなかったから、そのままにしていたのだが、そろそろ、そばかすのことなんて気にしないで、バッサリと短髪にしてしまうのもいいかもしれないな、と思う。
異世界では、いろんな人と関わって、楽しく過ごしたのだ。学園生活では、アオイくんに言われて隠し気味ではあったけど、それでもやっぱり、友達のいる学園生活は楽しかった。僕も、高校でちゃんと、仲のいい友達の一人でも作った方がいいかもしれない。
少し、そんな気持ちになった。
(そういう意味でも、異世界は、いろんなことを僕に教えてくれたかもしれない)
その時、僕の横を通りかかった、クラス委員の安川さんが、驚いたような顔で僕を見た。メガネをかけて、髪の毛を後ろに一つで結んでいる彼女は、真面目で優しいクラスメイトで、僕みたいな、誰とも話さないような奴にも話しかけてくれる、優しい人なのだ。
そして、彼女は言った。
「うわあ、え、何ー??中知くん。そんな顔してたんだ」
「───え?」
「前髪、流してると、全然雰囲気違うねー」
そう言われた瞬間、僕はバッと前髪に手をやった。全く気が付かなかった。だから羽里があんなに嬉しそうにしてたのか、と、ようやく思い至った。
羽里は、僕の前髪が大嫌いなのだ。
昨日から、考えることが多すぎて、つい、何も考えずに、前髪を流してしまった。僕は突然指摘されて、驚き、かあっと顔に熱が集まっていくのを感じた。
「え、あっ!ち、違くて、き、気が付かなかっ た」
「えー?どういうこと?でも、その方が、顔見えて絶対いいよ!」
「わ、え?!そそ、そ、そうかなあ…?!」
慌てすぎて、舌が全然回らなかった。だけど、安川さんのその一言で、僕は、前髪を戻そうとした手を、それ以上動かせなくなってしまった。仕方がないので、少しだけ、横に流す形で、落ち着いた。
その後、授業を受けながら、しみじみと思ったのだった。
(中々、異世界みたいに、強気では、いられないなー…)
それにしても、安川さんの驚きよう。もしかして、僕は、前髪があるのと、ないのでは、別人のように見えるのだろうか。ヒューだって、僕が前髪で顔を隠していたのなんて、はじめの数日しか見ていなかったのだ。ミュエリーがどの時点で、僕のことに気がついていたのかは分からないけど、よく僕だってわかったなあ、と、不思議に思った。それに、エミル様も。
もしかして、前髪で顔を隠した僕のことなんて、覚えてないんじゃないかと思ったのだ。ヒューは生体探知っていう難しいことができる。猫の被り物をしてたって、ユノさんは僕のことが分かったんだから、結局のところ、どう考えても最終的には、僕だとバレてしまうだろうけど。
(でも、一瞬パッと見ただけじゃ、気が付かなかったも……ん??あれ、なんか…)
僕の頭の中を、何かを忘れているような、何かを思い出せそうな、そんな、喉に小骨がつっかえているみたいな、奇妙な感覚が走った。何だったっけ、と、考える。
だけど、考えても思い出せなくて、例えばヒューが、僕みたいに前髪を伸ばしてたり、髪型が変わってたりしたら、一瞬見ただけで気がつくかな?と、どうでもいいことを考えた。
僕が地球に帰った後、勇者一行としての旅を終えて、一人で引きこもっていいと言われたら、ヒューの髪の毛は、きっと伸びっぱなしで、腰まで伸びてしまうほど長くなってしまっていたかもしれない。
それを想像して、授業中だというのに、ふふっと笑ってしまった。
きっと髪が長くなっても、あの王子様みたいな顔は変わらなくて、でも、一瞬見ただけじゃ、僕だって、気が付かないかも、───
(あれ………あれ、ちょっと待って。え?あれ?僕は、薄茶色の長い髪の男の人を……どこかで……)
そこまで考えた時、僕はハッと息を飲み、勢いよく立ち上がった。
ガタアアアン、と、僕の後ろで、椅子が倒れる音がした。
静かな授業中の教室に、突然鳴り響いたその音に、先生も、クラスメイトも、みんなが僕の方を振り返った。その視線に、ビクッと体が震える。
おそらく、通常の僕ならば、恥ずかしくてまっ赤になってしまったところだろう。だけど、───僕は今、それどころではなかった。周りの視線なんて、どうでもよかった。僕は、先生に向かって、地球のいつもでは考えられないはっきりした口調で、言った。
「すみません先生!具合が悪いので、早退します!!!」
そして、僕は、先生の返事を聞くこともなく、鞄を引っ掴み、全速力で駆け出した。まだ一限目なのだ。校庭を走り抜ける僕の姿は、きっと、窓際に座っている生徒たちからは、丸見えだっただろう。
それでも僕は、風のような速さで、校庭を突っ走ったのだった。
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